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おまえらも藝大の卒展で才能に灼かれてみないか?


日本で唯一の国立芸術大学である東京藝大。
美術学部の入試合格者は8割ぐらい浪人生らしい。現役で合格してるのが2割しかいないってこと…?最難関である絵画科の倍率はなんと約20倍。東大より倍率高いって聞いた。大学受験から早々に逃げて専門学校へ余裕の推薦合格後しこたま遊び呆けたわたしごときには到底想像できない数字である。

ブルーピリオド、おもしろい

わたしが藝大に関して知っていることなんてブルーピリオドで得た知識ぐらいなのだけれど、きっとみんな八虎くんやユカちゃんみたいに絵の予備校みたいなのに通って、それはそれはすごい量の絵を毎日毎日描いて、気が病むくらい練習するんだなぐらいはわかる。それでも受からないんでしょ?5浪6浪ザラにいるらしい。病む…

刺さる…苦しいよな…

しかもよく知らないけど絵が上手いだけじゃ入れないっぽい。お勉強もできないといけないんだ…偏差値65くらいあるって聞いた…


ちなみにこれは当時話題になった令和2年度の絵画科油画専攻の実技試験入試課題

「絵を描きなさい」

怖いよ〜(;;)(;;)(;;)(;;)
せめて何描いたらいいか教えてくれんか????


「空間を描きなさい」のやつも見たことある。怖。

常人なら頭を抱えて途方に暮れるであろうこんな奇抜な入試をくぐり抜けた藝大生たちは、どれだけ強烈な個性を持っているのだろうか。


わたしはそんな東京藝大の卒業修了作品展(以下「卒展」)に行くのが近年恒例の楽しみである。強烈な個性に脳を灼かれた恐怖で灰になりたいからだ(変態)



卒展、初めて行った年には、相当気がおかしいらしいという雑な前情報のみで上野に降り立った。
美術館と大学構内のかなりの範囲で開催されていて、大学生と院生の卒業生全員分あるのでとにかく広いし数が多い。朝9:30にINしてノンストップで16:30。2万歩くらい歩く。集大成となる最後の作品発表の場なので気合いが入った作品も多く、最初の部屋に入った時点で圧倒されてしまって、「このテンションで最後までこられたらメンタルが持たない」と思ったのを覚えている。

さすがに毎年行ってるので慣れてきたけど、ほんと新進気鋭ってこういうことだと思う。まったく羨ましい。個性とかいうペラい言葉で褒めてすまんね。


ではここからは、今年の卒展で見つけた「わたしの好き集」です。ご覧あれ

ふつうこれ木で作ろうって思わないよね
空想の学校、ゴリラ女学院。中高一貫だ。「真のゴリラとしてありのままで生きる」←??
ゴリラ留学でより実践的な学習を行うらしい。真面目に不真面目で爆笑してしまった
ガラス
どうやって作ったんだろう
すごい。これ石でつくれるのすごい。シーツの中に猫チャンがいるみたいだ…なんだこれは…
写真みたい。うますぎる
とても目を引いた!このグラデーションと異物感。最高だった。
なんとすべてシリコンでできている
完全に布の質感である…驚愕…
木…?彫刻…?おさげの質感どうなっとる?
ヴァニラ画廊案件()


いつか奈良美智さんが、「作品に時間が表れているものはそれだけで説得力がある」と言っていた。ほんとうにそう。

はじめこそ、インパクト!!みたいな作品ばかり目がいっていたけれど、最近は、こりゃかかった時間考えるだけで気失いそう……という作品を純粋に尊敬してしまう。才能と根気。一体どのモチベでこんなの完成させた?あーすご

生まれ変わったら藝大に入学したい などと漠然と夢みているけれど、藝大の卒展に行く度にシンプルに上手さと才能にぶん殴られ、「なにがどうあってもこんなのに追いつけるわけがない」と悲しくなってしまうことがある。辛い。妬ましい()



今年は〜2/2までだそう。金を払いたいレベルだが無料。美術館より楽しいまである。是非!



廊下にある学生のロッカーや掲示物でキャンパスライフが感じられるのも構内展示ならでは︎^^
ロッカーに落描きが貼ってあるのなんて学生にはよくあることなんだけど、落描きのレベルが藝大生。わたしの知ってる落描きじゃない。見どころです。

俺とデュエルしろォ




しかしあの大量の作品たちは卒展が終わったらどこにいくのだろう、、まさか捨てないよな、、

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