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「便利」の反対は「豊か」 田舎に移住をした理由

こんにちは👋
鍼灸師のおだぎりです🍙

ここ最近書いたブログが2本立て続けにnoteの運営事務局さんのマガジンに追加していただき、今まで届かなかった方にまでブログを読んでいただけるようになり、ブログを書くことが楽しくなってきました。

今日は誰も得をしないであろう、僕が田舎に移住した理由を書いてみます。


東京って「異質な街」だったんだと気づいた

僕は埼玉県一番の都市である浦和で生まれ育ちました。

浦和は埼玉県で住みたい街ランキング1位にもなるような街で、教育、買い物、娯楽など充実しており、とても住みやすい街です。

電車に乗れば20分で東京に着くような街だったので、学生時代から放課後は東京で遊ぶことが多くありました。

原宿の竹下通りで古着を買ったり、上野にあるB級品を扱うスポーツショップで安くサッカー用具を手にれたり、谷中銀座で食べ歩きをしたり、浅草花やしきで遊んだり、池袋で映画を観たり、色々な場所で遊んでいました。

大人になると東京のいくつかの街に住むようになりました。

そして28歳の時、名古屋へ遊びに行きました。

愛知県の一番の街である名古屋。

名古屋駅を降りると、超高層ビルと飲食店と人混みに囲まれ、名古屋も大きな街だな〜とウキウキしながら散歩をしていました。

探検してみようと思い30分も歩くと、街を外れていきました。

そこで気が付きました。

「あれ?名古屋、もう終わり?」

辺りを見回すと飲食店もまばらになり、国道と住宅街に差し掛かっていました。

(愛知県在住の方には本当に申し訳ないんだけど)「名古屋って愛知県で一番大きな街じゃないの?」とがっかりしました。

それ以来、愛媛や熊本、香川など地方の街にも遊びに行きましたが、度々この「がっかり」現象に出会いました。

そこで気づいたのです。

「地方の街ががっかりな街なわけではない。東京が変わっているんだ。」

そう、東京は名古屋みたいな街が数kmおきに広がっていて、少し移動すれば別に街に辿り着く。

新宿、原宿、渋谷•••徒歩圏内に別の巨大都市が広がっているのは、日本には東京しかなく、東京こそがかなり変わった街だったのです。

学生の頃から東京が身近にあったため、大人になってから気がつきました。

「あ、東京って異質だったんだ。」

熱田神宮で食べたきしめん


地方ってご飯がなんて美味しんだろうと気づいた

僕は食べることが大好きで、美味しそうなお店を探してはGoogle MAPでピンを立てています。

旅に出ればピンを立てたお店を訪れ、旅費の8割は食費に費やし、食への投資はできる限り惜しまないようにしています。

ある時、旅をしているうちに気がつきました。

「あれ?魚が臭くない。お肉が甘い。」
「この野菜って旬の季節は今だったんだ。」

都市ではスーパーに行けばほとんどの食材が手に入るのでとても便利だけれど、新鮮で美味しい魚やお肉は、獲れたところでしか食べられないことに気がつきました。

そして日本には四季があって野菜にも旬の季節があるのに、旬を感じる機会をほとんど持てていないことにも気がつきました。

都市では規格に合った食材がそれなりの値段で買える。
一方で地方では新鮮な食材がリーズナブルな価格で手に入る。

このなんともいえないアンバランスさに疑問を感じ始めました。

熊本で赤牛の生育環境を見学した後にお肉をいただいた


「生まれた場所の意味を考えたことがありますか?」という言葉に出会った

数年前、本を読んでいた時にこんな言葉に出会いました。

「自分の生まれた場所の意味を考えたことがありますか?」

なぜか刺さった。なんで浦和という街に生まれたんだろう?と考え始めた。

辿り着いた答えは「生まれた街に何か還元できることはないだろうか?」でした。

個人事業主だったということもあり「生まれた街に仕事を通して何か還元できることはないだろうか、そのチャンスを探ってみよう」そんな思いで東京から地元の浦和に戻ってきました。

今までとは違う視点で地元に住んでいましたが、しばらくして感じたことは、「浦和も東京も変わらない」ということでした。

駅は再開発され地価は上がり、資本を持つチェーン店が侵食し、代わりにお店選びには困らず、買い物は徒歩圏内でほとんど完結できる非常に便利な街だったのです。

当時は、東京の異質さと、地方の魅力を感じていたホットな時だっため、「浦和を出てみたい、地方に移住してみたい、生まれた故郷である埼玉県の田舎に移住したい」そう思うようになり、すぐに移住を決意しました。

移住先の候補は秩父、ときがわ町、小川町でしたが、面白いご縁があり、小川町へ移住をしました。

小川町への移住のきかっけとなったイベント


一極集中消費都市である東京とバランスを取りたい

いつしか僕にとって東京は魅力的な街である一方で、東京と距離を取りたいと思うようになりました。

これは決してネガティヴな気持ちではなく、東京を離れたことが、30年近く積み上げてきた価値観を大きく揺さぶるきっかけとなったため、移住をしたら何か新しい自分に出会えそう、頭の中をアップデートできそう、新しい挑戦ができそう、そんなワクワクした気持ちでいっぱいでした。

都市から移住をするからこそ感じることを、田舎に還元したいと思いました。

そんな今は、東京との対比を色濃く感じています。

東京は本当に便利で住みやすい街だけれど、ここで一つ好きな言葉を紹介します。

「便利の反対は豊かである」

田舎は豊かなのです。そして便利な環境からはクリエイティブなことは生まれないと思っているので、田舎生活は刺激に溢れています。

不便さや不満があるから、それを解消したいという強いエネルギーが沸き起こり、行動した結果、何か新しいことが生まれると思っています。

小川町ではそんな何かにチャレンジしていきたいです。

先日開催された七夕祭り 伝統の和紙と竹の飾りが名物

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