夫。

夫と出会って20年ちょい。

結婚12年。

離婚を考えたり、腹が立ったり言い合ったり冷戦状態だったり。

そして今、本当に穏やかに過ごしている。

性格も行動も食の好みも正反対に近い。

7年ほど前、まだ育児にバタバタしており夫に不満MAXの頃、私の友人家族と会食の機会があった。

その時ふとした話の流れで夫の結婚観が一言で語られた。

「お互いに不満があって当然。違う人間なんだから。それを受け入れるのが結婚だと思う。」

不満は常に解消したい私には目から鱗な思考だった。

思い返せば、私はいつも夫に何らかの不満を持ち、イライラし、察してよと言わんばかりに不穏な空気を醸し出して日常を送っていた。

当時専業主婦の私が食事に手を抜こうが、掃除が行き届いてない事があろうが、夫の弁当に冷凍食品を詰めようが、きれい好きで几帳面で食事大好きな夫が文句をつける事はなかった。

私は自分が過ごしやすい家庭になる為の手段を相手に求めていた。

夫は、何も求めずただ受け入れていた。


「尊敬」の意味を体感した夜だった。

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