あなたはカエルを、食べられますか？〜在日外国人の実態〜
今日は祝日ですが
授業がありました。
この学校はいつも
祝日は関係ありません。
書類を取りに
久しぶりに学校へ。
誰もいない、がらんとした教室で
一人パソコンに向かって授業するのも
もう慣れました。
学生の半分がオンラインで
半分が対面のハイブリッド授業も、
家でオンライン授業も、
全員対面授業も、
気がつけば全て、対応できます。
あれ？私って凄くない？
なんて、静かで寂しい教室で
自画自賛していました。
少し気分を上げたくて。
学生達はようやく
1度目のワクチンを
受け始めているようです。
やっと。
市区町村のワクチンは
数も情報も
じゅうぶんじゃないので、
東京都の専門学校の留学生枠で
受ける学生が
多いようです。
この施策が
始まって良かったです。
日本語の達者な学生が
苦手な学生に
予約方法などの情報を教えられます。
時間が合えば
一緒に行くこともできます。
良かった。
良かったけど、
何でも外国人は
後回しですね。
私の担当するクラスでは
酷いところは1クラスに
1度にコロナにかかった学生が
6人もいました。
真面目な学生たちですよ。
かかったからと言って
偏見を受けるべきことを
したような子たちではありません。
日本語が分からないからこそ、
外国人だからこそ、
情報が入って来ず
かかってしまう。
結果、余計に流行する。
だから、最初は面倒でも
情報弱者と呼ばれる方々に
優先して情報を届けるべきなのにね。
以前、テレビで
外国人技能実習生の実態を
やっていました。
コロナ禍で仕事が激減し
満足な給料を頂けなくなった
外国人技能実習生たちは
夜中、モリを持って
小川に行くのです。
そうして、
大きいカエルを見つけたら
モリで刺して捕り
食糧にするの。
肉を買うお金が
ないのです。
ねえ、
外国人は本当にいつも
後回しですよ。
自分がその立場だったら
どう思いますか？
日本人は豚肉を食べている。
自分たちはカエルを食べる。
労働者が足りないから
日本で働いてくれている外国人。
じゅうぶん日本の経済を
回すことに貢献しているでしょう？
社会全体で感謝すべきなのに
恥ずかしいですよね。
大人になってから
2,136文字も漢字を
覚えてみなさいよ、と思う。
日本語は、使用語彙数だって
ドイツ語同様、恐ろしく多いんですよ。
フランス語では頻度順上位1000語、英語、スペイン語はもとより、ロシア語、中国語、朝鮮語でも2000語を知っていれば約８割理解できるが、日本語では同じ水準になるのに上位5000語が必要になる。
(上記ホームページより抜粋)
私の勤務校では
今月いっぱいは当面
全員オンライン授業です。
その後のことは
社会の状況と
学生の罹患率を鑑みて
決めるようです。
社会でいくら
かかった人が減っても
この学校で罹患している
学生が多ければ、
登校させられませんものね。
私としては
来月中旬には
試験対策を始めたいので
それまでには何としても
ハイブリッドでも
対面授業を始めて欲しいものですが。
学生はオンライン授業を
小さいスマホで受けるので、
顔出しをしないんですね。
顔出しをすると
充電がはやく
なくなってしまうので。
PCを持っているのが
当たり前、じゃないんです。
(そもそも学校がタブレットを
貸与すれば良いのですが)
皆さん、顔出しをしないで
オンラインで授業を
スマホで
毎日、祝日も
受けると、どうなりますか？
寝るでしょう？
他のことを、やってしまうでしょう？
そういう子たちも
もちろんいます。
だけど、
コロナに罹患した学生が
6人も出たクラスで
今日、授業をしていたのですが、
指名すると
すぐに答えるんです。
画面に出していない教科書の
ページもすぐに分かって
返答するんです。
これがどれだけ
素晴らしいことだか
分かりますが。
小さくて
接続状態の悪いスマホで
毎日、
外国語で、
授業を集中して
聞いていられますか。
ちなみに生活費と学費と借金を
自分で払わなければならないので
アルバイトは休めません。
アルバイトは週28時間以上やると
ビザが更新できません。
少しでも時給の良い仕事をするために
夜勤もやるので、疲れます。
学校も出席率が悪くなると
ビザが更新出来ないので
休めません。
外国人って、
少なくとも私が教えている
発展途上国の学生って
こんな状況下で耐えて
学んでいるんです。
日本で育っていたら
難関大学に行けていたはずの
頭脳の持ち主が、専門学校で。
国にいる仲間は軍部に
弾圧を受けている。
親戚一族を助けるために
知り合いから掻き集めて
多大な借金をして
日本へ来た。
ねえ。
皆さんの周りに
外国人がいたら、
政治に
関わることがあったら、
助けてあげてください。
ちょっと気を回してください。
日本は大変だった、
辛かった、
苦しかった。
そんな思い出ばかりを
作らないように。
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