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13時間目〜GIGAスクール構想〜
「GIGAスクール構想」
児童生徒一人一台ずつの端末導入、校内通信ネットワークの全校整備が掲げられた。
2023年度末までの達成を目標に進められていた
コロナ禍における学校の一斉休校がこの構想を加速させる結果になったのは皮肉なもんですが、今、全国の学校に一人一台のタブレットPC を配置する動きが急ピッチで進められていることを知っていましたか?
これは、今まで学校にあるPCルームだとか、何人で1台のパソコンを使いましょうのような規模の話ではなくなってきました。
そもそも、PCというのは一人一台が想定されたツールなので、今までの方がヘンテコな状況だったのはこの際置いといて、とてつもなく予算を使った相当大きな変化です。
準備が整えば、かなり幅が広がる
はずです。
ですが、現場の空気がどんなものかをまずは記しておこうと思います。
スペース問題
まず、教室ってのはそんなに広々としていません。
子どもはぎゅうぎゅうで、もう教室内は蜜でしかないですし、その人口密度は一人ひとりのランドセル含めた荷物で余剰はないです。
そこに、ICT活用が牛歩で進められたので、大型テレビや教員用のノート型PCなど、いろんなものが存在します。
給食の配膳代、オルガン、教卓、図工の作品などなど、教科の分だけ教材備品も盛り沢山です。
そこにこの度、タブレット用の保管庫がねじ込まれたのでさー大変。
かなりのボリューム感があります。
圧迫感半端ないです。
これが教室内に居座るのにはわりとブーイングがありました。
教員間の温度差問題
これはICTに限らずですが、今回も使いこなせるか不安といった声や、置き物になって終わるんじゃないか発言をする人や、授業スタイルを変える気がさらさらない人などなど。
どんな世界でも変化に対して後ろ向きというか保守的というか、そんな人は山ほどいるでしょうが、教員はその中でも変化を求めたがらない人が多いのではないかと思います。それが炸裂していました。
ここは前向きに、新しいスタンダードになると思って楽しんで欲しいと個人的には思います。
自治体間格差問題
自治体によって予算に差があり、どこと契約するかによって使う端末の種類もばらつきがあると聞きます。
その中でも、熊本市の教育委員会が採用したセルラーモデルのiPadは非常に高い教育効果をあげているようです。
教育長や市長の力強いリーダーシップと、その熱量を受けて実際に子どもの前に立つ現場の先生方の力量と行動力には目を見張るものがあります。
詳しくはこの本を読むとよく分かります。
昨今は教員の不祥事ばかりスポットが当たりがちですが、こういった話はもっと脚光を浴びてもいいはず!
さて、うちの自治体の端末はどれほど活用できるのか。
まだ配備されていないので、楽しみです。
終わりに
世の中の変化は目まぐるしいです。
経済も政治も、一寸先が見通せない程のスピード感で変化し続け
情報が次から次に溢れかえっています。
Society5.0の到来とはよく言ったものです。
「狩猟→1.0」
「農耕→2.0」
「工業→3.0」
「情報→4.0」
に続く社会が、目前と言われる中で、学校は一体どこまで今のシステムを維持し続けるのか。
日本の学校は古いシステムから脱却できずに、箱は変わらない中で色んなものを次々と取り入れています。
いずれ、箱がパンクする日は来るでしょう。
ですが、そのいつになるか分からない日を待つよりも先にできることと言ったら、そのちぐはぐの箱でどう楽しむかを考えることのような気がします。少なくとも、今は。
お心遣いに感謝です。今後も励んでいきます!