みにとまと

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最近の記事

息子へ/3

「血糖値がゼロです」と宣告された息子。 血糖値が低い、いわゆる低血糖ではなく、数回調べなおしたがゼロ。医師も理解できないと。正直、生きられるのかどうか分かりません。障害が残る可能性も。という説明を受けた。 その後病室へ戻り、夫とどんな会話をしたか全く記憶にない。 とりえず母乳が出るように看護師さんにしぼられて痛かった記憶は鮮明。 自宅から一時間半かかる距離を、夫は毎日仕事が終わってから面会に来てくれた。 数日経った頃、医師からお話がありますのでご夫婦で。と呼ばれた。

    • 息子へ/2

      恐怖と不安に包まれた深夜の救急搬送先は市内の大きな総合病院。看護師さん数人の会話が時折耳に入る。 妊婦の救急搬送など日常茶飯事かのように落ち着いている。時折聞こえてくる話の内容から、息子、そんなに心配しなくても大丈夫そうな感じ。 手術未経験の私だったが、なぜか手術に対する不安や恐怖はなかった。 ただただ、早く息子を・・・それしかなかった。 いざオペ室へ。執刀医が現れ看護師に現在の私と息子の状態を確認している。 私に何か声をかけただろうか。今となっては記憶にない。

      • 息子へ/1

        結婚を決めた時には夫と私は30越えていたので、入籍を待つことなく子供を授かった。その子が息子、あなたです。 女の子を希望していたけど、性別が男の子と決定したからといって落胆などはなかった。顔も見ぬ息子の将来を想像しながら名前を考えた。 元気な胎動を感じる頃には、もうどんな子でもいいから産まれてきてくれればそれでいいと純粋に願った。 夜中に陣痛が始まり、夫と共に病院へ行くも、まだまだ産まれないからご主人帰ってて。と夫は帰される。それから30分位だろうか、助産師さんが慌て始

        • 成長

          最近息子の顔つきが変わってきた。良い方にね。 目先の事、進学の事、将来の事、色々自分なりに考えているようだ。 もう母親の私が出る幕はなく。自分の道を作って進んでいる。 正直腹立たしい。私がいないと何もできなかったくせにさ。 いつの間にか勝手に成長してやがるよ。 でも良かったよ。沢山の大きな問題にぶつかって苦しんで、今もまだ問題は山積みだろうけど前を向いて進んでいる。 どんな時も後ろから見守ろう。どんな時も味方であろう。

          子供や高齢者が被害者となり犠牲者となるニュースが多すぎる。 きっと報道されていることの何十倍もあるのだろう。 今の時代を率先して築いてくれた年配の方々、これからの時代を担い築いていく子供たち。 今の時代を担って支えてくれている方々。 全ての人が明るく過ごせる世の中が欲しい。

          子供や高齢者が被害者となり犠牲者となるニュースが多すぎる。 きっと報道されていることの何十倍もあるのだろう。 今の時代を率先して築いてくれた年配の方々、これからの時代を担い築いていく子供たち。 今の時代を担って支えてくれている方々。 全ての人が明るく過ごせる世の中が欲しい。

          子供のスマホ(SNS)利用制限

          現代の子供たちにとって、おもちゃや絵本と同じような感覚で手にしているであろうスマホ。 私の子供時代にはスマホもネットもなかった。 スマホもネットも便利だ。とても便利だ。 が、しかし。危険因子が多いことも然り。 うちの子供2人もスマホを持っている。しかし特に制限は設けていない。 言うなれば、Wi-Fi環境外でのネット使用はできないようにしている。 ゲームもしているが特に制限は設けていない。(課金はできないようにしている) 私が参加しているオープンチャットには学生さ

          子供のスマホ(SNS)利用制限

          いいお母さん。

          第一子となる息子が産まれた時、この世のものとは思えないほど可愛く、愛おしく感じた。初めての感覚だった。 私は息子の為に「いいお母さん」になろうと決めた。 2歳頃から魔のイヤイヤ期が始まり、その頃待望の娘を出産した私は、魔の2歳児より天使の新生児に心を奪われた。 この頃からだ。息子への躾が度を超すようになった。 何度注意しても同じことをして私をイラつかせる。ご近所ではヤンチャ坊主で知れ渡るほどとなる。ああ、息子が近所に迷惑をかけてしまった。 「いいお母さん」どころか、

          いいお母さん。

          夫。

          夫と出会って20年ちょい。 結婚12年。 離婚を考えたり、腹が立ったり言い合ったり冷戦状態だったり。 そして今、本当に穏やかに過ごしている。 性格も行動も食の好みも正反対に近い。 7年ほど前、まだ育児にバタバタしており夫に不満MAXの頃、私の友人家族と会食の機会があった。 その時ふとした話の流れで夫の結婚観が一言で語られた。 「お互いに不満があって当然。違う人間なんだから。それを受け入れるのが結婚だと思う。」 不満は常に解消したい私には目から鱗な思考だった。

          母親って何だろうか。

          息子と娘がいます。息子中1、娘小4。 そう、息子は思春期であり反抗期。 自分自身と戦う思春期、親と戦う反抗期。 今彼が安らぐ場所は会ったこともないSNS繋がりの友達と集まるスマホの中。 リアルな関係がないからこそ言える本音。 リアルな関係がないからこそ言える嘘。 きっと今何かと一番辛くて苦しい年頃なのだろうと思う。 小さな狭い世界で、そこだけが全てだと思いもがき苦しんでいるのだろう。 2年後には確実にその苦しみは軽減されていることだろう。 だがそんなことは当

          母親って何だろうか。