夜明けのすべて
初めから何の予定も組まなかった長いお盆休み。
最初に観た映画は瀬尾まいこさん原作の「夜明けのすべて」。
原作を読んで、DVDが出るのを楽しみにしていました。
ネットでレンタルできたので、初めて課金して観ました。
映画は原作と同じ世界観で、穏やかで主人公の上白石萌音ちゃんの柔らかい笑顔に癒されました。
結末は原作とはちょっと違っていました。
最初はどこか自信なさげだった主人公が、仕事でとても立派に立ち振る舞っていて、それはそれでサクセスストーリーのようでよかったのですが、どちらかというと陰キャの性格で気があっていた友達が、急に違う世界に行ってしまったようで最後は少し寂しさを感じました。
そして松村北斗さんが演じるもう一人の主人公との未来は一緒であって欲しかったと思いました。
映画版は映画としては感動的なクライマックスで本当にうまく出来ていると思いました。
原作は大きな起伏はなくても心地よく淡々と進んでいて、心が落ち着きました。
次に勤めるなら栗田科学のようないい意味で昭和の匂いがする会社に勤めたいと思うのでした。
とは言え、主人公たちが箱詰め作業をするシーンに「遅い!」と思ってしまう、効率主義に毒された私でした。
職場と私生活が地続きだった昭和の頃。
同期が、「うちの会社はいい会社だ。職場の人が、夜な夜な知らない人(お化け?)が寝てると乗っかって来て悩んでいたら、上司が本気で心配して、家まで見に行くんだぜ!」と言っていた話を思い出しました。
映画から変なほうに脱線しましたが、人間にはお節介もときには必要なのだと感じる映画でした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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