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2024 年春ドラマ てれびっこ心理士の勝手にランキング

2024年春ドラマも、そろそろ最終回を迎えていますね。
自分的には、春期は大作はないけど良作揃いだったのではないかと思い、みていたドラマを勝手にランキングしてみました。

いきなり1位から発表だ!


第1位 VRおじさんの初恋

ダントツといってもいい1位!
タイトルからは、こんなにエモエモで切なくてあたたかい話だとは想像していませんでした。
このドラマの素敵なところは、初恋の衝動をバーチャル世界で完結せずに、現実世界にもってきたところ。
直樹(野間口徹)と穂波(坂東彌十郎)の、恋なのかもしれないし友情なのかもしれないし…辞書にはのっていない名もなき関係かもしれない。
いや、もう、やはりあれは恋であると潔く言っちゃった方が、このストリーの本質かもしれない。

穂波との別れによっていささか崇高で美しくなりすぎたかもしれませんが…そんな関係があっていいんだ、と素直に思えたドラマでした。
見ていない方は、ぜひにぜひに見てほしい!



第2位 おい、ハンサム2

1期から大好きだったので。
単純に、こういう笑いが好きだし、ハンサムな父(吉田鋼太郎)のハンサムなセリフは、どれも真理をついていて思わずうなずいたり唸ったり。

それにしても、このドラマには、イマイチな男しか出てこない。うちにも娘がいるゆえ、ダンナとともに”どの男なら結婚させる?”などという話についなってしまう。最終的には、大森がいいであろうと結論づくのですが笑
現状、娘っこは大森だけは嫌だ、というのであった。
いや、大人になったらわかるって。
大森の謎の安心感w


第3位 アンメット

プライムタイムでは、私的には圧勝。
なんだよ、結局みんなミヤビちゃん大好きなだけじゃんよ!
ではあるのだが、そうなっちゃうよね…と納得せざるを得ない、杉咲花の演技が素晴らしい。
そばかす素顔もいい。大口でもりもりCook Do回鍋肉の如く、全ての飯を頬張るのもいい。

「正義」「正しさ」の見え方は、立場によって違うというテーマだったら、アンチヒーローよりもこっちだったかも。
大迫VS三瓶のミヤビ愛が、日本の医療を向上させるといっても過言ではない。個人的動機が集団を結果的に救っても、全然いいと思うのです。

杉咲花以外の、キャストも本当によくハマっていました。
いい人と見せかけて悪人!と見せかけて、やっぱり井浦新な大迫教授。
本当にそういう人なんか?と思わせる三瓶医師こと若葉くん。
恋のライバルで嫌なやつの岡山天音、めっちゃいい!と思ったら悪になりきれなかった綾野医師。

そしてそして、ここは推しを推しとくしかあるまい。
千葉雄大の星前医師!!
千葉の細やかだったり、コミカルだったり、パッションだったりの演技達者ぶりを十二分に味わえる役でした。
確実に千葉雄大の代表作になったと思います。

しかし、個人的な、助演男優賞は居酒屋「たかみ」の主人の小市慢太郎さんだ!職人気質で淡々として気が利いていて…もう、本物の居酒屋のおやじにしか見えんかった。6話大好きでした。

で、まだ最終回前ということで…
これで、三瓶が婚約者だってのウソだったらこえーな…
と、完全に同クール ”くるり” の影響を受けている自分がいます。


第4位 約束〜16年目の真実〜

全くノーマークで、なんとなく見た第1話。
暗い…暗すぎる。まずもって、画面が暗い。
出てくる人間の表情も暗い。
それに、Destinyと相まって、いい大人が「ずっと友達だよ」などという危険フラグワードを言っちゃいかんよ…と、見続けること5話。
そのあたりから俄然、面白くなりました。

ストレートに、犯人予想をやらせてもらえるドラマって、意外に少ない。
そういう意味でも、大変楽しめました。
恋愛盛り込もうとか、ご時世に一言申してみようとか、そういう変な色気を出さずに、犯人探し一本で練られたであろう潔い脚本の勝利。
オリジナルの良さを存分に堪能。

犯人も動機も、クレイジー一択というのもいっそ気持ちが良かったです。


第5位 Destiny

こちらは、「約束」とは対照的に、殺したって言ってるけど殺してないんだろうな?そういうふうに導いちゃっただけなんだろうな?と、初回から、謎解きにはならなそうな予感。

でも、それはそれで、時を超えた奏と真樹の恋物語の完結として見ると、ドラマチックで充分に楽しめました。
特に、石原さとみは熱演。
大学時代の地味ダサ石原さとみも可愛かったし、バリキャリの石原さとみも新境地な気がしてステキだった。人魚も悪くはないけど、こういう業を背負った役の石原さとみはとても良い。

比して真樹(亀梨和也)…
大学時代からタイムスリップしてきたのかお前、って感じで何も変わらない30代…。
でも、それでいい。
真樹だけが切り取られたように、何も成長せず(成長できず)にいた、というのもこのストーリーのキモだったと思います。

でもなあ、これからどうするのかな真樹。
ヒモにならんように、ちゃんと生きる術を見つけて欲しいよ(余計なお世話だが)

個人的助演男優賞は、終盤突然出てきた実行犯。東元総理の秘書秋葉洋二の川島潤哉さんです。
犯罪がバレた時の、狂気の笑い泣きで、こちとらとりあえず全て納得せざるを得なかった。気の毒だ、秘書。



第6位 くるり〜誰が私と恋をした?〜

アンメット、9ボーダーと共に、記憶喪失対決。
めるるのかわいさと、王子様たちを愛でればいい眼福ドラマかと思いきや、意外に深いところもあり楽しめました。

認知症の千草さんの存在が、恋に振れすぎない地に足ついたドラマにしていたと思います。

好きになれない自分をリセットして、新しい自分に瞬時に生まれ変われる魔法、記憶喪失。
この魔法のアイテムを使って、まことがどんな自分探しをするのか。記憶を取り戻した時に、過去の自分とどう向き合うのか?
そんな視点で見てましたが、結果、今の自分に過去の自分を融合させて、自然な流れでメタモルフォーゼしたのは見事でしたね。

なにより、生見愛瑠(ぬくみめるって読むことを今知った💦)の演じる一生懸命キャラは、見ていて気持ちがいい。

でも、記憶喪失になった時、嘘つき男子がこうも群がってきたらと思うと、恐ろしいドラマでもあったよね笑
どうやって自衛したら良いのか…誰か教えて。

自分は、圧倒的公太郎派でした。
花×花×瀬戸康史の画力の強さたるや!!圧巻。
特に最終回は、集大成のような美しさでしたね。
でも、ウソはいかんよ、ウソは笑

指輪のサイズどうしてわかったん?とか、細かいツッコミもちゃんとケア。
でも、いきなり付き合ってもいない男子に、指輪をプレゼントするとか…やっぱりまことは、元から大胆でかなりユニークな人だったんだろう。
それを隠して当たり障りなく生きることは、結構大変だったんだろうなと思える指輪エピソードの真相でした。


第7位 9ボーダー

これも、記憶喪失対決として見始めたんだけれど、意外に見続けられてしまいました。

まだ最終回前
”くるり”とは違い、コウタロウはまだ記憶が取り戻せていない状態。
このまま、コウタロウとして悠斗の生活を続けていくのだろうか…。
そんな”ひよっこ”のような展開も、好きではあるのですが、ここまできたらなんとか七苗と幸せになって欲しい。

”おい、ハンサム”とは三姉妹長女かぶり対決wなのですが、9ボーダーの姉妹の周りはいい男ばかり。
どうなってんの?
ここに、いい男がたまっていますよ、と ”おい、ハンサム” の姉妹たちに教えてあげたい。


* * *

とりあえず見続けたのが、この7本。
そして脱落したのが以下2本。
「アンチヒーロー」 アンチぶりがブレた気がして3話で脱落。面白かったようなので、根性出して見ればよかったです。
「イップス」 よく言われているけれど、ミステリー作家黒羽ミコのキャラが若干古い…昭和のレディコミにいそうな感じというか…。
決して、篠原涼子のせいではないと思うのですが。
もうちょっと違う、令和的ウザさのキャラ設定だったら、見続けられたんじゃないかと…。

* * *

それにしても、春ドラマ。
検事と刑事と弁護士が悪すぎじゃないですか?
そして、記憶喪失と杉本哲太と岡部たかしと細田善彦をいっぱい見たような気がする…。

でも、総じて楽しかったです。
最近のドラマ、頑張ってますよね。
(特に、深夜枠が面白い)

一般には不作と言われる夏ドラマだけれど、またレビューが書きたくなるようなドラマに出会えるのを楽しみにしています。

長文お付き合いありがとうございました!


「VRおじさんの初恋」原作マンガ

「おい、ハンサム」原作マンガ 6/23日まで無料で読める

「アンメット」原作マンガ

「約束〜16年目の真実〜」 DVD-BOX

「Dedtiny」シナリオブック

「くるり〜誰が私と恋をした?〜」DVD-BOX

「9ボーダー」サントラ


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