3.廃業を考える

自分で起業をする際には廃業した時を考える必要がある。

どういった状態になれば廃業せざる得ないのか。

A.売り上げが上がらなくなる

B.売り上げが上がりすぎ、経費が増えてキャッシュが回らなくなる

Aの場合は新規顧客が取れなくなる場合と不渡り(売り上げが回収できなくなる状態)が多いと思います。新規顧客は、取れなければお得意の顧客があればいいのですが、お得意さんがずっと居続け、毎年売り上げが安定している状態があっても、危ない、と考えることが大切である。売り上げは毎年、伸び続けるのが普通であり、現状維持は衰退と同じである。自分と同じように、周りも成長するためである。そのために新規顧客の獲得は常にし続ける必要がある。

不渡りはある程度はしょうがないと考えます。問題は不渡りが起きた時に耐えられるかどうかで、耐えられなければ廃業せざる得ない、と考えます。そのために、例えば、取引先が一つで50%といった状態は避ける必要がある。売り上げは分散するべきだ。50%の大口の顧客2社ではなく、10%の売り上げの顧客が10社ある方が、はるかに価値があるし、それを目指すべきだ。

Bの場合は起業当初によく起きます。僕は資本ゼロで仕事を始めたため、3か月に一回のペースで起きていました。ようするに給与であったり、建て替えたお金で、会社の資金が尽きてしまい、入金まで持たなくなり廃業せざる得なくなる。そのために、売り上げを上げる時には入金がいつになるのかを確認し、資金が回るかどうかを常にイメージしなければならない。売掛で仕事をしている場合はできるだけ早い入金で契約をしなければならい。例えば、締め支払いが末日締めの翌々月15日支払いの契約より、末日締めの翌月15日の方がはるかに価値がある。僕は100万円の末日締め翌々月15日支払いの契約よりも80万円の末日締め翌月15日支払いの契約の方が価値があると考えます。

起業をすると覚悟を決めた際、同時に廃業する事も覚悟を決めるようにしたほうがいい。そうすると、無駄に固定費を支払うこと、ローンを組んで何年も支払い続ける事、売り上げが上がったからと言って、豪遊する事がどれだけ馬鹿げているか分かると思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?