愚か物であれ

ほとんどの人が誰かに馬鹿だとか初心者って見なされるのって嫌だと思う。

特に社会に出ると、馬鹿な奴、使えない奴って見なされるだけで不当な扱いを受ける。

だから皆んなどうにかして自分をより賢く見せて、自尊心を保ったり、馬鹿に見られないように見栄を張る。

その結果として、私達は他の人からの見られ方や意見を過剰に気にしてしまう。
そして相手からの意見にとても大きな価値を置いてしまうから、誰かに褒められる為に、認められる為に相手に賢く振る舞おうとする。

特に日本の社会は「多勢のルール」に従う風習が強い。集団から少しでもはみ出た事をすると、仲間はずれにされる。
それが顕著に現れたのがコロナによるマスクを付けるか付けないか問題だと思う。
今ではもうマスクは義務ではなくなったんだけど、周りの様子を見て付けるかを判断する。
そして皆んながそうだから未だに大勢が「自分の意思」を持たずにマスクを付けてる。

確かに賢くいる事は悪い事では無い、むしろ賢い方が得をする事は五万とある。

でも時々馬鹿である、愚か者である方が得をする事もたくさんあるんだ🥴

1.誰もあなたに期待しないからこそ。

自分が例えば何かの試合で初めての相手と対決する時、相手が自分よりも弱そうに見えたらどうする？

多くの人が油断してしまうと思う。
少なくとも自分が強いと思った相手と同じような戦い方はしないと思う。

同じように相手に自分よりも下だって思わせると相手のガードを下げる事ができる。
競う相手、つまり敵としてとして見なされないから仲良くなるのも早いし、むしろ多くの事を教えてくれる。

期待されて無いからいくつかのミスは許容範囲だし、むしろ何か相手に利益になる事をするだけで良い印象を与える事ができる。

成功するのは当たり前。
ミスは許されない。
最初から賢く見せてしまう時の期待感や責任感ほど疲れるものはないと思う。

2.１つの考えに固執しなくなる。

もし自分が賢くて、何かで他の人よりも優れていると天狗になってしまう。
何年もやっていると人って自分の考えに固執して、相手の意見なんか聞かなくなる。

そしてもっと良い方法があったかも知れない、もっと学ぶ事があるかも知れないのに、それ以上の成長を求めなくなってしまう。

賢くいる事が成長を妨げてしまうのなら、ミスも引き起こしてしまうけどそれから学び改善できる馬鹿で無知な奴でありたい。
　

3.自分にとって当たり前が相手にとっては価値のあるものだと気づける。

初めは出来なかったけど、徐々にできるようになって今では当たり前のことって沢山あると思う。

今それが自分にとって当たり前の事でも相手にとってはものすごい価値のあるもので、それによって、人を助けることも更にはお金を稼ぐ事もできるわけだ。

他にも自分がやってきた功績を当たり前だとみなしてしまうと、現状に満足できなくなってしまう。

だから初心の気持ちを忘れないでおく事は自分に価値を置くという点で本当に大切。

4.期待や責任感から解放される。

使えない奴って見なされるのは本当に最悪だし、誰もそんな事求めないと思う。

でもそのお陰で嫌な責任や重要な役から解放される事も真実。

だって自分が愚かものだって思う奴に重要な仕事を任せたくは無いよね？

一つ覚えてて欲しいのが、
他の人の意見が自分の幸せを決めることなんてあり得ないって事。

もし相手の意見なんか気にしないで、自分で自分の価値を決められるようになったら、馬鹿である方がいかに楽になるかに気づく。

5.無知であるこそ今がある。

人はもちろん生まれた時は知識ゼロから始まる。

そして私たちの社会が何億年とかけてここまで発展、そして人が生存競争に勝つ事ができたのは無知に気付き、学ぶ姿勢を失わなかったから。

無知である事からこそ学ぶ事が沢山ある。
そして多くの発展をもたらした。

結論として、

馬鹿である事を恐れて賢く振る舞おうとするんじゃなくて、馬鹿である事に誇りを持って、新しい事を学ぶ姿勢を忘れない事が大切。

全ての事は無知から始まるのだ😎