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トマト|育ちが悪く黄色い|黄化葉巻病|初心者が成功するためのポイント

 家庭菜園でトマトやミニトマトを栽培していると、いきなり育ちが悪くなった、なんだか葉が黄色く巻いてきた、ということがあります。それは"黄化葉巻病"というウイルスの病気かもしれません。治療法がなく、予防がとても大切になります。
 今回は、”黄化葉巻病”を上手に防ぎ、トマトを元気に育てる方法をお伝えします。

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黄化葉巻病

 トマト黄化葉巻ウイルス(Tomato yellow leaf curl virus)による病気です。主に新葉が黄色っぽく小さくなり、若干奇形となります。何より生長点が萎縮し、いかにも成長が悪いような見た目です。

黄化葉巻病 生長点の様子
黄化葉巻病 葉の奇形

 この病気に感染した時、葉の奇形や黄化の具合はまちまちで、見た目での判断を難しくしています。

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 この病気は発症してからの治療薬はありません。
農家さんを震え上がらせる、最強の病気と言えるかもしれません。ウイルスは樹液に乗ってトマト全体を侵すため、発病部分だけ切り取っても病気は治りません。

 黄化葉巻病はコナジラミによって媒介されます。白くて小さい(体長1ミリ程度)、飛ぶ虫です。特に温室内で発生しやすいですが、
露地でも 春~夏(特に活発)~秋 まで発生します。

 黄化葉巻病になっても、すでに実になっているトマトはそのまま熟していくので問題なく食べられます。しかし、発症した後に新しく花が咲いて実がなることは期待できません。

症状が似ている生理障害

 黄化葉巻病の初期の症状は、生長点だけを見るとカリウム欠乏鉄欠乏との判別が難しいです。まずは成長点の葉に奇形が出ていないかを見て、次に成長点より15センチほど下の葉を見たときにカリウム欠乏や鉄欠乏の特徴が出ていないかを確認してみてください。

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発生しやすい条件

 コナジラミの発生する春~秋すべて発生する可能性がありますが、特に梅雨明けの夏本番は発生しやすい環境です。温室内だと一気に大発生することが多く、農家さんを悩ませる害虫です。

予防

 コナジラミを退治することが、黄化葉巻病の予防になります。コナジラミは葉の裏にいることが多いので、時々葉をめくって確認してみましょう。

1.枯れた葉、黄色くなった葉を除去し、風通しを良くする
 ”風通しのよさ”はどの病害虫の予防にも非常に効果的です。コナジラミも風通しの良いところではあまり数が増えません。

2.黄色い粘着テープで誘引する
 コナジラミは黄色に誘引されるので、粘着性の黄色テープを畑に設置しておくと、繁殖をある程度抑えられます。

3.定期的に展着剤を散布する
 展着剤とは、油や糊のような成分でコナジラミを包み込み、窒息させて退治する薬剤です。化学殺虫成分を含まないので安全性が高く、効果もそこそこあるのでおススメです。うどんこ病予防やハダニ対策と合わせて定期的に散布しておくと、コナジラミの繁殖を防げます。
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対策

 一度発症してしまうと、対策はありません。発病したトマトを抜いて、周辺のトマトに病気を移さないようにしましょう。

まとめ

 黄化葉巻病は、一度発症してしまうとトマトの収穫量が激減してしまう怖い病気です。家庭菜園でも油断できません。媒介するコナジラミをしっかり退治して、長くトマトの収穫を楽しみましょう!

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