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【障がいについて考える絵本】どんなかんじかなあ

この絵本は主人公のヒロくんと、お友だちとの会話で進んでいきます。お友だちは目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりするので、ヒロくんはお友だちと会話しながら、目が見えないってどんなかんじ?耳が聞こえないってどんなかんじ?と考えます。

和田誠さんのシンプルなイラストは、見ていると五感が研ぎ澄まされ想像力を引き出してくれる気がします。是非、ヒロくんと一緒に耳をふさいだり、目閉じたりして、どんなかんじかなぁ、と想像してみてください。
さて、ヒロくんは目が見えないことについて「どんなかんじ」と思ったのでしょうか。ちなみにこの作品は2006年に日本絵本賞を受賞しています。

絵本は「想像力を育てる」と言われますが、お姫様やヒーローが出てくるようなファンタジーの世界を想像するだけでなく、この絵本のように現実世界にいる様々な人のことを想像することでも想像力は鍛えられそうですね。

この本は読み聞かせにもオススメです。最近小学校では福祉学習という車イス体験などをする授業があるようなので、そのタイミングで読んであげるのがいいかもしれません。私は中学年、高学年のクラスで読み聞かせをしたことがありますが、実際に子どもたちに目を10秒間つぶってもらったり耳をふさいでもらって、見えない聞こえないを体験してもらいました。

この絵本、最後はヒロくん自身のことが書かれています。最後のページの絵でしか説明がないので、読み聞かせの際はゆっくり見せてから閉じてくださいね。


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