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夏の終わりに涼しい部屋で本を読みたくなったなら


一人の時間を豊かに彩る作品たち。
難しいことは考えず、ただ楽しめる作品ばかりです。
古いものばかりなので、図書館やネットショップで探してみてはいかがですか。


・サラダ記念日/俵万智

俵万智も代表作であるサラダ記念日。彼女が教師として神奈川県相模原にある高校に勤めていた時代に書き上げた作品が中心に載っている。
そのため舞台が神奈川であることを彷彿とさせる海のものも多い。

俵万智の作品は自身の恋愛を赤裸々に綴ったものが多く、読んでいる方が小っ恥ずかしくなるくらいだ。短歌なのにそれくらい読み手を魅了するものばかりのため、現代短歌を読んでみたいという方は是非手に取ってみてほしい。

ちなみに一番有名な短歌である【「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日】。

このサラダというのは、実は野菜のサラダのことではなく鳥の唐揚げのことを言っているそうな。私たちが読んでも唐揚げのことだとは到底理解できないが、当時の彼ならきっとすぐ分かっただろう。二人だけにしかわからない秘密を歌にしてしまうセンスよ!!!



・アミ小さな宇宙人/エンリケバリオス

こちらは最近スピ系の方もおすすめしているアミシリーズの第一弾。
どうやら絶版しているらしく、アマゾンやメルカリで買おうとするとあり得ない値段になるが、図書館で予約をして取り置きしたらタダで読めてしまう。

主人公が宇宙人を出会い、地球は愛の度数が低いためもうすぐ滅びてしまうというとんでもない話をし始める。政治や戦争、身の回りの人への関わり方について考えさせられる作品です。賛否両論ありますが良いところだけ拾って生活の中でも意識してみると対人関係の悩みも解消されてくるのではと思います。
愛の度数とか宇宙人とかめちゃくちゃスピリチュアルな作品ですが、そういうのもお好きな方に。
子ども向けのため読みやすくクスッと笑えて楽しめる内容になっています。3作品ありますが1冊目だけで大満足できると思います。


・星の王子さま/サン=テグジュペリ

いわずもがな名作の星の王子さま。星の王子さまは翻訳さんによって読みやすさが結構変わるようなのですが、私は表紙のデザインでこちらを購入しました。
色んな星を旅してあらゆる大人たちと出会います。偏屈で頭の堅い人ばかり登場するのですが、未だにそういう人いるいる。そんな大人にならないように気をつけようと思わされます。日常の世界がより彩り豊かに見えるようになりました。
子ども向けだけど大人になっても何回でも読み返したい・・・。



・回転ドアは、順番に/穂村弘×東直子

ここ最近で一押し。2名の作家が短歌と詩を折混ぜ、文通のように男女の恋愛が描かれる。単行本だと穂村弘さんの文は青色に、東直子さんの文は赤色で記されている。文庫本はフォント違い。
特に穂村弘さんの綴る文が色っぽくて、直接的な表現じゃないのにドキドキさせてくる。ときめきや刺激が欲しい時に。



以上がゆるりと桃おすすめの読書本でした。まだ読書の秋には早いけど涼しい室内でゆっくり読み進めてみてはいかかですか。

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