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「きっかけ」になりたい。

自分にとって何か
重要なことを始めたとき
そのきっかけとなった人って
いませんか。


その人は、
自分がその新しいことが
軌道に乗るまでいて下さったけど、
それが安定してきたらぱったりと
ご縁が遠くなったりして、


自分にとって最も良いタイミングで
まるで以前から仕組まれていたように
そばにいてくれた、なんてお相手が。


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水曜に着物で授業をしていたら
荷物が大変に重い月曜も
着るように頼まれた、
というお話をしました。


それで先週大雨のところ
着物で行ったら、
月曜の3限はハイブリッド授業。


つまり教室にはクラスの
半数の学生しかいないのです。
その日オンラインの学生は
翌週、対面授業です。


そのため当然、
「来週も着てきて」
という話になり
また着物で行ったのが、昨日。
ついにはこんなお願いが。


「先生、毎回着物で来てください」



同僚の先生には
「もうこの際、毎日着物にしたら?」


...簡単に言うなぁ😅


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着物で授業を
するようになったのは
私のオリジナルの
アイデアではないのです。


現在の勤務校に
勤め始めた新人の頃、
着物で講師室にいらっしゃる
H先生がいました。


H先生に
「私も着物が好きで」
という話をしたところ、
「貴女も着ていらっしゃい」
という話になり、
軽いノリで着て行ったのが
きっかけです。


私はいずれは
日本語教師としての仕事で
着付の知識や経験が役立てばいい
くらいに考えていたのですが、
まさか自分が着物を着て
教えることになるとは
思ってもいませんでした。


H先生は毎日、365日
着物で過ごされている方でした。
文字通り、台風でも、大雪でも。



そのため学生も
他の先生方も
着物姿を見慣れており、
私はそれほど勇気も不要で
着物を着ていくことが出来ました。



H先生の歳の頃は当時、
50代前半だったでしょうか。
歯に衣着せぬ物言いで
(慣れるまでちょっと怖い😅)
「粋」ということばがぴったりの
藍などの落ち着いた印象の着物を
好んでお召しになっていました。



私は派手な色合いの
派手な柄on柄を好むので、
私たち二人が一緒に
いるところを見た学生は
「着物もいろいろですね」などと
話していました。



H先生は日本語教師の他に
着物文化を守るNPO法人を
主催されていました。



着物はもちろん
茶道や香道にも精通されていて、
月に一度、着物を楽しむ会を一般に開かれ、
そちらで和文化の講座、
茶道、香道なども
無料または格安で
体験出来る催しをなさっていました。


私もこの会には随分と
参加し勉強したものです。


私が着物で授業に慣れ
当たり前になった頃、
H先生は転職してしまわれました。


別にH先生が意図されて
私が慣れるのを待ってから
退職なさった訳ではないのですが、
今考えたらジャストタイミングで
そこにいて下さった。



このご縁、大変有難いですね。



そんな風に私も
自分の知らぬところでも
どなたかの「良いきっかけ」
「良い影響」を
与えられる人間に
なりたいな、と思います。






着物の企画、はじめました。
通りすがりの方も、お気軽にどうぞ❤️


ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。