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千差万別の恐怖を見つけに美術館へゆく


→のスクロールバーが2㎜くらいで、え 長……?て思ったみなさん、大丈夫。今日のこれ写真多いだけです。文字そんなないから逃げないでほしい。
でもちょいグロ写真あるから無理な人だけ逃げて🤚

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「美しいこと、楽しいことよりも、醜いこと、悲しいこと、恐ろしいことのほうが、僕らの想像力をはるかに刺激するのはなぜだろう」

これは5年前くらいに行った、都築響一さんの展覧会にあったコメントなんだけど、マジそれな。となってしまって、わたしも、なぜなの……と日々考えているんだけど。

2018年の「渋谷残酷劇場」by都築響一
こんなの物好きしか行かないと思うじゃん?まぁそうなんだけど、けっこう混んでたんだよ
マジでわたし何見てるんだろう… てなりながらだいぶ居座った


わたしはここのところ、年間50〜60くらいの展示を観に、美術館やらギャラリーやらに行っているわけなんだけど、まぁざっと週一ペースぐらいだよね。数にするとすごい。美術館マイスターにでもなるつもり?なれないよ、だいぶ趣味偏ってっからさ

50も60も観てたら、写真こそ撮れどぜんぶ鮮明に覚えていられないんだけど、やっぱり印象に残ってるものってどうしても「なんか怖かったな」とか「気味悪かったな」ていう作品になる

なんかもっとひとつひとつの作品について深く考えて、作者の意図を…とか 作る工程を… とかしたほうが失礼ないのだろうが、残念ながらそこまで思慮が深い人間ではない。けれど画の過激さだけを押し付けているのではなくて、そこはかとない作者の癖(ヘキ)が感じられるもの。そういう作品に出会っては肝を冷やしすことに快感を覚えてる。変態ですね

じゃあわりと最近めに行ったヘキ全開の展示いくつか見せるね。だいたい会期終わってるのでもう観に行けないけどすんません。

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さいたま国際芸術祭2023

取り壊し前の古い公民館がまるごと展示になっていて、フロア中がアクリル板で仕切られている中を探索みたいに歩くんだけど、ほんとにどこまでがリアルでどこからがフィクションなんだかもう全然わからなかった。

構造が独特すぎる。どれがスタッフでどれが演者なのかもわからない。順路もわからん。暗いし。この落ちてる靴下は?あのコーヒーのカップは?立てかけられた箒は作品なわけ?あそこで座ってるお兄さんは?あれは何???あっちに行きたいのに行けない、汚ねぇ壁紙が敢えてなのかもわからない…… なんなの?こわい!いみわからん!たのしい!!.*・゚(*º∀º*).゚・*.パア〜  


最高に疑心暗鬼になった空間だった。もうナニモワカラナカッタ ╮(´・ᴗ・` )╭

こんなかんじでホワイトキューブ型じゃない場所がまるごとインスタレーションになってる系のやつ、わたしすごい好き。
特にこういう廃墟系ぽいやつ。たまにあるんだよね、廃校とか廃ホテルとかで展示やるの。ホラーゲームみたいで楽しいんだよ、ホラーゲームやったことないけど。


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スターリング・ルビー:スペクターズ東京

これほんと怖かったな〜
久しぶりに、うわ〜……😨😨引😨😨てなるくらい気味悪かった笑

しかもこの場所、イサムノグチの「天国」ていうタイトルついた石庭なんだよ。天国で地獄が開催されてたんだけど?

なんだろう、ハリポタの、ディメンターみたいな。ほらなんかこれぜんぶディメンターに見えない?笑

枯れた木、血みたいに汚れた布、なんか斧とか呪物みたいなのも吊るされてる。怖いって……
石庭綺麗すぎるから余計怖かった。夜に行かなくてよかった。

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TERRADA ART AWARD 2023  ファイナリスト展

寺田主催のアートアワード、1000組の中から選ばれた5組の個展です。

それぞれ個性的でおもしろかったんだけど、
冨安さんの新作が観たくて行ったんだ〜\( ˆoˆ )/

これから行く予定の人、ネタバレになるから以下読まないでね。

冨安由真さん、わたしがいまいちばん好きなアーティストさんです。不気味インスタレーションの神!

まず、会場の中に空間をつくってしまう!壁やら扉やらの施行からやったらしいよ…すごいね…
冨安さんの作品は、扉がついていることが多いんだけど、この扉開ける瞬間ね!なんとも言えないドキドキ感ね!

入ったら中にもうひとつ銀色のキューブがあって、そのまわりにぐるっと1周 絵が飾られていて、そのうち部屋がチカチカ暗くなって、この銀色のキューブがさあマジックミラーになってたの。

照明がプログラミングされててね?そしたらマジックミラーの中に部屋がでてきて!うわ!って。この絵の!絵になってる部屋じゃん!?  カメラ!うわ!撮られてる!?え!見える?見えない!何!!??不穏〜/(^o^)\不穏すぎるよ〜(ごめんなさい何も伝わってない)

深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ ってかんじだった。(たぶん違う)


冨安さんの作品でしか得られない心のザワザワがあるんだ!鑑賞者を不安にさせる天才だよ。忘れられなくなるもん。

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最近はSNSが発達しすぎてさ、こういう美術館や作品も、風景とかもかな、観に行った人たちが上手に編集して投稿してくれる。そういうの見てしまってから現地に行くと、あれ〜 写真で見たほど綺麗じゃないな?とか もっとすごそうに見えたな?てこと、たまにある(´・_・`)ショボ

でもこういう、気味悪い!とか こわい! みたいなインスタレーションて、やっぱ現地であの空間で体感するからこそ、忘れられない不気味な記憶になるってもんよ( ^-^)⊃

来週は東京藝大の卒展にゆく!これも毎年楽しみにしてるやつ^^ たのしみだな〜

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