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コスパが悪い?それでも私が毎朝服を選ぶワケ

コスパ、タイパと世間は言うけれど

「服の制服化」が流行ってるらしい。Appleの創業者スティーブ・ジョブズよろしく、着る服のパターンを学生時代の制服のように定型化することで選択コストが下がり、QOLが上がるとか。

なるほど、それは一理ある。毎朝クローゼットの前に仁王立ちして、あーでもないこーでもないと着る服を悩み、お次は洗面所に移動してアイシャドウやらリップやらをずらりと並べ、今日のお供をどの子にするか考える。

そらーあなた、毎朝毎朝よくやるわ…と自分でも思いますよ。いくら服やコスメが好きでも、時々面倒に思うことはある。服やメイクを迷うくらいなら流しに溜め込まれている食器を洗えよ、とひとりごちたくもなる。

服を着るのを辞めてみたら

そんなことを考えていたら、ふと思い出したことがある。

息子がまだ生後半年足らずだった去年の夏。とにかく連日猛暑だった。母乳だけで育てていたので3〜4時間おきに授乳をしなくてはならず、しかもうまく飲めなかったり、吐き戻してしまったりして私も日に3回くらい着替えなくてはならなかった。

そんなこんなでとにかく育児で疲れ果てていたので、あるとびきり暑い日に「もう服着なくていいじゃ〜ん!」と思い立った。で、”上半身・授乳ブラのみ、下半身・ヨガパンツ”という私の制服ができあがった。

いや制服というか着てないけど。洗い物も減るし一石二鳥!と自信満々だった。今思い返すと「服着ないの?」と突っ込まなかった夫も疲れていたのかもしれない…。

服の"半"制服化をして気づいたこと

秋が来て息子は保育園に入り、授乳回数も朝と夜間だけになった。当然、保育園の送り迎えがあるので授乳ブラのみとはいかず。それでもまだ育児の疲れが取りきれていなかった私は服の”半”制服化を始めた。袖なしのジレやジャンバースカートをメインに、気温やTPOに合わせてインナーを替えるという方法。

そうしたら、思わぬ変化に気づいた。自分の機嫌や気持ちに、以前より目が向くようになったのだ。

大体は朝のニュース番組を見て気温を確認して服を選ぶのだけど、それだけじゃない。

「なんだか今日は足が疲れてるから、楽にワンピースの気分だなぁ。」
「スタバで新しいドリンクを飲んで帰りたいから、今日はデニムじゃなくてちょっとおしゃれにスカートにしておこうか。」

そんな風に、知らぬうちに自分の中でセルフトーク=自分自身との対話が行われているのだ。

服選びは自分に帰るセルフトーク

息子が1歳をすぎた今では卒乳して、服選びはかなり自由が効くようになってきた。それでも毎朝、忙しくても服を選ぶのは自分へのご機嫌伺いの意味合いもある。

家事に育児に仕事に、毎日はとにかく忙しい。特に朝の時間はあっという間に過ぎてしまう。子どもに15分かけて朝食を食べさせ、自分はプロテインを一気に流し飲みして終わらせる。母になってからというものの、自分のことはつい後回しになってしまいがちだ。

それでも、少しだけ自分のことだけにフォーカスして内省する時間があってもいいじゃないか。それを”コスト”と呼んで切り捨てるのはなんだかちょっと寂しい気持ちになってしまう。

そもそも、私はスティーブ・ジョブズほど日々多くの人や世界を揺るがす重要な決断をしているわけじゃない。だから真似する必要もさほどないだろう。

それよりも、目の前の自分自身を見つめ直して、少しでも自分が今日という日を心地よく生きてほしいと願っているのだ。

さぁ、これからどんな一日にしようか?どんな服を着て、どんな自分で生きていこう。だから私は今日も服を選ぶのです。

それでは、また!


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