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読書メモ:そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。_20220606

面白くて一気読みしました。
副題に「仕事の『直感』『場当たり的』『劣化コピー』『根性論』を終わらせる」とありますが、まさにそういう本でした。

章立てごとに、課題とそれを解決するための経済学のツールが挙げられています。

私が面白く感じて、思わず会社の人にも話してしまったのは「ダメな会議はなぜダメで、どうすれば改善できるのか」の項目。

なぜ、集団による多数決は個人の判断よりも誤作動を起こしにくいこと、多数決が正しい判断をする確率が高くなる条件、などについて書かれています。

どんな条件であれば、多数決が有効に機能するのでしょうか?

「目的を共有していること」「個々が独立して判断していること」、この2つのうち、どちらかが欠けても多数決のメリットがなくなるそうです。

「個々が独立して〜」は平たくいうと、忖度しないで、自分で必要な情報を得てから判断する、ということです。

「目的を共有して、忖度しないで、意見をいうこと」。

この結論が導かれる背景知識として示される「コンドルセ陪審定理」。
これは天才科学者ノイマンがコンピュータの設計に利用した定理ですが、これがまた面白いです。

この本では、「コンドルセ陪審定理」のような学術的知識を使いながら、会議をどうしたら改善できるのかという現場の問題解決のヒントを提示してくれています。


私には「ダメな会議はなぜダメで、どうすれば改善できるのか」が一番響いたのですが、他の章ではマーケティングの話が多めでした。

顧客管理や価格差別による利益の最大化の話などに興味のある方に、おすすめです。

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読んでいただき、ありがとうございました。

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