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個人事業主・フリーランス向けSNSセルフランディングのススメ

こんにちは!NeiRoのMireiです。

会社員から起業(法人化・個人事業)を検討されている皆さまの中で、事業広報の一環でSNS運用を検討されている方、いらっしゃるんではないでしょうか?
今日は、そんな独立を目指す皆さま向けのSNSセルフブランディングについてお伝えいたします!とは言え、私が説得力のあるお話が出来るのか。まず、私のSNS運用歴をお伝えします。


私とSNS

私は公に自分の意見を残すという行為が大の苦手でした。今の私のアカウントを見ると、嘘でしょって思われるかもしれませんが、SNSを始めた頃から私を知る人は良くご存じです。

SNSも始めては辞めの繰り返し。長く続いたことがありませんでした。ただ、漠然と独立を考えていた時にこの壁は乗り越えないといけないなと思ったのも事実です。

そこで練習をしてみようと始めたのがLinkedInでした。現在は、X(旧Twitter)も運用しています。そして、LinkedInとX(旧Twitter)からお仕事を頂けるまでになりました。

正直、今でもまだ苦手意識はあります。ただ、運用する中でそのバランスが取れるようになってきました。その点も後ほどお伝えしますね!

私のSNS概要

LinkedIn:2020年12月に2つ目のアカウントを新規で運用開始。開始3か月でLinkedInクリエイターに選出。「キャリアデザイン」を軸に日々の投稿だけでなくライブ配信なども積極的に行う。1年半でフォロワー9000名超を達成し試験運用終了、アカウント削除。現在は2014年に作成した既存アカウントのみ運用、現時点でフォロワー8700名超。日英韓マルチリンガルで「キャリア」や「多文化共生」などのトピックで投稿中。

X (旧Twitter):2022年6月に運用開始。1カ月半でフォロワー1000名超。その後20日~30日で1000名ずつフォロワーが増える。運用開始から5か月で5000名に達する。その時点で運用ペースを落とし(万垢になるのが怖いのでならないように)運用中。人事という仕事への想いを中心に投稿。

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Facebook:2022年6月より運用開始。フォロワー数・インプ数にこだわらず、「学び直し」「リカレント」「教育」などのトピックで気になるニュースについて投稿中。

Instagram:2023年8月より運用開始。「留学生・ワーホリ経験者(若手)向けの就職アドバイス」を中心に投稿予定。(つい2週間前!避けておりましたが、重い腰をついに上げてしまいました…)

今後、FacebookとInstagramでは日々の生活についても投稿して行こうかなと考えています。ビジネスアカウントなので「公開」設定にしていると思うと、「こんなことしましたー!」的な投稿に抵抗があって、未だに、プライベート感を出せていたなかったんですが、今後の新たなチャレンジとして捉えています!


個人事業主がSNSをする上で重要なポイント

ネット上には、SNSをビジネス運用するための攻略ノウハウが溢れています。テクニック系のモノから我流系のモノまで様々。私もSNSをビジネス活用するため、本を読んだりネットで情報を探したりと参考にはさせて頂きました。ただ、「まずはやってみる」それに尽きると思います。私も自分でやってみて試行錯誤することで、自分らしい運用のあり方が見えてきたからです。

テクニック系は様々なところに書いてある通りなので割愛して、今日は私が思う「フリーランスがSNSをする」の中で重要だと思う3つのポイントをお伝えします。

1.会社員の自分と個人事業の自分では売り方が違う!

会社員時代、なんだかんだ「会社の看板」「ネームバリュー」で仕事ができていました。うちの会社はそんな知名度ないから!と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、「〇〇会社の〇〇です」という自己紹介ができ、顧客が〇〇会社を調べたらちゃんと信用のおける企業だということが分かる。この事実だけでも、とても、有難い環境なのです。
一方で、個人事業主や法人化したばかりの場合は、顧客を安心させることのできる「看板」が事実上ないのです。だからこそ「自分売り」をすることで、「この人だったら仕事を任せてみようかな」と思ってもらう必要がでてきます。

そうするとおのずとSNSで発信が必要な内容は「私という人間がどういう価値観や考えを基にその仕事をしているのか」「等身大」伝える必要があるわけです。

カッコいい名言や専門的な知識を投稿しないといけなさそうと思われがちですが、顧客対象になりえる企業又は消費者に、カッコいい名言や専門的な知識をいくら呟いても、「そうなんだぁ」「ふぅーん」とはなるかもしれないですが、「この人興味あるな」「一緒に働いてみたいな」にはならないからです。

自身がどういう人間なのかを知ってもらい、自分自身に興味を持ってもらうには、繕わずに自身のビジネス感を伝える必要があります。そうすることでおのずとビジネスの相性度も上がるので、お仕事をする上での関係構築に失敗しづらいメリットもあります。

2.マスにアプローチしない!

フォロワー数やFF比、インプ数、いいね数など数値で比較しやすい部分に目が行きがちです。
例えばX(旧Twitter)だと、FF比が高いことが有益なツイートが多いアカウントと認識されやすく、フォローされやすいなどと言われるので、最初からFF比高く運用しようとする方もいらっしゃるんではないでしょうか。

もちろん「見た目カッコいいアカウントを持っている自分大好き!」っていうような理由があるのであれば、目指していただくものアリかと思いますが、個人事業主・フリーランスの場合は、必ずしもフォロワー数やFF比などの数値上のインパクトは必要ないです。これは実体験ですし、他の個人事業主・フリーランスの方々もお話されている点です。

マーケティング用語でいうと、「マスアプローチ」ではなく「パーソナルアプローチ」を行うということ。顧客になりえる層に重点的にアプローチして、深くつながりを持つことで、運用から数か月でお仕事の相談が入ってくるようになります。どうやって深いつながりを作るのかは3つ目のポイントでお伝えします。

3.ギブ&テイクがビジネスアカウントでは大前提!

趣味で運用するSNSではなく、ビジネスに繋げたいということであれば、それがSNSであれ、オンラインであれ、対面であれ基本的な考え方は同じです。

ビジネスにおいて「三方よし」「持ちつもたれつ」「Win-Win」と、顧客や利害関係者との良好な関係を築くことが大前提です。その考え方をそのままSNSでも実践することが重要です。

まずは、「伝え方・口調に気を付ける」であったり、「相手を尊重することを忘れない」という至極当たり前なことがSNSでは忘れられがちです。まずは人と人がコミュニケーションしていることを忘れないこと。

次に、「自分がして欲しいこと=相手がして欲しいこと」であることを認識して実践することです。例えば「フォロー数」を伸ばしたいと自分が思っている。それは相手も同じでしょう。それであれば、自分からフォローをする。そして挨拶をリプで残す。相手が欲しいことをまずはGiveすることで返ってくるわけです。反対も同じで、フォローをもらったりコメントを頂いたのであればお返しする。このアクションがあって初めてコミュニケーションが成立しますし、関係構築の第一歩が出来るわけです。

自分のところに、「いいね」や「返信」が欲しい!と言って、無理やり自身の投稿を引用するようお願いしたり、自身の投稿のリプ欄に書いて欲しいとお願いされる方もいらっしゃるようですが、それは本末転倒だと個人的に思います。

私の場合ですが、例えばAさんが私の投稿に返信をくださったとしたら、頂いた返信にまたお返事するだけでなく、Aさんの最新の投稿を見に行って、何か返信を残すよう心掛けています。自身のところに返信への返信を書いたところで、自身の投稿がクローズアップされるだけなので、Aさんのアカウントには影響がでないからです。Aさんの投稿も活発になるようなアクションをすることが重要だと思っています。
(※ これは後でお話するLinkedInで繋がった方々から教えてもらったTipsです)


練習をしよう

SNS嫌だ、怖い。わかります。私もそうでしたし、今でも若干その気質は残っています。ただ、SNSは良くも悪くもアカウントを削除してリセットすることができます。まずは練習だと思ってやってみましょう。

「練習をする」場合に、ご参考までに私がやった練習の流れを共有します。

① 無難そうなSNSを選ぶ
私個人にとっての、各SNSの向き不向きを考えました。
私の場合はこんな感じ。

X(旧Twitter):SNSモンスター。一番苦手意識のあるSNS。ちょっとでもズレたことを書いたら吊るしあげられてボコボコにされるイメージ。
Instagram:写真下手すぎてついていけないSNS。「映え」とか意味わからん。コンテンツ作るのめちゃ大変そう。
Facebook:オワコンらしい。プライベートでは使っていたし一番親しみやすいが、2010年代に一度ビジネスアカウントとして別垢作って運用しようとしたら、怪しい勧誘が多くて怖くて辞めた経験あり。
LinkedIn:個人発信はしていないけど、会社の投稿を再投稿するくらいで馴染みはあった。英語で投稿しないといけないイメージだったけど、最近日本語の投稿が増えている感じはする。

と、いうことから「LinkedIn」で練習をすることにしました。
既存のアカウントだと今まで会社で一緒だった人とすでに多く繋がっていて、見られるのが恥ずかしかったので、新しいアカウントを作成!

ちなみに初期は顔出しが怖かったので、顔がわかりづらい写真を選んでました。LinkedInで顔出しができたのは1年後、X(旧Twitter)でも顔出しが出来るようになったのは運用から約1年後です。

② 発信する
俗に言うROM専になりがちなんですが、「発信する」ことがまず目的なので、書籍をいくつか参考にしながら、見よう見まねで投稿開始。(参考にした書籍は末尾で紹介しますね。)

最初はちょっとカッコつけたノウハウ系の投稿をしたんですが、LinkedInは人事経験が私よりも長い方も多く、上手く刺さってない感じ(背伸びしている感じ)がしたので、投稿内容の軸を色々な角度から試してみました。試行錯誤の末「自身のキャリア」に対する悩み・考え方をそのまま投稿するようになりました。自身の仕事に繋がる発信軸ではないなと思ってましたが、練習だと思ってその軸のまま続けました。

③ つながる
繋がり申請は積極的に自身から!「いいね」をくださった皆さまはもちろん、お仕事を頂けそうな方にはこちらから、どんどんと繋がり申請かフォローをさせて頂きました。またオンラインでのイベントやグループでの活動にも積極的に参加してみました。最初はぎこちなかったです。(今でも本当は緊張するんですけど)
でも、そういった場で知り合った方とはSNS上でも盛り上がりやすく、そこからお仕事の相談がぽろっとくることもあり得ます。

④ 実践する
ちょうど当時は、LinkedInで日本語投稿の活性化を図る時期だったのか、投稿ノウハウを共有頂く方も多く、そういったTipsはすべて実践してみました。プロフィールの書き方、投稿をより多くの方に見て頂くための施策(投稿の時間・曜日、リンクありの投稿・引用投稿・写真ありなしの投稿などなど…)何が自分に向いているのか向いていないのか。必要なアクションと不要だと思うアクションを実践してみて、篩いにかけました。

⑤ 他のSNSにチャレンジする
当時、LinkedInをされていた方の多くがX(旧Twitter)を運用されていらっしゃり、投稿にTwitterのお話がでてくることがしばしばありました。
そこからTwitterがそこまで怖い場所ではないという噂をきき、昔のアカウントを掘り出してきて、黒歴史クリーナーさんで綺麗にしたあと、ROM専スタートしました。半年ほどROM専したのち、Twitterを始動。ROM専の時期からLinkedInでお世話になっている皆さんにTwitterのことを聞きまくりました。

⑥ SNSへの恐怖とのバランスをとる
冒頭でもお伝えしましたが、私は、正直、今でもまだSNSに苦手意識はあります。ただ、運用する中でそのバランスが取れるようになってきました。

周囲の方から助言をもらえたことが大きかったですが、SNSは匿名というある種特殊な世界でコミュニケーションをとることになるので、ビジネスアカウントでない場合は、「ギブ&テイク」もなければ、「お互いを尊重する」というコミュニケーションの大前提がない場合も残念ながらでてくる場合があります。

だからこそ不特定多数(マス)にアプローチするのではなく、利害関係が生まれそうな方にパーソナルにアプローチをすることで、そういったリスクを下げるとともに、自身がまず丁寧な関係構築を心がけることで、バランスを取れるようになったのかなと思います。

初期の頃はどう対処していいかわからず、何度もSNS辞める!と思っていましたが、お仕事の依頼を頂けると、続ける意味を感じることができるので、ひと波乗れれば「続く運用」が出来るようになりやすいです。


「発信する」ことはメリットだらけ

・自分を公にさらけ出すのが怖かった
・カッコつけた投稿をしてお仕事を頂いたけど期待値に届くアウトプットを出せなかった
・反論や他の意見をもらったときにどう対処していいかわからなかった

これは私が「発信すること」が怖かった理由でもあり、実際に経験にしたことでもあります。

・個人でお仕事するために相談できる人が増えた
・この歳で新しい友達ができた
・お仕事のご相談がとぎれない

ただ、それ以上に、実際にやってみた結果、怖かった部分はもちろん現実にやってきたけれど、それを上回るメリットがありました。自身を発信して「自己」の「ブランド」を確立すれば、営業しなくてもお仕事の相談が入ってくるんですから。そしてSNS上で知り合えた方々が、SNSで怖かった部分の克服を手伝ってくれました。これも等身大の自分をSNSに載せることで得られたと思っています。

まずは「発信してみる」。
”SNSはいつでも削除できる” それくらいの気持ちで、まずはやってみるのはいかがでしょうか。

                                         おわり

おまけ

発信する際には、いくつかの本も参考にしました。1つではなく複数を読むこと、ネット情報を合わせてどの情報が信ぴょう性があるのか、自身で判断して、それを実践しました。私が参考にしたいくつかの書籍を参考までに。

👆 リンクドインのプロフィールを作成する時に特に参考にさせていただきました。それ以外にTipsたくさん。

👆モノを売るためにSNSをするわけではないですが、SNSという場所がどのように場所なのかを知ることが出来た良い機会でした。

👆 大企業と個人事業主では天と地の差ですが、ファンづくりという観点でとても勉強になる一冊でした。