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心の豊かさの補給を、奈良で

しばらくnoteが書けなかった。時間がなかったのもあるけれど、それよりも、なんだか心に余裕がなかった。心に余裕がなければ、好きで文章を書く気力なんてなくなってしまうのだ。

というわけで、しばらくは日記のような形でnoteをゆるっと書いていこうと思う。

4月22日(土)

奈良に行った。私が住む京都から奈良まではJRでたった1時間。9時ごろにゆっくりと電車に乗り込み、外の景色をぼんやり眺めながら、奈良へ向かう。

きらめく、緑

本当に、いい天気だった。雲一つない青い空と、これまでもかというほどに濃い緑色をした葉っぱが目に飛び込んできて、それだけで幸福感を味わえてしまう。

奈良といえば鹿だ。とりあえず奈良公園に行って、鹿を愛でる。「おじぎをしたら、おじぎを返してくれる」とどこかで聞いたので、おそるおそる鹿に近づきおじぎをしたら、見事にスルーをされた。

スルーされた後

でも、つぶらな瞳がかわいいので、いろんな鹿を眺めては、おじぎをしてみていた。

いつも奈良へ行ったら、奈良公園を散策して、ならまちあたりのカフェでランチをして、のコースが多かったけれど、今回は若草山まで足を運んでみた。たった40分ほど登るだけで(階段はきつかったけれど)、奈良市街を一望できるのだから、本当に行ってみてよかった。丘のように視界が開けていて、眼下に街並みを見渡すことができる。

思わず「わぁ」とつぶやいてしまうような、そんな景色が広がっていた。


ちいかわ弁当箱やっと使えた

お弁当をもってきていたので、景色を見ながらピクニックを。料理にはまっているパートナーが全部作ってくれたお弁当は、外で食べることでより一層おいしく感じられた。途中、鹿が横切ったりしてソワソワしたけれど、それも奈良ならではのできごと。

「この鹿が一番かわいいな」とかなんだの話しながら、若草山でのひとときを過ごした。

そのまま下山して、春日大社へ。ちょうど見頃をむかえていた藤が揺らめいていて、5月の予感を感じさせてくれる。桜からチューリップへ、チューリップから藤へ、藤から紫陽花へ。そうやって花を辿ることで体感できる景色の移り変わりが、しみじみとうれしい。

新緑のトンネルを歩きながら、すっかりと春になった景色を全身で味わう。空気の中にツンとした冷たい風を感じられるうちは、まだ春の気配を信じていられる。暑くなりきれていない、冷たさが混じった暖かい気候が、何よりも大好きだ。

10キロ近く歩き続けていたので、休憩がてらカフェ「CHAMI -Specialty Coffee Roaster」へ。真っ白でスタイリッシュな店内には、宝石のように並ぶケーキがあって、どれにしようか迷ってしまうほど。カフェラテがとってもおいしくて、つい顔がほころぶ。散歩の途中に、「いい場所だな」と思える場所に出会えるのは、とても幸せだな。


なんてことのない1日だったけれど、行きたい場所、したいこと、をそのときの気分で決めながらのほほん、と過ごせるのは、幸福度が高い。


奈良は、とてもすべてがちょうどいい。京都からの距離感も、自然と街並みのバランスも、街のコンパクトさも、歴史の深さが根付いているのも。「ちょうどよい」は、心をニュートラルに戻してくれる。

のほほんと気の向くままに行く旅、心の豊かさの補給にちょうどいいね。


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