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会社には無駄な財産がたくさんあるかも?

会社が持つ財産を現金化するにあたり、一年以上時間がかかる資産が固定資産です。固定資産は大きく分けて3種類あります。 固定資産の大きさは業種によって違いますが、共通している点は現金化するにあたって時間がかか
りるということです。

会社経営はスリムな会社体制が大事です。スリムな会社体制になっていない会社は、事業に必要のない資産、特に固定資産を多く持っていることが多いです。

土地を所有している会社は、土地を所有する必要があるのか、再考しましょう。例えば、地代を年間2000万円の土地を10年間支払うことを考えれば、2億円で買った方がよいと思いがちですが、土地は減価償却できないため、資産の部が膨らみます。固定資産税もかかります。さらに法人税の支払にも影響します。法人税 税引前当期純利益 ×30% ですから、地代で2000万円払えば、この税引前当期純利益が減ります。土地を購入した場合に比べて、法人税の支払は、600万円減ります。つまり、土地を借りた場合に出ていくお金は1400万円になります。

また土地だけではなく、固定資産には、本業に直接関係ない投資その他の資産もあります。特別利益を得ようと上場会社の株式や、投資ファンド(投資信託)を所有すると「投資有価証券」の資産が増えますが、確実に元本を回収できるとは限りません。「投資その他の資産」に多額のお金が積み上がってその資産が利益を生まないと本末転倒です。

固定資産のふくらみすぎには要注意です。


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