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年収チラ見せ!とある広報人のキャリア大全

広報って、キャリアに悩みませんか?

私は20代の時に悩みました。広報としてキャリアを築いていくのって、年収的にも仕事内容的にも限界があるんじゃないかなって思ったのです。

大企業の場合は、ジョブローテーションがあるので、ずっと広報でいるのはなかなか難しいことが多いです。

なので、必然的に広報のプロとして、自分で選択して専門的なキャリアを積むことは難しくなっていきます

ベンチャーの場合は、ずっと広報職でいることも可能ですが、会社が大きくならない限り、プレイヤーとしての広報をやり続けることになります

つまり、一定のレベルに達すると、キャリアアップという意味では頭打ちになります。そもそも、広報はロールモデルが少なかったり、長い目でみたキャリアの目標設定がしにくかったり。

広報はキャリア面から見ると情報が少ないので、イメージが掴みにくいということもあります。

今、広報を専門にされている方、10年後、20年後のご自身を想像できていますか?

とある広報Aさんの広報キャリアを紹介!

本日、とある広報Aさんが、神田外語学院 グローバルコミュニケーション科のクラスでキャリアの講義を行ったので、聞きに行きました。

テーマは100年時代の生き方。

ここで、太っ腹なAさんはなんと!ご自身の年収年表を公開の上、キャリアと幸福についてお話しました。

学生さん向けの内容だったのですが、一部を抜粋、さらに少しインタビューもしたので内容をアレンジして、キャリアに悩める広報人の方へご紹介します。

年収はだめ!!!!と言われたのを口説き落としましたので、年収年表も大公開しますよ~

まずは、Aさんのプロフィール
性別 女性
年齢 40歳
趣味 旅行
キャリア変遷
学生時代に婚約→結婚→中小企業店舗接客(1年)→大手企業営業(4年)→専業主婦(1年)→中小企業マーケティング・広報(6年)→離婚→フリーランス広報で独立(5年)→起業(2年生)

営業からキャリアをスタートして、サラリーマン広報を経て独立、広報の経験をいかして起業したというパターンです。

なぜサラリーマン広報をやめたのか

2011年の大震災後、会社の経営方針が代わり、広報としてできることが少なくなったのが理由と言います。

はじめて任された時から、魅力的でドはまりしていた広報職。自主的に勉強に勉強を重ねて確実にスキルアップして、会社にも貢献。領域も深まって、仕事が楽しい!状態が続いていたAさん。

しかし、会社の方針転換でマーケティングの方に力を入れることになり、広報をもっと極めたい!と感じていたAさんは辞めることを決意。ここで、転職という考えもあると思うのですが、このあとはチャレンジで独立の道を選びました。

不安だらけの独立

1社だけ、独立後のお客様のあてをつけて実行に至ったAさん。

独立後はベンチャー企業の広報担当を外注として受けるようになり、いつのまにか数社の広報担当として信頼を積み重ねてきました。

次第に新人広報さんからの相談が来るようになり、惜しみ無く自分の知識を提供するスタイルのAさんのアドバイスは多くの広報さんを成長させていったようで、Aさん自身もやりがいを見いだしたとのこと。

もちろん独立直後のAさんは自信満々というわけではなく、「どうなるんだろう」という大きな不安を抱えていたと言います。

そこから、悩んだり、迷走したり、吹っ切れたり、簡単に言うと紆余曲折ありながらも、4年目には年収が東京都の30代平均所得の4倍近くまで上がります。

しかも、仕事きつい!時間ない!という状態ではなく、仕事楽しい~、旅行もいっちゃう!みたいな自由な状態で。

どういう思考が年収ウン千万プレーヤーを作ったのか

Aさんが独立した後に、どのようなことをして(テクニック)売上をあげたのか気になる方もいらっしゃるかと思います。

それも聞いたのですが、はっきりいってそのテクニックの部分をお伝えしても絶対に同じ結果にはならないと感じました。

なぜなら、Aさんが高所得者になったのは、テクニックではなくて思考の部分の影響が強かったからです。

ということで、この思考の部分についてご紹介していきます。
ここからは、実際に講義で使ったスライドを挟みながら!

まずは、年収の変遷から。ドン!

本当は縦軸の数字もありましたが、noteではかんべん!と言われてしまったので、縦軸数字は消しています。

横に伸びている青い線は東京都の30代の平均所得です。
こちらから想像をお願いします!

サラリーマン時代はおしなべて女性の平均的な年収。
注目すべきは独立3年目、4年目ですね。
ドーン!と伸びています。

その前に何があったのかを聞いてみると、色々吹っ切れたとのこと。今までご自身を縛っていた「こうしなきゃ」や「不安」などが無くなるタイミングがあり、ご自身らしくのびのびやるスタイルに切り替えたところ、どんどん仕事が舞い込み売上が拡大。

そして、ウン千万円プレーヤーになったときに会社を設立

会社設立の目的などは本日は割愛します。会社を設立してからは、目的(夢)のために投資をしていく時期がスタートしたので、一旦年収は控えめに。(新卒時代より低い)

不安を手放して幸せになったら年収が上がった

これがAさんが考える幸せを作る4つの要素です。

これらは密接に関係していて、バランスを保ちながら大きくしていくことがより大きな幸せへつながると言います。

Aさんの独立後のケースで考えると、不安という「感情」を手放してニュートラルになったことで、感情の部分の幸福度がアップ→するとその他もアップ→売り上げがついてくる。というロジックですね。

感情は大切

もともとあった「不安」という感情を手放しただけで変化があったAさん。
感情がここまで大きく仕事や年収、幸せに影響を与えるなんて、びっくりですよね。

思い返してみて、「あぁ・・あの時不機嫌になってたな・・」などと思うことがあれば要注意ですね!

そして、このスライド。上機嫌はマナー。大事なことだと思いました。
上機嫌をキープするというのは、なかなか一筋縄でいくことではありません。

ここで例に出ていたのが、スターバックスの店員さん。

スターバックスの店員さんは、ホスピタリティが高いとか、就職に強いなどと言われているけれど、本当にホスピタリティがずば抜けて高いのか?あの狭いスペースだけのサービスにおいて、そこまで人を感動させるようなホスピタリティを発揮しているのか?

実はそれはホスピタリティではなくて上機嫌なのではないか?彼らは上機嫌でいる方法を知っているから、また上機嫌でい続けることを訓練されているから、就職活動でも評価が高いのではないか?とAさんは言っていました。

確かに!思わず膝を叩きました。

彼らのホスピタリティは、高級ホテルやレストランなどと比べると「特に・・・」というレベルかと思います。

でも、あの雰囲気はこちらも思わず笑顔になってしまう感じです。上機嫌さの伝播とでも言うのでしょうか。

つまり、上機嫌でいることは、大人としてのマナーであると同時に、自分の評価を高める武器でもあるとのこと。

時間と上手くつきあうには

また、自分の時間という限りあるリソースをどう使うかは、どのステージにいるかで変わってくると言います。

一番最初に来る「しなければならない」これはほぼ全員の方が経験したことのあるステージだと思います。

学校で「宿題をしなければならない」、仕事で「お客様へ提出する資料を作らなければならない」経験ありませんか?

実は、この3つのステップは全員が最後の「好きなもの、来たものから配分」まで行っていないのがミソ!それどころか、次のステップ「こうした方が良い」までたどり着いていない方もいると言います。

「こうした方が良い」ステップの考え方は、

「宿題をしなければならない」→「素早く宿題をするために、仲間内で宿題サークルを作って、苦手なところは補完しあいながらやろう」

「お客様へ提出する資料を作らなければならない」→「お客様に提出する資料は、きっとお客様の上司の〇〇さんが最終決裁するだろうから、〇〇さんが分かりやすいように作ろう」

こんな感じです。

簡単なようで難しいですよね・・。

では、「好きなもの、来たものから配分」とはどのようなステージなのでしょう。

Aさんはこのフェーズになると、感覚的に最善を選びとれるようになるので、意識せず自由に時間を使えるようになる、といいます。

ううん、、、難しい!ステップを経てこないとなかなかこの「感覚的に」の領域まではたどり着かないのでしょうね。

まとめ

Aさんの今回の講義で使用されたPPTはなんと70枚!
神田外語学院の学生さんにご自身のキャリアを考えていただくためのヒントを込めて、ぜひ学生のうちに知っていただきたいことをぎゅっとまとめたものでした。

今回の記事では、そこから広報としてのキャリア、年収の上げ方に寄与する部分を抜粋してまとめてあるので、講義内容とは少し異なる部分があります。

また、すでにお気づきかと思いますが、今回は手法ではなく思考についてフォーカスしたキャリア形成のヒントですので、実は広報の方のみならず、どの職種の方でも応用が利きます。

もし、
・70枚のPPTが見たい!
・もっと話が聞きたい!
という方がいらっしゃいましたら、こちらからお問い合わせください。

さいごに

今回、Aさんが神田外語学院で講義をさせていただいたのは、NewsPics 「MBA3.0」という特集での記事がバズっている松永エリックさんのご紹介を受けてのことです。

松永エリックさんが神田外語学院で受け持たれているクラスの中で講義をさせていただきました。

神田外語学院の生徒さんはみなさんとても熱心に聞いてくださり、質問も多数。最近の学生さんは学ぶ姿勢がすばらしいなぁと感じた次第です。

Aさん的には、こんなすばらしい最近の学生さんとぜひ一緒にお仕事をしてみたいとのこと。

もし、お知り合いの学生さんでインターンなどご興味ある方がいらっしゃいましたら、ぜひAさんにご紹介いただけると嬉しいです。

Aさんの会社の業務内容はこちらからご参照ください。

※年収というかなりプライベートな部分をほぼ暴露した記事につき、さすがにAさんご本人の抵抗感もすごく、駆け引きの末、最後まで読んでいただいた方には正体がばればれですが、一応Aさんという仮名で貫きました。

いつもより長めの4000字越、最後までお読みいただいてありがとうございました。


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