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日本人は1日に何回、お祈りをしますか?

もちろん個々人によるのが大前提ですが、
大抵、ミャンマー人は
素晴らしく真面目で優しいです。


男の子は幼少時に
必ず一度は仏門に入るそうです。
私が歩いているとすかさず
「先生、お荷物お持ちします」と 
言ってくるのは、大抵ミャンマー人です。
「一日一善」ということばも
日本語で知っています。
仏教の教えが染みついているようです。


ミャンマー人と
真面目さ&優しさを競うのがネパール人。
授業中は熱心な学生が多いです。
ネパール人は敬虔なヒンドゥー教徒が多く、
牛肉を食しません。
神の教えが彼らの性格形成に
影響を大いに与えているのでしょう。


今日は「祈願」ということばを教えたら
学生から質問の嵐でした。


「日本人の神様は何人いますか」
「祈願するときは何語でしますか」
「日本人は1日に何回お祈りをしますか」


熱心に聞いてくるのは
イスラム教徒の学生たち。
宗教と生活が密接な彼らは
1日に5回、お祈りをします。
ラマダンの断食の期間には
激痩せする学生も珍しくありません。


彼らは、ラマダン中は
日中は水も飲みません。
毎日を宗教の教えに基づいて
暮らしています。


「先生、日本人は何をお祈りしますか?
 彼女が欲しい?お金持ちになりたい?
 それだけですか」


イスラム教徒の学生たちは
毎日何度も
世界の平和を祈り、家族の無事を祈り
コロナの終息を祈るそうです。



英国にいた時、
イギリス人は日曜日は
毎週、教会へ行っていました。


その地に多数いた
敬虔なクリスチャンが多い
フィリピン人は
教会へ行くのはもちろん、
毎晩神にお祈りしていました。


社会人クラスで教えていた
アメリカ人の学生さんも
日曜日は教会へ行く日、と言っていました。


世界の多くの人が
宗教を心の支えに暮らしている中、
こんなにそれを排除した日本は
珍しい国ですね。


もちろん人によりますが、
大多数の無神論者の日本人を
宗教に変わって支えているものは
何なのでしょうね。


生まれたら神道の神社へ行き、
結婚はキリスト教の教会へ行き、
お葬式は仏教のお寺でする日本人。


引越ししてもまず、
神社やお寺や教会やモスクを
探すことをしない日本人。


外国人にはさぞや
滑稽に見えることでしょう。


「日本人は祈りが足りないと思います。
 たくさん祈ったら、コロナもなくなると
 思います」というイスラム教徒の学生。


「今はダメですよ。
 世界中コロナで忙しいですから、
 神様もお願いを全部は聞けません。
 それに、神様もコロナで
 外出出来ませんから
 お祈りしても聞こえませんよ」

こう答えるクリスチャンの学生に
大爆笑のクラスでした。


さて、

昨年度の学生にやらせたスピーチで
1人の学生の熱弁が
今でも心に残っています。


「皆さん、イスラム教徒を
 怖がらないで下さい。
 イスラム教徒は殺人者だと
 思わないで下さい。
 イスラム教では殺人を禁止しています。
 それなのに、イスラム教徒と言うだけで
 怖い人という偏見を受けています。」


noteを読むような方に
こんな偏見をお持ちの方は
少ないでしょうが、

ここまでグローバル化しているのに
世界の宗教について
偏見を持っていてはいけません。


正しい知識を身につけるべきですね。


↓こちらは私のお勧めです。
読みやすく、分かりやすいです。

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