見出し画像

【まとめ】男性も「育児休暇を取りたい」と自然に言える日が来るには【育休終了】

3ヶ月の育休期間を終えて、この記事を書いています。
下書きとして、育休始まってすぐにタイトルは決めたのですが

「いや、これはやってみた後じゃないと書いても意味がないな」

と思えたので寝かしてました。

寝かした結果

育休を取得する男性がもっと増えた方がいい

この思いにブレはなくむしろ強くなる一方だったので、タイトルは一字一句変えずに書き進めていくことができました。自分が3ヶ月を通して感じたこと、考えたことをまとめてみたいと思います。

まず言えることは

「世の中が変わるのを待つのではなく動く」

端的に言ってしまえばこれにつきます。

じゃあ、具体的に動くって、どう動くのがいいのか
ということから書いていこうと思います。

①育休取得者とつながる

自分自身育休については、これまでもたくさん耳にしてきました。世の中としてみても様々な媒体で発信はされているので、記事や文字として目にする機会も増えてきていると思います。ですが、実際に取得した人と直に会って話を聞いたり、発信している人とつながったりすることはあまりないのではないでしょうか。少なくともぼくは、そのような機会はほとんどありませんでした。

それもそのはず。
シンプルに、男性の育休取得者がそもそも少ないから。

ぼくが3ヶ月の間、育休を取得した人とつながりが持てたのは唯一このnoteのクリエーターさんとだけ。働かない状況でその程度ですから、普通に仕事しながら過ごしていれば育休を取得した人と関わるなんてことはまず無いと思います。身近にそういった人がいて、すぐにあの人の顔が浮かぶという人は恵まれた人だといえます。

もし取得したいという気持ちが1%でもあるのなら、こういった発信をされている人とつながりを持つことはかなり大きな一歩だと思います。それから始まる双方向のやりとりが、もしかしたら自分のきもちを大きくさせるなんてことにつながるかも知れません。
ですが、そういったアクションは結構勇気が必要だったり、気後れしてしまうなんて人もいるかもしれません。そんなに難しく考える必要はないです。もっと気楽に考えていいことです。オフ会を開いて直接会って話したりインタビューさせてもらったりしなくたっていいです。

SNS通してコメントを一つ残す、そんなことでも立派なつながりです。双方向でなくたっていいんです。通勤途中に、トイレの最中に、寝る前に、

【育休 男性】

とかいったキーワードで検索かけるだけで、取得した人たちの発信が色々と出てきます。その中で、何か自分に刺さるものと出会えるかも知れません。

双方向であれ一方通行であれ、そういったつながりをもつことがまず初めの具体的動きです。

②現状を捉える

これは、育休を取得するに際して、やっておいたほうがいいしんどい動きの一つです。

世間の育休に対する見方を把握して、それを一度受け止めておくこと。これは余計なことと思われるかも知れませんが、やっておいた方がいいと思います。

なぜなら、育休を取得するまでの動きや、その後の動きに影響が出るからです。育休を取得するならば、ぼくはできる限りいい形で(余計ないざこざを避けスマートに)取得して欲しいと思いますし、取得後は後に続く人を生み出す側に回って欲しいと思っています。その為には、自分の思いだけではなく周りの感覚や動きを捉えておくに越したことはないと考えます。

はっきり言っておくと、男性が育休を取得するということに前向きな考えを持っていない人の方が多いです。これはもう悲しいかな、圧倒的にそうだと言えます。今時そんな人ばかりではないとか、それは考え方が古い人だとか反論があるかもしれませんが、驚くほど多いです。

年齢が上の人なら上の人ほど、その傾向は顕著だと思います。育休期間中のぼく自身の肌感です。自分はそうではない!という方からするとこのカテゴライズは不愉快かも知れません、すみません。そうではないと思っている人は、ぼくからしたらとても素敵ですし、そういう考えの人ともっとたくさん触れ合いたかったです。ぼくと90日間でお会いする機会があった年配の方は、かなり不可解だというような感覚を表明されてました。

なんで育休取ろうと思ったの、珍しい
よく奥さんが許したね
職場の人は何も言わなかったの、仕事には影響は出ないの

このような言葉はたくさん聞きました。時代錯誤だと思っていましたが、令和になっても人の感覚はそう大きく変わらないのだろうから、この感覚がこの時代のリアルなんだと思い知らされました。

現役バリバリ、仕事をしている人からも正直あまりいい感触はなかったです。

それもそうでしょう、現場には居ない人に金を出すなんて現場にいる人からしたらたまったもんじゃないと思うのは自然でしょうし。いない間の穴埋めを少なからずしなければいけないという実害があれば尚更。
それが当然です。

公務員はいいねー男も育休が取れるんだね
ビジネスの世界じゃ影響は出るよね、その期間

色々な言葉を受けましたし、そこにどんな意図があったか真意はぼくには分かりませんが、あまりいい意味で使っていないのはよく分かりました。

これらは、男性から発せられることの方が多かったです。

要するに、男性が育児に対しての考え方が、いまだにアップデートされていない、そういう世の中で回っているのが現状

というのをしっかりと踏まえた上で、育休を取得する動きを取ることになる
つまり、ある種の覚悟が必要ということです。

全然何を言われようが平気だという人はただただ受け流せばいいでしょう。
気になっちゃうという人は、とにかく取得までに自分が職場でできそうなことを先手先手で打っていき、ここぞというタイミングで上司や管理職に対して取得の意向を伝えておくのが先決です。

その一方で、正直、女性はとても好意的な意見ばかりでした。冗談抜きでとても褒められました。特に子育て経験者の方や、絶賛子育て中の方はかなり持ち上げてくれたので、取得前から気分はよかったです笑

裏を返せばそれだけ女性の子育て負担は依然高いし、しんどい思いをたくさんしてきたということでしょう。もっと旦那と分かち合えたらよかったという経験値からの反応なのは言うまでもないです。

なので、もし職場でなかなか言い出しにくい空気なのであれば、女性の先輩を味方につけるのはとても有効だと思います。

ただし、年配の女性の中には、男性の育休に対してネガティヴな方もいらっしゃいますので読み違えには注意して下さい。ぼくも女性は全員味方だと盲信していた時に

私のときは旦那がそんなことするなんて選択肢にすらなかったわ。それだと奥さんは今後大変になるんじゃないの
保護者に育休を取得するなんて言うとクレームが入るんじゃないの。情報を出さずに隠しておいた方がいいんじゃないの

といった意見をもつ年配の女性も中にはいました。もちろん一理あるかもしれませんが、それ以上にメリットがあると考えているぼくの感覚は理解してもらえなさそうだったのであまり深くは突っこんで話をしなかったのを覚えています。

世の中の見方、特に自分の職場の人たちの感覚がどうかをしっかりと把握して育休取得に向けて動いていくことをおすすめします。

③制度についての調査

育休を取得するに際して、気になることは多々あると思いますが大きなものの一つに給与に関することが挙げられるでしょう。

実際、どのくらいの手当が支給されるの
そもそもお金は貰えるものなの

ぼくも最初は全く知りませんでしたし、むしろ

男性は奥さんと一緒に育休を取れないでしょ

なんて言われていたので、嫁さんが産休から育休に移る時点で自分は育休取得はできないものだと思っていたぐらいです。

男性の育休取得は、数日間の短期取得者や時間単位で取得した人の話は聞いたことがありました。それと、第一子の時は奥様が産休育休を取得していたけれど、第二子が生まれた際に共働きの奥さんに代わって取得した人がいるという話は聞いたことがありました。なので、勝手に同時取得は無理なんだと決めつけていましたが

全くそんなことはありませんでした。

ちゃんと調べてみると、制度として明記されている資料が存在しました。ぼくの場合は、職場の事務職の方に相談し、取得の意向を伝えて資料の請求と必要な手続き等を調べてもらう協力を申し出ました。それがあったからこそ、手続き方法や給与面の情報を正しく得ることができました。

自治体によって、定められている内容や手続きに違いがあるかも知れないので、自分一人で全てやってしまおうとせず頼れる部分は頼ってみることをおすすめします。

調べたところ

・子どもの月齢で手当ての出る期間が定められている
・手当の割合
・育休取得可能期間

この3点が特に重要だと感じました。

ぼくの場合でいうなら
生まれてすぐに育休を取得したとしたら1歳2ヶ月までの期間は手当てが給与の7割貰えることが分かりました。これは、嫁さんも同様の条件なので、家計が7割になると考えてよかったです。

ですが、年度いっぱいはきっちり仕事をやり切って、次年度の初めから取得しようと考えていました。9月に生まれたので、月齢でいうと6ヶ月からしか取得できないことになります。そこから取得すると、ぼくに手当てが出る期間は残り8ヶ月間になっています。それだけなら、4月〜12月までの年内一杯ガッツリ取得するのもよかったのですが、嫁さんのことも考慮しなければいけません。嫁さんの方の手当は、生まれた9月から1年2ヶ月経つと11月には手当が出なくなります。となると、ぼくが手当出る期間MAX育休を取得してしまうと、12月は嫁さんの7割の収入が0になり、一馬力で1ヶ月過ごさなければいけなくなってしまうのです。

現実的に、7割になるだけでも節約をしなければ苦しい場面が出るはずなのに最後の1ヶ月はかなり厳しくなる。そこは冷静になって考える必要がありました。

教員は夏休みがあるので、7月からは仕事に復帰すれば給与は通常営業に戻ります。お金のやりくりにシビアになる期間は3ヶ月だけだとそこまで切り詰めて厳しい感じにもならないだろうと話し合った結果なったので、ぼくの取得期間は3ヶ月になりました。夏休みを考えれば、実質5ヶ月近くはお休みがあると考えることもできたので、それも決め手です。

このように、お金と時間の面で、折り合いをつけていくのが重要だと思います。育休期間が長ければ長いほどもちろん嬉しいことです。でも、お金は生活する上で欠かせません。ただでさえベビー用品にお金がかかるのに、そうケチケチし続けることもできないでしょうし、金銭面での我慢を無理にやり続けてしまいそっちの方がストレスになってしまっては元も子もありません。

制度はどうなっているのかをしっかりと下調べした上で、話し合いを重ねて育休期間を決定するのをおすすめしたいです。

それと、お金の件でもう一つ気をつけておかなければいけなかったのは、手当の支給開始日の把握と税金関係です。

無事に育休が取得できて、いざ育休期間がスタートしたとします。大抵は、まず1ヶ月計画的に頑張っていこうと日々過ごしていくことになると思います。1ヶ月で大体の出費や1日、1週間のリズムが掴めるはずです。しかしながら、手当てが支給されるのがなんと2ヶ月後!でした。そもそも、月末には支給されると思っていたものだったのでかなり盲点でした。これは、事前の調査で事務さんも把握していなかったことで、どこにも書かれていないことだったのでしてやられた感じです。4月分の手当てが支給されたのが、6月21日とかでした。育休期間終了およそ一週間前とかです!なんと!!

ということで、結果として育休期間中はほぼ無給で嫁さんの方の手当をあてにしつつ貯金を切り崩しながら生活したというのが実態でした。後々はちゃんと支給されているのでいいのですが、すぐにはお金が入ってこないことが分かっていればもっと準備をしたのになという気持ちが正直なところです。なので、取得を考えている方々は、ある程度まとまった額の貯金がないとかなり困ります。最低でも、2ヶ月は無休になっても問題なく生活できる額が欲しいです。

その時、ネックになってくる支払いが家賃でも食費でもなく、税金です。

住民税など、今まで給料から天引きされていたものの納税書が別途送付され、自分で払う必要性が出てきます。これが相当痛手でした。逆に言えば、今までは天引きされていたから意識していなかっただけなので、日々納税している額がこんなにあったんだと気づくきっかけにはなったのですが。とにかく高い。たった3ヶ月で10万以上は払ったと思います。しかも、うちの場合は両親ともに育休取得という状況だったので、二人まとめて税金を納税していました。ダメージが倍に感じられました。義務だから仕方ないことなのですが。計算に入れていなかったお金も出費の内訳として出てくるかと思うので、とにかく一定のまとまった額があるといいでしょう。

事前の調査は、しすぎるぐらいで丁度いいと思います。

④育休取得の意思表示【攻撃は最大の防御】

これも苦手な人はとてもしんどい動きです。上司に対する育休取得の意思表示です。これは、できる限り早い段階で表明できるのであればやっておいた方がいいでしょう。職場の環境によって差はあるでしょうが、次期の体制を考え出す辺りでは伝えておかないと上としては困ります。教員だと、夏休みが明けてしばらくした10月あたりがベストでしょうか。ぼくは、そのぐらいで来年度の4月からある程度まとまった育休期間の取得を考えていると表明しました。

教員の世界は完全にトップダウンです。

校長がどういうタイプの人間かによって職場の空気は決まります。

ぼくの職場の管理職は、その当時は校長が保守的。それ以外の管理職は育休取得に関して前向きな方が多かったです。それでも校長がどう考えているかの方が大きいので、周りはどうだろうがほぼ関係なかったです。案の定、一番最初に伝えた時は

それは、職場としては困るよね
4月から1年いないわけではなくて、途中までいないってなると代わりがどうなるのって話だよね
その件はまたいずれ

というような感じでした。予想通りの感触で、むしろ計画通りでした。ぼくの管理職に対する見方が間違っていないことの証明にはなっていたので。

願わくば、男性の育休取得を全面的に肯定し、後押ししてくれるような校長であれば気分よく進めて行けたのですが、そういう感覚の上司はまだまだ少数派でしょうから、そこは闘わなければいけません。上司に対するアタックです。

ぼくは、自分の言ったことがおかしくないか、伝えそびれはないかを自分で把握したいので録音をしますと、校長と面談をする際にはiPhoneのボイスアプリで毎回録音させてもらいながら面談しました。ただし、これは1回目の時は確認を取らずに胸ポケットに忍ばせて行ったので2回目の面談からです。

もし、育休取得が最終的にできないような方向に進んでしまうようだったら教育委員会やら何やら、とにかく何としてでも取得に向かうように働きかける材料を自分で集めたかったからです。何と性格の悪いことでしょう!

でも、当たり前と言ったら当たり前で、なんの武器もない丸腰でラスボスに勝負を挑む方がよっぽど危ないヤツです。自己防衛をするためにも先手必勝だとぼくは思います。育休取得自体は、お題目として奨励されているものです。そのご時世に現場や思考が合っていないだけなので、それを動かすには武器が必須です。絶対に否定的なことを言われそうだと分かりきっているのであれば、逆にその言葉を引き出せるだけ引き出して、武器にしてしまった方が早いです。

2回目からは、明らかに手のひら返しで相当言葉を選びながらの面談になりました。

ぼく自身も、自分の伝えそびれがないかをチェックできましたし、何かあったら自分には武器があると思えたのは心強かったです。録音をしたことは攻撃でもあり最大の防御となっていました。

自分の職場の状況を、自分なりに分析しておくことが自分の手数になっていきます。ぼくの場合、上司のテイスト。同僚の育休に関する考え方の把握。これらが根回しや面談での会話内容に反映されていったからです。

そしてそれを支える根幹の部分は、自分のやっている今現在の仕事に真摯に向き合っておくこと。

仕事をろくにしていないヤツが、育休をもらいたいと言い出した日には

あいつはろくに働きもしないで休みたいと言い出した

と陰口の一つや二つは言われるのは間違い無いでしょう。もしも、そんなこと言われては耐えられない、無理、というのであれば徹底的に取得に向けて今ある自分の仕事を完璧以上にやってのけてください。それが布石となります。全然平気、気にならないというのであれば気にせず取得に向けて突き進めばいいだけです。

⑤取得後の発信

取得後、ある意味ここからが一番やって欲しいことかも知れません。

どのようなことをして、何を思ったか、発信をして欲しいです。

取得をしたということだけでも今のご時世ではまだまだ稀有な存在です。ぼくも多くの人から

育休中は何をしたの
どうやって過ごしてたの

と質問されます。その度に

育児をやっていました

と答えています。いやいや、だって育休ですから育児するために休んでいるに決まっているでしょう。そんなことも分からんのかと思っていましたが、この質問をされるという時点で、男性が育児といっても何をしているのかのイメージがそもそも湧かないということなのだと感じるようになりました。育児=女性という固定概念が浸透しきっている、または男性の育児という画が浮かばないということでしょう。

だからこそ、育児していました、ではなくもっと具体的にどんなことをしていたかを発信することに意義があるなと感じています。

そういうイメージが広まると、考え方が変わる人も出てくるでしょうし、何よりも情報を欲している人に届けば行動をする一助になるかも知れないからです。

なので、ぼくも質問をされたら、もう少し具体的に答えるようにしていこうと思います。詳しく聞きたいという人がいれば、それに応えたいです。

育休を取得して思うことは、もはや
育休を制度化す
それぐらいしてもいいということです。

そのぐらい、子育てをしていく上では貴重な時間になったと思えています。

その貴重な時間についての思いや足跡は、このnoteに記録してきたので興味がある人はぜひ覗いて欲しいです!

ですが、制度を作っている側の人々は
育休なんて取得したことのない人たちです。

思いがない人たちが制度化する訳なんてないので、今のところこの意見は現実的ではないです。

では、できることといったら

より多くの人が取得実績を作る

ひとまず言えるのはそれです。

そこから

発信→積み重ね→同調

といった流れができてくると、少しずつ世の中の動きにも変化ができてくるかもしれません。

終わりに

大層なことをいえば

子どもを育てることを国規模で考える

その一つの道として男性の育休はあると思います。

イーロンマスクもTweetしていましたが、このままの人口減と高齢化が進めば日本が滅ぶのは明白です。国のことを思うのであれば、日本で将来の担い手となる子どもが増えるのは必要なはず。そのためにも、子どもを産む選択をする人が増えるようになったほうがいい

そこが全くといっていいほどテコ入れされていないのが今の日本です。

産みたいと思うには、産んだ後も安心して育てられる支援体制や環境整備が重要です。それが助成金だったり、育児金だったりもするとは思いますが、一過性のものではなくてもっと長期スパンにわたり支援であったほうが安心感は持てるのではないかと思います。医療などに加え、保育園や公教育の分野にまで広げていけるといい。働くお母さんの復職のためにも、保育園の待機児童を解消させる。そうするには、保育士さんの労働環境を改善し、もっと担い手を増やすためにも手っ取り早いのは賃金アップ。これは教員にも当てはまると思います。子どもを支える立場の仕事についている人が、善意の名の下に虐げられている部分が多く残っていると思うのはぼくだけでは無いはず。公立学校の教員にだけいえば、公務員だから文句言うなという意見もあるかとは思いますが。給与面に関してはもっとあげてもいいと個人的には思います。巡り巡って、それは子どもに還元されていくことになるからです。

子どもと教育はひとつなぎであり、未来につながっている

未来をよりよくしたほうがいいということは誰でもわかることなのに、どっちかというと年輩を敬うことや長生きをすること、若いうちは苦労を買ってでもするべきといったマインドがいつまで経っても残っています。すでにそんな構図は破綻しているし、持続不可能なのにもかかわらずです。

老害を無くすとまではいかないにしろ、せめて老害となるような発想や考え方はもう切り捨てるべきです。それができないのであれば、声をあげるという行動はやっていかなければいけないと思います。

こと育休に関していえば

女性が取るのは当たり前、男性は働き続けるのが当たり前

こういった考え方はもう古いというのを多くの人が知るべきです。

働いている間に、嫁さんが一人でどんだけ大変な思いをしているかなんて、土日祝日のちょっとした休みの期間や、短期間の育児休暇で分かち合えるはずがありません。できるだけ生まれてからすぐに一緒に育児を経験できれば、そんな考え方はすぐに消え去るはず。

なかには仕事こそが生きる道だと考えてる方もいるでしょう。バリバリ働いて稼ぐことで家族にいい暮らしをさせたいとか、社会に貢献したいとか考えてる方もいていいと思います。働く人がいなければそれはそれで経済が回らないですし。でも、子どもが産まれなければ、その経済を回していく人材もゆくゆくは足りなくなるので、やはり子育てを担う人たちも同じくらい大切にされるべきです。

まだまだ、育休は取得するのが申し訳ないという気持ちとセットになっています。それがなくなることが最初に目指すべき地点かもしれません。男性女性関係なしに、育休をとってくれるんだ、ありがとう!がんばってね!と後押しされるようになるととてもいいなと思います。

育休というネーミングがそもそも違うのではということを書いている方がいらっしゃいました。その通りだと感じます。その方は、育休の代わりに育業とつければいいと付け加えていました。激しく賛同です。育休とはいえ、別にゆっくり休んでいたわけではなく、育児という業務に精を出していたので。

育業を取得します

となると、子どもを安全に育てるという立派な業務を懸命に行うということなので、応援もしやすくなるでしょう。トンチみたいな話かもしれませんが、割と真剣にそうだと納得しています。要は、感覚の問題が大きな障壁としてあるからです。その感覚があまりに大きなものだから、なかなか動けないという人が実際にいるのもまた事実です。

子どもと教育はひとつなぎであり、未来につながっている。未来を創っていく、そのための育児の期間を保証する。そのはじめの一歩になるのが親と過ごす時間であり、育休期間になる。

そんな感覚がもっと広まると、育休はさらに取得する人が増えてくるはずです。

育休期間での関わりは、子どもに対するどんな投資よりも効果があるのではないかと思っています。お金をかけていい教育を受けさせたり様々なものを買ってあげたりするのもいいと思いますが、そんなことよりも前に抱っこしたり身体をたくさん触ったりするスキンシップだとかを通して育まれるものの方が後天的なものに対する影響力は計り知れないのではないかと思っています。そんなことができる期間は、本当にわずかしかないです。育休でも取らなければ父親ができる時間なんてほんのわずかでしょう。

今よりも、ひとりでも多くの男性が

育休取得したいと思います!

と何の躊躇いもなく言える日が来ればいいなと思います。

小さな一歩かもしれませんが、ぼくもこうして発信をしてみました。もし、育休を取得したけれど特に発信をしていないという方の元に届いたとしたら、何でもいいので発信をされてみて下さい。その発信が、また誰かに届いて、何かが生まれるきっかけになるかもしれません。

育休を取得した人ではなくとも、子育てに関心がある人が育休に関する思いや考えを発信してみてもいいと思います。それをきっかけとして様々な意見が交流できるかもしれません。

ぼくは今後もどういった形になるかは分かりませんが、教育や育児、子どもの成長に関わるようなことに関してアンテナを貼り、自分が発信できそうなことは発信を続けていきたいと思います。また、自分から情報をつかみにいきたいと思っています。その行動が果たしてどういった未来につながっていくかは分かりませんが、より良い未来につながっていくと信じて動き続けていきたいです。

ここまで読んで下さった方は、読みにくい箇所もあったかと思いますがお時間を割いて目を通して下さり本当にありがとうございました。

最後に、これまでに記事を読んで下さっていた方、取得するまでに支えてくださった方、育休はじめからおわりまでずっと子育て頑張っている嫁さんと元気にすくすく成長中の息子に感謝を評して結びにしたいと思います。

画像1
画像2

ありがとうございました。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,563件

お心遣いに感謝です。今後も励んでいきます!