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狂う

私は動物博士でも虫博士でもないけれど、
イモリとヤモリとトカゲとカナヘビの違いは説明できます。

ご披露させていただくと、

イモリは両生類。
ヤモリ、トカゲ、カナヘビは爬虫類。

だから、水辺にいたら、まずイモリ。
イモリの赤ちゃんは、おたまじゃくし✕ウーパールーパーという感じ。
ヤモリの赤ちゃんは、とびきりキュート(個人的感覚)。

キラキラテカテカと光沢があるのはトカゲ。青や緑のものも、茶色のものもいる。
見るからにザラザラしていそうなのはカナヘビ。尻尾がとっても長い。

トカゲとカナヘビは昼行性。
昼間、日向ぼっこしているのは見かけたら、まずトカゲかカナヘビ。

ヤモリは夜行性。
夜に、壁やガラスにへばりついているのは、まずヤモリ。
高いところもへっちゃらで、光に集まる小さな虫を待ち伏せしている。


生き物ごとに、性質というものがある。
長い年月をかけて、環境に適応しやすいように進化してきた。

それがゆらぎ始めている。

夏の昼間に元気に鳴く虫といえば、セミを思い浮かべるのではないだろうか。
セミは昼行性の昆虫だ。
明るくて、暑いときに鳴く性質がある。

だから、夜にセミの声が聞こえてきても、よく似た声で鳴く違う虫がいるのだと思い込んでいた。

ところが…、
最近、都市部では夜にセミが鳴くのだそう。
昼夜問わず明るいことに加え、昨今は夜になっても気温が下がらないので、昼だと勘違いして鳴いてしまうと考えられている。


セミがうるさいという苦情が寄せられる自治体は、駆除することを考えるのではなく、
夜のまちが明るすぎないか、見直してみてはどうだろうか。
必要ない照明は消す、照度を下げる。ヒトの体内リズムを乱さないためにも大切だ。

虫の多くは赤い光は感じにくい。野外の観察や採集の際に、赤色ランプが使用されるのはそのため。

また、LED照明は、虫が反応しやすい紫外線を発しない。
街灯などを、このようなものに少しずつ変えていくことも必要かもしれない。

それにしても、地球温暖化の影響はこんなにも近いところにまで迫ってきているのだと、危機感を感じる。
まず、玄関灯を暖色系のLED電球にしてみよう。

夏の寝不足は厳禁。
ヒトにとっても、セミにとっても。


余談ですが、大声で鳴いているのはオスです。女子を責めないでくださいね。

2023.8.7

2019.8.21撮影
なんて美しいのだろうと感動しました


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