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学童保育、ありがとう。

勤務校で授業の最終日に
あまりお会いしない先生が
仰いました。

「みおいち先生、今年度は
 とても大変でしたね。
 お子さんを学童保育に入れるために
 無理にお仕事されていたんでしょう?

 見ていてつらかったですよ。
 本当にお疲れ様でした」


あちゃ、それ噂になってるの😅

そう言えば教師の噂が一瞬で
広がる場所なんでした、この学校。


そうですね。
私が絶対に、と思って
この選択をしたことは
嘘じゃない。


この学童保育は
人気があるから。
仕事をたくさん入れないと
利用できないから。




決してチビのせいじゃなくて
自分で決めたことで、
大変だったけど
結果的に良かったと思っています。


だって、あの学童保育に1年通うのと
そうでないのとでは
すごい教育格差が出ると思ったから。


私は、保育園も
登園させた方が
子どものためになると思うほうです。


親である皆が皆、そうじゃない。


保育園や学童保育が
合わない場合もあるし、
しっかりしている方または
子どものために時間の取れる方なら
親のもとにいさせた方が
きっと良いと思う。

子どもの性格もあって、
保育園や学童保育が苦手な子の場合は
通わせない方が良いかもしれない。


だけど、チビは
家より保育園の方が
好きな子だったし、

私、
自分でチビを見たらきっと
テレビばかり見せてしまうから。
きっとろくに公園へ
つれて行きもしないから。


2年生くらいになると
自由に公園で遊ぶようになるけれど、
見ていると
子どもだけで炭酸の大きい缶を飲んだり
ベンチに座って
ゲームやケータイを見続けていたりする。

いつだったか
小学生だけでケータイで
エッチな動画を見ていて
びっくりした。

チビはまだ何も知らなくて
「気持ち悪!」と言っていたけれど、
子どもだけで遊ぶと上の子とも仲良くなって
それはもちろん良いことだけれど
こういうこともある。

子どもだけで遊ぶことが
悪いんじゃない。

きっと学ぶことがたくさんある。

悪いというよりは、
「私は」、低学年の頃は
ちゃんと大人の目があるもとで
遊んで欲しいと思っている。

学童保育にいる大人なら
専門家だから、よりうれしい。



この学童保育は、
チビの通う小学校併設でした。

広い校庭のある小学校でね。

私、葛飾区の小学校は
こんなに校庭が広いのか、と
最初びっくりしたんですが

他の学校はそうじゃなくて
この半分くらいのところもあります。
運が良かっただけのようです。

チビは学童保育で
晴れの日は必ず
この広い校庭で遊んでいました。
服を泥、砂だらけにして。
怪我をしない日なんて、ないくらいで。


小学校には体育館があるのですが、
夏の暑い日、外遊びが出来ないときは
体育館で遊ぶことができました。

チビは
校庭で遊べる日はサッカーを、
体育館の日はバスケを
いつもしていました。


ここの学童保育では
昔遊びをよくやってくれました。


めんこ大会や
こま大会は
かなり盛り上がっていました。


チビは今、
こまはベイブレードが好きだけど、
めんこもけん玉もだるま落としも
私より上手です。


行事もたくさん
やってくれました。

学童祭りでは
親も有志で駆り出されて
お店番をやりました。


夏祭りや豆まきやクリスマスなどの
季節の行事のほかに、
プロサッカー選手や
消防署の署員さんたちが来たり、
珍しい楽器をどこかから借りて来て
使える日があったり。


手づくりおやつの日が
毎月あるのですが、
あるとき地域のパン屋さんの
コッペパンで皆で
サンドイッチを作り、

有志でそのパン屋さんに
皆で書いた感謝の寄せ書きを
届けに行く日がありました。


こういう行事の参加は
全員女の子でした。
やる気ないな、男子😆


学童の前には花壇があって
季節によって子どもたちが
いろいろな花を植えていました。


切り花も飾ってあって、
「今週の花」と
花の名前を書いておいて
くれました。


チビは全然
見なかったみたいだけど😆


いろいろと子どもにとって
楽しいことがありました。


チビは折り紙が上手なのですが
これも学童保育で習ってきました。
先生に、じゃなくて
1年生のとき、
2年生が教えてくれたそうです。

チビが折った虫たち。


ユニットはたくさん作って
方々に配りました。



こまが上手な子、
けん玉がすごい子、
複雑な折り紙が折れる子。

チビはその話を
目をキラキラさせて話してくれました。


チビは小学校の先生と
性格が合わなくて、
それはお忙しいお仕事の中で
仕方のないことなのでしょうが、
理不尽に怒られることもありました。


それで、
私の見えないところでチビが
酷いことをしているんじゃないか、と
不安になって
学童保育の先生に相談したら


チビはやったらやり返すけど
大人の陰で悪いことをする
タイプの子じゃなくて、
(むしろそういう頭の使い方は
出来る子じゃなくて)


問題は特になくて
普通の男の子であることの他に
こんなことも雑談ついでに
おっしゃっていました。


大人に対して
甘えん坊であること。

周りの状況を誰よりも
よく見ていること。

人見知りで恥ずかしがり屋であること。


それで、ああ、
ここの先生は子どもを
よく見ているな、と思いました。


ちょっとしかチビを
見ていない人だと

人見知り中のチビを見て
「とても賢そうで静かな良い子だ」
と言ったり、

元気爆発中のチビを見て
「手のかかる激しい子だ」
と言ったりするのですが、

そして後者が
学校の先生の
思っているチビなのですが、

彼の2面性をちゃんと分かっていて
どの先生でもそれを共有している。

先生ならば
当たり前なのかもしれません。
でも今まで子育てしてきた中で
ちゃんと、分かって下さる先生ばかりじゃ
ないことも知っているので、

この環境は私にとって
とても貴重でした。


ここの学童保育は人気があり
低学年優先になるので、
3年生からはまず、
障がいのある子や
親がシングルの子などしか
利用できなくなります。


私もダメ元で第一希望で
提出したのですが、
案の定、落選しました。


4月からは近くの
別の学童保育に通うことになります。


外遊び出来る場所が
とても小さい屋上しか無いので
少し心配はしているのですが、
また新しいことをいろいろと
学んで来ることと思います。


2年間、
今の学童保育に通えてよかった。


チビは小学校が嫌いです。
3月産まれの子にこういう子って
多いんですって。


勉強がついていけない子の他に、
そうでなくても
心の発達がどうしても
他の子より遅い。


私はあと1カ月チビを遅く
産んでやれていたら、と
チビが小学生になってから
何度も思いました。

そうしたら、今のチビならきっと
何でもなかった。
たった数ヶ月でチビは変わった。

1年生の春にまだ保育園生だったら
小学校であんなに酷く理不尽に
怒られることもなかった。

だけどチビは
「学童保育は大好き」と
いつも言っていました。



大好きな先生たちの元で
ストレスなく伸び伸びと過ごせました。

小学生の新米ママだった私も
この学童保育の存在が
大きな救いであり続けました。


「お母さんを救うのも
 私たちの役目です。
 どんな小さなことでも
 相談してくださいね」

と、言ってくださいました。


先生方、ありがとう。
全員、大好きな先生です。
やんちゃなチビの親として
こんな、全員大好き、なんて
言えるところは
あまりないと思います。


感謝してもしきれません。
本当に、ありがとうございます。


今日が最終日。
出逢いに感謝しています。

ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。