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人生を変えた一冊

こんにちは、こんばんは。みのんです。

先日、記事を書き終えてタグを探していたとき、ふと「 #人生を変えた一冊 」というお題タグを見つけました。

もう、ズバリ、これ!という本が私にはありまして。
この本、この物語に出会えていなければ、きっと今の私はいなかった。
けっこうどうでもいい私の昔話。
きっと需要はないけれど今回もやっぱり長いです。

私を変えた一冊

こちらの『彩雲国物語』に出会ったのは中1の夏。
あらすじは、
明るく努力家な貧乏貴族の娘が、お金に目が眩んで引き受けたとある依頼をきっかけに、たくさんの人と出会い、トラブルに巻き込まれながらもダメな男性主人公を改心させるお話。
シリーズ全編通して、今まであきらめていた夢を掴み、とんでもないトラブルを人の力と自らの努力で解決しながら突っ走っていく、とにかく流麗な物語です。恋愛要素はあっても、毎回見事にすれ違っていくところが面白い。
(男性主人公、実はできるヤツなんです。が、主人公が好きなばかりにやることなすこと変。でもちゃんと「愛」だなと思える)

キレイなところ、全ハショリしちゃってますが、Theファンタジーで、シンデレラストーリーな(一応)ハッピーエンド。
努力することと信念の大切さ愛と幸せの在り方を教えてくれたと、思ってます。
(ただし、努力は今でも大嫌い)

私のバイブルのひとつ。
何度も読み返してボロボロになった一冊です。

出会う前の私

当然の私は大の活字嫌い勉強嫌い
現在からは想像もつかないほど、正反対なタイプでした。
物語はおやつだと豪語していて、自ら創作する現在。
なんなら手帳にびっしり文字を書いてる。
あの頃の私は絶対信じないはず。
物語をつくるためなら、がっつり嫌いな勉強もするし…ねぇ笑

座学での得意教科が何もなく、親にも先生にも毎日怒られ続ける日々でした。
そのくせ運動神経も悪くて鈍臭い。

特にこの頃、塾に通い始めたのですが、そこがまぁ…勉強嫌いな私にはかなり場違いな進学塾でして。
成績順のクラス分けと席順、毎回散々な小テストの点数を皆に発表させられるという地獄な環境。
家でずーっと泣いてました。
なぜ、親はこの塾に私を入れたのか…今でも詳しく経緯を思い出せません。
ただ、間違いなくいえることは、あのままだと間違いなく鈍臭い上に勉強ができなくて、真っ先にイジメのターゲットになっていたであろうこと。
そんな未来が見えていたからでしょうか。本当に助かりました。
(うちの親は特段教育熱心ではありません。むしろ放置。進路はけっこうぶつかりましたが、最終的に望むところに行かせてくれました。両親のおかげで今があります。本当に恵まれてます。感謝感謝)

当時は国語の成績がとにかく悪かったのです。
数学はさらに苦手で、国語のとんでもなく上をいく悲惨さでした。
数学に関しては、もう皆がサジを投げてたレベル。
よくアレで進学できたな…と我ながら思います。(英語は…まあ、可もなく不可もなく。どちらかというと不可寄り)
もっと全体的にどうしようもなく悪ければあきらめてたであろうthe中途半端。
別の意味でけっこうな問題児でした。

ただ、国語も国語でひどくて、読解力? ナニソレオイシイノ?という感じでした笑
「この文章の『それ』は何を示すのか?」
わからん! 当てずっぽうで(C)か(ウ)を選んどこう。
→もちろん、当たらない。
「このときの作者の心情?」
そんなもん、知らん。わからん。
→適当に書いて部分点にすら引っかからない。そもそも指定の文字数にはめられなくて、もはや白紙。(正直この質問の解答は今もわからない)

ただ、国語か数学なら国語の方が、まだ、微かな希望があった。そのレベル。

夏休みの定番宿題である「読書感想文」、私としては嫌いな宿題No.1。
本を選ぶため、親にほぼ無理矢理連れて行かれた本屋で彩雲国物語に出会いました。
はじめはたまたま絵に惹かれて購入。
いわゆるジャケ買い
当時は角川の別レーベル?で刊行されていました。
買った時は怒られるのはもう嫌だし、とりあえず買ってもらったし、読んでみるか…どうせ続かないけど…と思っていた気がします。我ながら暗い。
(結局、彩雲国物語で読書感想文は書かなかったという謎)

出会った後

結果として、どハマり。
中華風ファンタジーなので漢字も覚え、読解力はいまだによく分からないものの、国語の成績が急上昇。
なぜか派生して、社会科も得意になりました。
ストーリーが連ねるものなら難なく覚えられるようになったのです。
以前より怒られはしない成績になれたので、塾が地獄ではなくなり、四方八方からとにかく怒られる日々も過ぎ去りました。

活字嫌いはどこへやら。
その後は新刊が出るたびに発売日に自ら本屋へ買いに行って、何時間でも読んでいました。
(たぶん8時間とか何冊も続けてぶっ通しで読んでました。集中しすぎて返事もしないからと逆にキレられた)

現在でもファンタジー大好きオタクですが、間違いなく原点はここ。
『十二国記』なども大好物です。
『彩雲国物語』と『十二国記』だけは、絶対にずっと紙で持っていたい。
レーベル違いで内容が少しずつ変わっているから、別レーベル版も読み続けたい…!

読書は人生を変えてくれる

彩雲国物語を読んで、ただの物語オタクに生まれ変わりました。今では自ら創作するほどです。

毎日怒られて泣いていたあの頃の私に教えてあげたい。
「本を読むと良いことがあるよ。面白い世界に連れてってくれるよ」

世間的にはライトノベルなんて……と思われるかもしれません。もっと別の本を読まないと、と。
ただ、私は声を大にして言いたい。
人の好きを侮辱するんじゃない! 人に迷惑をかけないなら何を好きでもいい!
きっかけなんて本当になんでも良いんです。むしろ、活字嫌いが小難しい本に手を出すともっとこじらせます。本自体が嫌いになってしまう。
その点、ライトノベルは取っ掛かりとしては最高だと思うのです。
まずは読書を楽しむことが大事
楽しければおのずと他ジャンルにも手を出します。(ソースは私)
そして、どんどんと世界が広がっていきます。

私の小さな成功体験。
他人ではなく過去の自分と比べて、ぐっと成長できた。

今が1番若いから。
全ての作者様に感謝しつつ、新たな「人生を変える一冊」に出会うため、今日もまた読書に勤しみたいと思います。

おわり。

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