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結婚願望が0だった私が、出会って1年未満のパートナーと結婚したこと

結婚はまだまだしないと思っていた。もしかすると、この先ずっとしないかもなあ~なんてことも考えていた。

なのに、いま私の左指にはピンクゴールドの指輪がはまっていて、苗字が変わって聞き慣れない名前で呼ばれるようになった。そう、私は出会って1年未満のパートナーと、先日結婚をした。

こんなことってあるのだな、と思う。1年前の私がきいたら、信じられないと驚くだろうな、と。けれど、いま振り返ると出会うべくしてパートナーに出会ったのだろうし、私自身もこのタイミングだからこそ決断できたんだろう。

そう思ったから、結婚をした私について深堀りをして、noteを書いてみたくなった。つい最近まで結婚願望がほとんど0に近かった私が、出会って1年にも満たないパートナーと結婚をしたこと。それがどんな意味をもつのか、それとも別に意味をもたないものなのか。


私は今年28歳(実際は明日が誕生日で29歳になるのだけど)になった。高校や大学の友人は次々と結婚や出産を経験している、いわゆる結婚ラッシュ真っ只中の年代だ。

世間的には結婚適齢期といわれるこの時期。私は驚くほどに「結婚したい」と思ったことが、なかった。結婚すると自由がなくなる、結婚すると「○○の奥さん」の扱いになる、結婚すると働き方が変わる、結婚をすると自分が自分じゃない感覚になる、と。

いま思うと見当違いだと笑えるけど、当時は本当にそんなことを思っていた。ひとりの時間を愛していたし、自分の意志で自由に生きることを豊かだと思っていたし、そんな私が結婚をしたら、私が私じゃなくなってしまうのではないか、というある意味そんな恐怖すら感じていた。

まさかこの1年の間にパートナーと出会って、たちまち結婚をしてしまったとは、私が一番驚いている。自分の人生じゃないかのような、ほかの人の人生を間近で観察しているような気持ちにもなる。でも結婚をして1カ月半ほど経って思うのは、結婚願望がなく自由に生きていたのも、そのあとに結婚という道を選んだのも、ほかでもない私だ、ということ。

そこであることに気づいた。「自由を愛してひとりで生きていたのに、結婚の道を選んだ」のではなくて、「自由を愛してひとりの時間を過ごしたからこそ、結婚をする未来を選んだ」ということ。あれほど自由に生きていた自分が好きだった「のに」ではなくて、あれほど自由に生きていた自分が好きだった「こそ」。そのうえで、私にはいまの未来があるのだ、と。


そう思えるようになったのは、この3年間ほど自由に生きていた私がいたからだ。私はこの3年間で、仕事を辞めて、フリーターから個人事業主として働くようになって、住む場所を変えて、かかわる人が変わった。生きる環境が変わった。家をもたずに日本中を暮らしながら旅する多拠点生活、なんてこともした。

すべて、自分で決めてきた。仕事を辞めるのも住み慣れた街を離れるのも、さみしくて迷いが芽生える決断だった。けれど、仕事を変えたことで住む場所を変えることができて。移住先候補を見つけるためにADDressという多拠点生活サービスを使って、日本中を巡った。


そして、結局、大好きな京都に移住を決めた。その先で、夫となったパートナーと出会った。ひとつひとつの点は、ささいな線となり繋がっている。この3年間は、間違いなく自分が好きなように、自由に、心地よく生きていて。自分のやりたいことをして、京都に移住を決めて、根付いた生活をはじめたからこそ、なんだろうなあ、と最近とてもよく感じる。

「結婚したら自由がなくなる」という気持ちから、ある程度自由に暮らしてきたからこそ、「存分に自由に暮らせたし、もしかするとこの先パートナーといても、何も本質は変わらないのだろうな」という気持ちへと変わっていった。

実際、結婚してから自由がなくなったか、といえば、全然そんな風には感じない。ふたり暮らしの中で、私はしたいことをしたり今までと同じ働き方をしていたり。「窮屈な箱」だと思っていた結婚だけど、実際に暮らしてみると、窮屈どころか、「安心感をまとった空気」、だと感じる。

1日の終わりに今日あったなんてことのない出来事を共有できる。悩んだとき、肯定も否定もせずにただただ話を聞いてくれる。私がイライラをぶつけてしまうたびに「戦ってるんじゃないんだよ、味方なんだよ」とゆるしてくれる。これはきっと、ひとりで自由に生きているだけじゃ得られないものだったから。



1年前の私が知ったら信じられないであろう、そんな未来を、私はいま過ごしている。

不思議だな。けれど、自然とこの暮らし、パートナーとの暮らしがしっくりと来ているんだから、きっとこの道が最善だったのだ。いや、最善だったのかはいまだけで判断できることではないけれど、今日こうやって気持ちを深堀りしたことも、いつかの何かに繋がる点のかけらになっているのだとしたら。私はやっぱり、この未来を選べてよかったなあ、と心から感じる。

ひとりの時間や自由を愛していた私も、パートナーといる私も、友人や家族といる私も。どんな私も、私には変わりがないからね。これからも変わらず続く「暮らし」を、どんな私としても、そしてどんなときも見方でいてくれるパートナーと一緒に、じっくりと味わっていこう。



ということで、今後noteでも私は変わらず「暮らし」について書いていきます。けれど、その中でどうしても結婚について、というテーマがついてくると思い、せっかくならと、結婚をしたいまの気持ちを深堀して書いてみました。

結婚したから、しないから、といって何か本質的なことが変わることはないけれど、それでも、いまの気持ちをじっくりと味わいたいから。これからも、暮らしやパートナーシップについて、私自身の気持ちについて、ゆるっと綴っていこうと思います。

いつも読んでくださる方に、感謝の気持ちを込めて。

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