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LOHAS〜私はロハスです〜

ベトナム人は運動に熱心で
それが生活の一部になっている学生が多い。


ネパール人はヨガが好き。
カップラーメンは「身体に悪いよ」と
嫌がる子がたくさんいる。


中国人はマイボトルに健康的な
お茶を淹れて持ってくる学生が多い。


スリランカ人は日々の食事に
多様なハーブをふんだんに使っていて
アーユルベーダが出来る学生もいる。



みんな、ロハスだなぁ。


昨日は授業で
ロハスを考慮した
マーケティングについて教えました。


マーケティングを教えるのは
3年目になりますが、
学生がすごく食いついてくるのが、この題材。


私は大抵、水のブランド「いろはす」から
話を始めます。


留学生はコンビニでアルバイト
していることが多いので、
そこで馴染みの商品を取り上げると
取り組みやすいのです。

(画像は日本コカ・コーラのHPより抜粋)

✅日本一軽い12gの500mlペットボトル
(通常は20g程度)
✅ぺットボトルの5〜30%を、
 植物で作っている。
✅キャップの色は環境保護のために
 1色しか使っていない。

こんなことを言うと、

もうここで学生の目は
グワッ!とこちらを向いてきます。


じゃあ、「いろはす」ってどんな意味?

I LOHAS=私はロハスです。


LOHASって?

Lifestyle of Health And Sustainability
健康と、環境保護に気をつける生活

※通常使われる「持続可能性」
 ということばは、
 外国人には難しいので
 授業では使いません。



中国では2035年までに
新車を電気自動車やハイブリッド車などの
環境に対応した車だけに
することにしましたね。


英国ではガソリン車の販売を
2030年から禁止することにしました。


フランスは2040年までに。


アメリカはカリフォルニア州が、
カナダはケベック州が、2035年までに。


2035年、皆さんは何歳ですか?

もう子どもがいるかもしれませんね。

その時、今よりもっと
きれいな地球になっていると、いいですね。

いいえ、皆さんが、そうしましょう。


そんな話をします。


🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸


私がいつも思っていることがあります。


人間は、ここまで荒れた地球を
その英知で再度よくすることが
出来るのでしょうか。


私の子が大きくなる頃には
今より良い環境にすることが
出来るのでしょうか。


そのために私が一人でも
できることは何だろう。


私はね、
コンビニであまり買い物しません。
ペットボトルも滅多に買いません。


割高だからもあるけれど、
ゴミが出るのが嫌なのです。


この記事でも言いました。


不織布マスクも洗って再利用しています。

新聞に、3回程度は
洗って使えるって書いてあったもの。


私は着物を、着ているでしょう?


理由はいろいろ書きましたが、
洋服を買うのがもったいないって
いうのも一つあります。

洋服は、着物と比べると
割と寿命が短いから。


ゴミの分別、
環境に悪いものを買わない、食べない…。


いろいろあるけれど、
特に「私」が、できることは
すべきことは何だろう。



やっぱり、私は教師だから、
それも外国人を教える教師だから、
LOHASの思想を普段から
若い人たちに継いでいくこと、


日本人だけじゃなくて世界の子たちに 
継いでいくことが大事じゃないかな。



学生たちは無意識に
ゴミを教室に置いていきます。

それは若い学生だけじゃありません。

社会人クラスで教えていた時も、
西洋人、アジア人など関係なく
それは普通にゴミを置き去りに
する方が少なくなかったです。
エリートのビジネスマンなのに。



きっと道にもゴミを置き去りにする文化も
あるんだろうな、と思います。



学生にスピーチをさせていた時、
中国の学生が言いました。

「日本のゴミ分別は難しすぎます。
 そんな細かいことをしているのは
 大陸じゃなくて小さい島国だから
 だと思います」


ベトナムの学生はこうスピーチしました。

「日本でいつもゴミの分別をしないで
 マンションのゴミ置き場に出していたら
 ゴミを管理しているおばさんが
 分けていました。

 私はそれを見て笑いました。

 数年日本に住んで、
 あの時は悪かったと思いました」


レジ袋が有料化した時、
とある学生は文句を言いました。

「面倒くさいです。
 レジ袋くらいタダであげましょうよ」


粗大ごみが有料なことを
また別の学生は怒っていました。

「どうして捨てるのにお金まで
 払わなければなりませんか」


きっと環境についての関心や知識は
国によってかなり違う。


欧州に1年だけでも住んでいた私が
日本の環境への意識は素晴らしいとは
決して言えませんが、

日本より、一般人が環境問題を
考えない国はたくさんある。


だから発信していかなくては。
まだ若くて吸収の早いあの子たちに
少しでも環境の大切さを、
自分たちはどうすれば良いのかを、
伝えていかなくては。


一方で、
日本人よりずっと
食の安全に敏感な文化があり、
化学的な薬が身体に及ぼす悪影響を
日常的に考える文化がある。


こう言ったことは日本人に発信して
お互い良いところを取り込めるように
微力ながらでも出来れば良い。


そんな風に、思っています。

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