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家は手放すな!23歳の私に伝えたい事 前編 #6

母が再び腸閉塞で緊急入院。

そして、、、ガンが再発しました。
お腹全体に転移している、と。

【腹膜播種】というガン。(内臓全体を覆っている膜があり、その膜の事を腹膜という。腹膜内全体に種まきのように散らばっている状態のガン。)

もう母も体力的に限界が来ていて、仕事を続けるのが難しくなっていた。
ここにきて再発という事を聞き、精神的に参ってしまったのだろう。
「もう仕事辞めてもえぇやろか?」
母がそんなことを言ったのは初めてでした。
頑固で気が強くて、人に頼るのが苦手な母。どんな思いでそう言ったのかなと、思い返すと胸が痛い。
その時は私もそこまで気が回ってなかった。

辞めてゆっくりさせていげたい、っていう事しか考えてなかった。
「仕事せずに生活できる環境があればいい」と思っていた。

(これが大きな間違いだったという事に私が気づいたのは、何年もあとになってからの事。)

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介護の一番難しいところ。
それは「いつまで続くか分からない」という事。


・入院はいつまで続くのか
・退院する日がくるのか
・元気になって、また普通に暮らせるようになるのか
・これからどんどん弱っていくのか

子育てのように、指標のようなものはない。
「〇年先にこういう風になるから」と計画もできないし、希望も持てない。

それはどう言う事かというと、
・自分の働き方はどうしたらいいのか
・プライベートの時間の使い方はどうしたらいいのか
・お金はどれくらい必要なんやろう


というのが、全く計画が立てられない。
(実際、「全く」ではなかったのかもしれないけど、当時23歳の私には「全く」分からなかった)

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その時私が何を考えていたかというと、、、

母が仕事を辞めても安心して暮らせるように、お金を確保し続けなければいけない。それが第一。

●あと何年この生活が続くか分からない。
●私がいますぐ母と弟を養える収入を得られる術がない。
●あったとしても歩合制の仕事とかで、確実性がない。
●弟(当時小学校4年生)の面倒を、この先私一人でみていくのだろうか
*「弟」の話はまた後日改めて書きますが、実は「姉の息子」なので、実際は「甥」です。
●住宅ローンは今後もずっと払い続けていかないといけないのかな

となると
●弟が大学卒業までの生活費と学費
●住宅ローン返済
●住宅関連費(固定資産税など)
を、私が稼ぎ続けないといけないのかな。

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その当時、私はお金の稼ぎ方という事について、全然わかってなかった。会社員をやってお給料をもらうか、ホステスをやってお給料をもらう。
「お給料をもらう」という事しか、選択肢として知らなかった。

ホステスやったら稼げそうやん?
って思われそうですよね。
実はこの時すでにホステスやっていました。会社員しながらこっそりアルバイトしてて。

実際にやっていて、稼ぎ「続ける」ことができるのか、予測が立たなかったんです。
また、自分のキャリアがホステスになることへの覚悟が持てなかった。

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じゃあ、「安定的に確実にお金をもらい続けることができる手段がいいな」
と思い、
「生活保護を受ける」のがいいんちゃうかな?と考えました。


中編へ続く





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