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はーちん空に舞う2034⑪

前回のお話し


彼に会えるまで

やくまるが浜名湖女王に夢中になるころ、インドのハーチンは…

(あと1か月で日本に帰れる。
やっくんに会えるわ。嬉しいな。😊🩷)


彼女は彼を思っていた。



はーちんは第3夫人として半年間の契約でここインドにいた。

マハラジャはやくまるとは、見た目は全然違うが、いつもジェントルマンで知的で温かい人柄で愛にあふれている。


色々な知識も教えてくれる。毎日が発見の連続だった。





子孫繁栄


そんなある日、ビックなニュースがとびこんできた。
第一婦人のプリヤが妊娠したのだ。


おめでとうござます。子孫繁栄と宮殿はお祝いムードだった。

よくみると、



宮殿の子供たちはほとんど彼の子供たちだったのだ。
そして繁栄を繰り返してしていく豊かなサイクルがまざまざと見えた。


ハーチンは思った。
(日本という国は一夫一妻制だけれど、
こちらは違う。マハラジャクラスになれば沢山の妻をめとったしても咎める人は誰もいない。

男たちでさえ…

これが日本だったら浮気ってことになって責められるけど、



お金をもっていれば愛人が沢山いようが世間は当然と認めれていくのね。



みんなが幸せになれる世界もある…正直ちょっとびっくりしたわ。😳😅)



ハーチンが感慨深く見てると第二夫人のリタがやってきて耳元でささやいた。



「私、妊娠したプリヤがうらやましい。
ハツコさんも彼の子供ほしくないですか?」


「えっ?」

🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
「リタ…あのね私正直、もう産める体じゃないのよ。それにマハラジャ様の子供は😅ね。」


「 それは残念ね。」

ハツコは何もいえなかった。


やくまると結婚した時、晩婚だったこと、そのころは子供も欲しくなかったこと。


しかし、やはりほしいと思った時もあった。が、いざ作ろうかと思ったら年を取りすぎていた。・・・その点、リタはまだ十分若かった。


リタが続けた。
「あなたはあのハズバンドが今も好きなの?。」



「ええ、・・・」


「フフフ、いちずなのね。私と一緒。」

二人は笑った。


(私は、ヤックンが好き。それは男性を選ぶ際、あまり良い選択じゃなかったのかもしれないけど・・・



本能と理性はつながっていないのよ。)彼女は思った。

ある日、ハーチンは鏡を見た。
どんどん若返る自分がいた。



私、もしかしたらこのままいくと年齢がどんどん若くなってもしかしたら



私、やっくんの子供を産んであげられるかも・・。

初子は思った。そしてふと下腹部を撫でた。


(あれ、動いてる?私のお腹の中で命が宿っているような。
そ、それは信じられないぐらい嬉しいけど困るわ。)




そこへマハラジャがやってきた。ハツコが下腹部を撫でているのを見ていった。


「 初子さんおめでとうございます。
あなたのお腹には…僕の子供がいます。」



「ええ!」



「いえ、ハハハ、もちろん冗談ですよ。」



ハツコはホッとした。マハラジャはつづけた。

僕と夢をみないか?


「でも、ここにいればあなたはどんどん若くなります。



素敵な夢も見れますよ。
どうですか。


ここにずっと滞在されませんか。



それともやはり日本に帰りたい?

ほら、鏡を見てごらん。君は

こんなに美しい。

わかるかい?


そして、僕には知性も財力もある。
そして君のよさや君の君の優しさもずっと理解できるよ。

君の旦那さんよりね。

ここではね。夢が見れるんだ。ずっとね。

君はもう、ここにずっといるといい。

楽しい未来がまってるよ。

それにほら。

君のハズバンドも今頃、
他の女性と楽しんでるよ。」

マハラジャは翡翠のゾウひとなでした。

すると
その目の中に、やくまるが女性とホテルに入っていくのが映し出された。


きゃー!やっくんが!女の人と!そんなー。

そんな・・マハラジャはあわててるはーちんをマハラジャ優しく抱きしめて言った。
「大丈夫。君は僕が守る。」

ハーチンの心臓が鳴った。
(マハラジャ様は沢山の女の人を抱いている。おまけに女の人たちはそれを許しあってる。私もやっくんを許すべきなのかしら。でも、悲しい・・・。)

夢のワンナイト




やくまるはしばらく彼女の車についていくと、目の前に高級ホテルが現れた。そして車が止まった。



(すげー!このホテル一泊10万以上はするんじゃなかろうか。)

やくまるはドキドキしてきた。前の車から運転手が降りてきてつきましたとホテルに案内した。
ホテルの中に彼女に続いて入ると、運転手は挨拶すると帰って行った。

「さあ、ついてらっしゃい。」

浜名湖女王は言った。
は二人はエレベータの前に立った。
すると彼女は言った。



「最上階のラウンジにレストランがあるわ。よかったら、1時間ほど、時間をつぶしてきてもらえないかしら。それから一度フロントに行って私の部屋に来て。鍵は渡すように手配しておくわ。」


「・・・はい、わかりました。1時間ぐらいしたらですね。」



(彼女緊張してるのかな・・・そうだよな。初めてのワンナイトだもんな。しかし、ここのラウンジの飯はえらく高くつきそうだぞ。しゃーないな。)

やくまるは少し考えてホテルの外へでて普通の店を探した。

一人の夕食



横断歩道の向こう側奥に見慣れたファミレスが見えた。
そこで一人食事をとることにした。
「ああ、これがあいつの料理だったら・・・」


ホントにうまいのか???

やくまるは家庭の味を思い出した。

しかし、こうやって浜名湖女王と一夜を過ごすことに彼女に対して罪悪感はなかった。

ある意味、彼女にも自分以外の男性を知ってほしかった。その方が、お互いに自由になれるだろう。彼の勝手な見解だった。


これはこれはチョココロネ???


部屋番号は1107だった。

「・・・1107」
彼はつぶやいた。
(イイオンナ・・・)



イイ女イイ女


イイ女の秘密




カードキーをかざし、部屋に入ると廊下の向こうにリビングが続いた。

(おおおーーー!すげーーー!高級)

やくまるは興奮した。


 億の部屋のまたその奥にバスルームがあり湯気が立っているのが見えた。

そして、リビングに入っていくと彼女のぴっちりとしたオレンジ色の服が脱ぎ捨てられていた。

彼の心は期待で膨らんだ。



するとふと床に目をやるとふいに不思議なものが目に留まった。
紫色のツルリとしたもの。



やくまるはびっくりした。
それは髪の毛だった。
紫色の髪の毛がだらりと落ちていた。
カツラだったのだ。




そしてそこに紫のブラジャーとパンティーらしきものが脱ぎ捨ててあった。



それから、よく見ると、他にゼラチンのようなものが入っている丸い水の入ったボールが二つあった。


ガチャ
すると、浴室のドアが開き、

白い水蒸気の煙とともにむきたての白い女がででてきた。





しかし、その姿に彼は度肝を抜かれた・・・・

「 あーーーあーーー!」



AIアリサ



やくまるは声にならない声を出した。
そこには見たこともないツルツルのどうみてもアンドロイドらしきロボットが立っていた。そしてロボットが言った。


「やくまるさん。これが私よ。私の本当の私。」


浜名湖女王は消えていた。
しかし、ロボットのまっすぐな冷たい視線だけが面影を残していた。

水のボールはどうやら胸にはまっていたものらしかった。それが、がないためか、胸はふたつの穴が開いたかのようにえぐれていた。
ハイヒールを脱いで10センチほど低くなった浜名湖女王は
まさに、アンドロイドロボットだったのだ。


「 お、おい、じょ、冗談だろ!?」


「 私の名はアリサ。本物の人間の心をプリンティングされた
人造AIロボットよ。お金持ちのオジサマを対象にセクシーな人間の女性になってお客様を翻弄させながらお金をいただいてるの。」



「え!そ、そんな。」



「でも、ずうずうしいあなたは論外。だから本当の姿を見せることにしたのよ。」



「な、なんだって!」




「あなたが知らないだけで、もう沢山のアンドロイドがこの日本には潜伏中よ。」



アリサはつづけた。



「日本の男性はわがままが多いでしょ。理想の女なんて本当は本当はいないのよ。



だから、男に夢を見させるために作られたAIロボットなの。」



「夢もなにもないだろう!ロボットと寝るなんてオレは聴いてないぞ。」


「 あなたは一夜を過ごすと言ったじゃない。AIロボットと今ここで会えたことは本当に感謝するべきよ。

さあ、思う存分楽しみましょ。さあ、私に口づけしてごらん?夢を見せてあげるわよ。 」

💜💜💜💜💜💜💜

「さあ、」
「さあ。」

♥️♥️♥️♥️♥️♥️



そういいながらロボットはにじり寄ってきた。

危機一髪




彼女が口を開くと、喉の奥から本物にも見える紫色の舌がチロチロ見えた。



「人間とロボットの目くるめく体験をあなたに教えてあげる。」



そう言うと、浜名湖女王は口を大きく開けた。


すると…
そのツヤツヤの舌の上では小さな正露丸のような球体が舌の上でビカビカ光っていた。


そしてほのかに歯を削る時の電子メスのようなキュルキュルとした高音が聞こえてきた。

(お、おい、かんべんしてくれよ。なんだこの世界は!おまけに変な音が聞こえるぞ。これ聞いたことがある。


おれの嫌いな音だ。確か‥歯医者で歯を削る時の音・・・)



「 かんべんしてくれよ。もういいです。失礼します。」

やくまるは怖くなって。あたふたと逃げ出した。



(ロボットだぞ。おい。ありえないだろ。あの口の中。口づけして感電でもしたらどうするんだ!)



AIロボットは一人になると、静かになり、あるデータをある場所に転送した。

【 ・・・3月3日、今日の売上データー330万円です。臓器回収も試みました。残念ながら、彼の臓器の回収はできませんでした。】

その電波はインドに飛んでいた。

「意気地なしな男だ。ハツコはこんなやつのどこがいいんだろうか。」

間一髪、彼は様々な臓器を失わずにすんだ。

続き


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