「ライティングの哲学」から読み取る書き方の作法_20210816
「ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論」を読むと、「書き方の仕組み」など簡単に作れないのだ!、ということが分かります。
千葉雅也さん、山内朋樹さん、読書猿さん、瀬下翔太さんの4人が、「書くこと」について座談会を行い、各々が「座談会を経てからの書き方の変化」というお題で記事も書いています。
座談会の主題は「書くこと」「考えること」ですが、一番皆が盛り上がっているのが、執筆に使うツールや、その利用方法の話。「なんでこの人達、ツールを駆使する必要があるくらいにコンテンツがあるのに、こんなに困っているの?」というのが、読みながらの感想でした。
難しすぎて、正直何を悩んでいるのか、分かりませんでした。
面白かったのは「座談会を経てからの書き方の変化」のところです。
4人それぞれの書き方を、私の独断で一言ずつにまとめてみます。
読書猿さん:メモ・箇条書きを書きためて、インキュベーションする。メモを膨らませたものを組み合わせて構成をつくる。進めるために断念が必要。
コンテンツのテトリス?的な感じ。やり直す回数が多そう。
千葉雅也さん:書くハードルを下げるため、ツイッター・メモ・音声を集めて「書かないで書く」。メモ書きを本文の書き始めにする。
いつでも、無造作に、呼吸するみたいにメモを書いてる感じ。
山内朋樹さん:日誌や日々のログで「すでに何かが書かれている状態をつくる」。執筆は習慣化する。
冒頭の卒論の思い出「渾沌死せり」の話が、染み入る。
瀬下翔太さん:メモを色々なクオリティで作成する。メモの作成方法も多様。ライブ配信やチャットで「発信」することで、方向性をまとめる。
もしかして、書くことは苦行?
全員に共通しているのは、この3点ですね。
● メモ作成が重要
● メモの集積から、書き始め・方向性が決まる
● 書き始めのハードルを、なるべく下げる工夫をする
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読書猿さんが「世の中の文章の書き方本は、すでに何かを書ける人が文章を磨き上げるためのもの。書けない人が探すべきは、別のところにあるのではないか。文章を書けない人がやっていることから学ぶべきではないか。」という趣旨のことを書いていました。
ホントそうですね。
「書く仕組み」を考えたいのであれば、この一冊をとことん掘り下げるのもアリでしょう。
でも、一冊だと飽きちゃうから、やっぱり別の書き方本も、まとめてみます。
またそのうち、この本に戻ってこようかとは思っています。
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● 自分のコンテンツがあったら、どんな書き方になるのだろうか
● 自分の書き方の仕組み作りは、できるのだろうか
● インプットのやり方を変えたら、アウトプットにつながるか
この3点が目下の疑問点です。
しばらく「書く」こと関する本を読んで、考えたことをまとめていきたいと思います。
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