計画には2種類あるらしい。そんなバカな_20230203

今日、会社の人と話していて、いかにも日本企業っぽいなぁ、と思った出来事。

私は毎月、会社のプロジェクト管理のために、各プロジェクトの進捗情報を集めています。これまでの履歴や、今後の次ステージへの移行予定のデータなどです。

毎月、エクセルシートを共有して、各プロジェクトの担当者と部署長に記入してもらっています。
そのエクセルシートについて、プロマネから問い合わせがありました。

「移行予定について、担当者がちゃんとコミットした予定がみてわかるように強調表示したい」とのこと。

え？
書いた予定は、コミットしてない予定？

**

エクセルシート、私の提案で数ヶ月前から運用開始したものです。

このエクセルを導入する前は、パワポの一覧表に書いた表を回覧して、話し合いで最終決定していたそうです。
そこを、エクセルに予定日付を書き込むだけで、ワンクリックで同じ一覧表が描けるように直しました。

すると、プロマネ曰く、見えすぎる。
デフォルトで入力した移行予定も、計画にそのまま反映されてしまうのが困る、とのこと。

私は最初、意味がわかりませんでした。

よくよく話を聞いて見ると（間違っているかもしれませんが）。

社内では、プロジェクトの標準期間を定めています。
その期間より長くなりそうであれば、遅れていると判断できます。
特に決めた予定がなければ、標準の期間で進捗するよう予定を記入してもらいます。

プロマネによると、これは担当者にとってコミットしていない予定だということです。

え？
でも、社内で標準期間はこうしよう、と決めてるんですよね？

と、そこまで突っ込んで聞くことはできなかったのですが。

そんな標準期間、全然、担当者は納得してないで、と言ってました。

納得してないなら、書かなきゃいいのに。
もしくは標準期間というルールに異議を唱えたらいいのに。

プロマネは、担当者がこれや！とコミットしていれた期間を強調表示したいそうです。

まあ、やってみたかったら、やっても良いけど。
会議資料で目標を表示しておきながら、裏でそんなことを考えているのにびっくりしたのでした。

日本企業はビジョンに基づく経営が苦手だそう。
海外企業の社員は、ビジョンが示されれば真っ直ぐにそれを目指して仕事をします。
一方日本人は、ビジョンを示されてもそれを努力目標と受け取り、必達の目標を周りに探り、結局ビジョンとはズレたとこに目標がピボットしてく傾向があるそうです。

ビジョンとともに働くということ 「こうありたい」が人と自分を動かす (単行本)

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