一留学生の今の本音
今、日本を離れてから約一年が経とうとしているが、完全に行き詰まってしまったと感じている。
悲しいが、留学生活が前ほど楽しい充実したものではなく、目先の目標が自分には全く見えなくなってしまったのだ。
学ぶために海外に出たのに、自分を見失ってしまったのだ。
今回はすごくネガティブなことばかり書いてしまったので、気分を害されたら申し訳ありません。
でも、これが僕の今の本音です。
卒業
僕は去年の8月に Trinity College に入学した。
どのような学校かと尋ねられると非常に困るのだが、僕の認識では、留学生が現地の大学に入って英語で授業を受けたり課題をこなしたりできるために修行を積むための学校である。そして、一定以上の累積点数を修める事ができたら正式に大学に入学する事が許される。
そんな学校を先月卒業した。
この卒業はどんな成績であれ、留学中の大きな目標の一つであった。
しかも、その後は2ヶ月ほど時間があるので、久しぶりに日本に帰る事ができると楽しみにしていた。
だが、状況がそうはさせてくれなかった。
心残り
今年の3月から、あのvirus対策のためにオンライン授業が始まり、僕は一度も同級生に実際に会う事なく今の学校を卒業することになってしまった。
バーチャル卒業式というものは形式上あったが、突然、修了を突きつけられた感じであった。
いくらチャット上で友達と祝いあったりしても、悲しい空虚な気持ちしか残らなかった。
僕はオンライン授業開始後、人との関わりはほぼオンライン上のみであり、先生に質問や相談をし、友達とはチャットで話す程度であり、家にいてばっかりであった。(ロックダウン中なのでルール上、そもそも人に会えない)
最後の試験対策が忙しかったのは事実であるが、もっと同級生と関わるべきであったという心残りはある。
実際に、言い訳みたいになるが、勉強で相談しあったりする機会はもっとあっただろうけど、エッセイの試験も多くあるということもあり、話し合って意見を交換することで内容が被ってしまう事故を心配している自分がいた。
そういう機会を避けてしまった結果、何か大切なものを失った気がする。
勉強を第一にしすぎた結果なのかもしれないし、もしそうだったら、全く何もかもがうまくいかなかった高三の時の自分の反省が全く生かし切れていない。
未だに何が正解だったのかが全くわからないままでいる。
人付き合い
僕はいつからそうなのかは知らないが、人間関係を築くのが非常に苦手である。
今、こっちで友達がいないという訳ではないが、トリニティーで本音が話せるような友達ができたとも言い切れないし、趣味が凄く合ってそれについて話し合えるような友達もいる訳ではない。
中学校、高校共に吹奏楽部に所属していた僕は、基本毎日部活があり、その中で充実した日々を過ごす事ができていたと思っていたので、改めてその外に出る事で人付き合いの経験値不足を思い知らされた気もする。
事実、トリニティーでも中国人等の同級生とうまくいかないことも多かった。
圧倒的少数派である自分がグループに入っても英語を使わずに会話される事が多かったので、今思い返してみても、会話についていく事ができないなんてザラであったように思える。
非常に悲しいが、留学生向けの学校の現実を知ったようにも感じた。
いくら、個人では親しくしてもらっていても、大人数のグループチャットとかでは、英語なんてほとんど使わないから何を話しているのかが分からないこともよく合った。
それに耐え、その学校を卒業する事ができると思った矢先、今の状況だ。
大学に入れれば、やっと多くの現地の学生に出会えると思っていたのにオンラインだとまたことを繰り返してしまうとびびっている情けない自分がいる。
また、学校を卒業してしまった今、凄く寂しい。
何の為に留学をしに来たと言われたら、もちろん勉強なのだが、それ以外の異世界に触れてみたいという願望も強かった。
いつまで続くのかが分からないオンライン授業
オンライン
オンラインという環境では、学べるもの、感じる事ができるものが圧倒的に少ないように感じた。
もちろん自分の責任も大きいと思うが。。。
同時に、このたった2ヶ月の中で、自分のその勉強以外の環境に触れたいという願望はかなり叶いにくいものになったようにも感じられた。
オンラインの授業も学校に行く必要がないなどのメリットがあり、それのおかげで勉強が捗ると思い込んでいた自分がいるが、実際は学校に行って学べるという環境が一番大事であると気付かされた。
一人暮らしをしていると、外に出ない限り人と会うことなんてないし、周りになじむことが得意でない自分にはそれが本当に必要なものであったことだと思い知らされたわけである。
オンライン授業に切り替わった頃、大学に入学する頃には対面形式の授業が始まると自分の中では根拠のない強い確信を持っていたが、今では到底叶いそうではない。
そうなると、何の為に外国に一人で住み、高い家賃、高い高い授業料を払っているのかかが本当に分からなくなる。
自分の中でのそれらの対価は異国の大学という環境で学ぶ事ができる事だと思っていたので、今の状態では外国まで来て得ているものとは全然釣り合わないようにも思ってしまう。
遊ぶ事が目的ならば充分かもしれないが、学費を払って大学に通いたいと思っていた訳だから、やっぱり釣り合いがとれない。
しかも、その学費等は両親が今は払ってくれているわけであり、それには感謝でしかないのだが、今の現状では非常に申し訳なく思ってしまう。
真剣に考え、答えを出さなければならないと感じている。
不安
今は、正式に大学に入る事ができるかどうかの正式発表を待っている段階である。
何も決められたタスクのない、凄く自由であるはずなのに、なぜか素直に嬉しいと思う事ができない。
先日、外出規制が少し緩和されたので、趣味のカメラを持ち出して町の中心街の方に夕焼けを撮りに行ったのだが、なぜか凄く寂しく感じてしまった。
人が多いところなんて行けないのかもしれない。
思い返してみても今までこんな事を感じるなんてほぼあり得なかった。
このような情勢の中での先の見えない不安、そして約束されていたはずの環境がなくなりつつあることに追い込まれているのかもしれない。
今、凄く行き詰まってしまった感覚がある。
暇だからこそ考えてしまうような余計なことかもしれないが、これらが今の僕の本音である。
学校の最後の学期頃から現在まで、なかなか寝付けなくなってしまった。
これも、初めの頃は全然そんなことなんてなかったのに。
そんな自分に対しても不安である。
これから
マイナスなことばかり考えていても何にもならないので、今できることを考えてみた。
英語圏にいるので、英語でもっと正確に、流暢にコミュニケーションを取れる事が最重要だと改めて思った。
だから、今は文法や読解の基礎を勉強し直している。
とにかく状況が良くなり、少しでも自分が抱いている理想の留学生活を取り戻そうと努力するのみだ。
不安や不満をぶちまけているだけでは前には進めないので、時間をかけてもう一度、自分を見つめ直していきたい。
とにかく受かってることに希望を持つしかない。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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