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国内の旅の良さ。

そういえば、海外は昨年の留学を含めてアジアは台湾、タイ、カンボジア、
ヨーロッパはイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、ポーランド、フィンランド
アメリカは西海岸、ニューヨークと意外と多くの国に行ったけれど、
私は国内の旅に乏しい。日本好きの外国人と比べたら負けているかもしれない。
北海道、沖縄、関東近郊、新潟、山形、福島、京都、大阪、奈良、香川県...
これくらいしかない。

そして今は映画の撮影のアシスタントで福岡県にいる。
なんと九州初上陸である。
2週間ほど滞在をするので、長くその場所に滞在する醍醐味が堪能できる。
その醍醐味とはズバリ、場所特有の生活を体験すること。
同じ日本でも、やはり関東と九州で雰囲気が違う。生活の仕方が違う。
きっと毎日口にしているものが違うし、そこから生まれる、
その環境から立ち上る人間の雰囲気が違う。

ここ、福岡の柳川市は、人口が少ないことと川が街を通っていることもあり
人と自然が共生している感じがある。
鷺が目の前をゆっくり歩いているのには驚いた。
ゆったりとした時間が流れて、その時間を噛みしめるような感じだ。

撮影をすることもあり、地元の人たちと会話をする。
今はいつも使う駅と滞在先を自転車で毎日20分ほど往復して、まるでそこに住んでいるかのような感じで楽しんでいる。

国内の旅の良さはここにあると思う。
つまり、地元に溶け込みやすいということ。
まず一番大きいのは言語だ。そして文化、見た目。
海外の場合はまず自分の第一言語でないし、文化が違うので何をやってもそわそわするし落ち着かない。そもそも観光客なのだから合わせる必要なんかないのだけれど、長期滞在の場合は欲が出て場所に馴染みたくなるときもある。でもそれが難しい。さらに、アメリカやヨーロッパの都市では人種が混じっているので見た目的にはアジア系の地元民のふりをするのは難しくないが、田舎となると違う。
どこの国でもおそらく都市から離れれば離れるほど人種が混ざっていないので、ものすごく目立つ。ジロジロ見られることも四六時中だし、差別もある。

それが国内となると、ほぼ全ての条件をクリアしているので本当に気持ちが楽だ。
勝手がわかっているのでドギマギしないし、盗難に遭う可能性も低い。
まさにフラッと(寅さんのように)旅をすることができる。

ドキドキしながら海外を見て回るのもいいけれど、馴染みのある国内を
ゆったりとした気持ちで歩きたいなら断然国内だな、と上のような理由で再確認した。まだまだ見ぬ国内を、フラッと訪ねてみる年にするのもいいな。



その気持ちがすごく励みになります。ありがとうございます!