マガジンのカバー画像

ある種の普遍的な、

2
ちょっとだけ悲しい思い出を弔う。
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

ギラギラネイルと真夏のサマージャンボ

7/15

雨が降る前のむしっとする茹だる暑さの中、
たまたま同じ時刻に上がりだった先輩とロッカールームで鉢合わせた。

ガコン ロッカーを開ける。

「あんたもつぎのバス?一緒にのろ」

先輩は、金色の王冠のチャームがついた、ピンクのラメ地のネイル爪をきらつかせながら、伸ばし途中のブロンドっぽい髪を耳にかけた。

カードキーを通し、道路沿いのバス停に並ぶ。

「先輩、この時間のバスで

もっとみる