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27.第95回箱根駅伝・関東学生連合リターンズ

チームつくばタイトル

2018年11月、私が「いまだかつてなく殺人的な推し事活動をしつつ、筑波大学駅伝チームの新体制に勝手に不安を覚えていた」頃、「第95回箱根駅伝・関東学生連合チーム」結成会のようすが発表された。

いきなり、ツッコミを入れられている4years.さん…( ̄▽ ̄;)

それはさておき、第95回箱根駅伝・関東学生連合チームの選手&スタッフ一覧を紹介する。

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前年、アクシデントで当日欠場となった東大・近藤さんと、筑波大・相馬くんが、この年も再び選出された。
相馬くんは2度目、そして近藤さんは4度目の選出という前人未到の快挙(?)である。
また、明治学院大学の鈴木陸さん、上智大学の外山(そとやま)正一郎さんは、本戦を走れば大学史上初の箱根ランナーとなる。

それぞれの思いを胸に本戦に臨む関東学生連合。

そんな中、師走に入り、近藤さんのあるインタビュー記事がネットに掲載された。

私は震撼した。
前年、代走として1区を走った芝浦工大の矢澤健太さんのことに、近藤さんが触れていたからだ。

「『矢澤さんの最高の走りに感動した』という言葉だけではとても言い尽くせない感情でした。矢澤さんは補欠登録。『チームに万が一のことがあってもいいように準備をする』といっても、サポートメンバーとして気を配ることはたくさんあります。さらに矢澤さんは4年生で引退する立場。もう大会もないし、卒論もあります。そのような状況でも自己ベストのペースで追走できるほどに、矢澤さんは最後まで選手をやり遂げていました」
(2018.12.21 web Sportivaより引用)


矢澤さんの真面目で実直な人柄、物事に向かう真摯な姿勢が、近藤さんの口からこの時の関東学生連合のチームメイトに語られていた。
矢澤さんの「心のタスキ」が、大学間の垣根を超えて引き継がれていたのである。

この年の関東学生連合チームは、東大の近藤さんと上智の外山さんが練習仲間でプライベートでも交流があるなど、最上級生の雰囲気がよいことも幸いした。
「関東学生連合」がただの寄せ集めではなく、選手自らの意思によって「チーム」として機能しはじめようとしていた。

その「チーム」を率いることになったのが、麗澤(れいたく)大学の山川達也さんであったこともまた、運命かもしれない。

麗澤大学はまだ本戦出場の実績はない。しかし予選会で次点になったことで、山川さんを「関東学生連合の監督」として初めて箱根路に送り込むことになった。
近年急成長中の麗澤大学。その若き指導者の箱根駅伝での初采配に注目が集まった。

だが、山川監督は、駅伝関係者や陸上ファンたちの想像を1億宇宙キロ(そんな単位はない)も超える、「恐るべき」人物だった。

>>28.集合写真

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