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広報で外部サポートを入れるときに考えたい2つのポイント

新しい年が明けて、「さて、今年から広報に力を入れよう!」という企業さんもいらっしゃるかと思います。

ディアメディアでも、昨年末からお引き合いが増えており、節目を意識されて広報の体制を作ろうとされている企業さんが多いのだなぁと実感しています。

「広報体制強化!」というときに、自社のリソースだけでまかなうケースと、外部のリソース(PR会社や、PRコンサル、フリーのPRなど)を活用するケースがあると思います。

外部リソースを上手に活用し、良いパートナー関係が築けると広報体制強化の近道になる一方、自社にフィットする外部のサポートを見つけるのはなかなか難しかったりします

自分自身、外部の人間として企業さんのサポートをさせていただいていると、すべての企業さんと良いパートナー関係を築いて、伴走しながら企業さんの目指す姿に近づけたいという気持ちがあるものの、いつも100%理想通りにいっているとは言えない現実があります。(理想が高すぎるという指摘もあるのですが(^^;))

本来、広報を外部と一緒にやっていこうと考える企業さんも、PR会社など外部の広報サポートも、双方がストレスなく真っ直ぐに企業さんの目指す姿に向かっていけるのが理想です。

そのためには、まず、パートナーとなる外部サポートの選び方が重要になります。

今回は、外部のサポートを活用しようかなと検討されている場合に、出来ればこんなところを見て、パートナーを選んでいただけると良いかなと思うポイントを書いていきます。

1、サポートのスタイル

外部から広報のサポートを入れる場合、選択肢はいくつかあります。
◇ PR会社(PRエージェンシー)
◇ PRコンサルタント
◇ 実務もこなすフリーのPR
主なところはこの3つでしょうか。

ディアメディアのスタイルはPRコンサルタントが一番近いのですが、ここに教育・育成の要素が加わっています。

基本的には企業の広報担当者さんの「社外先輩」のようなイメージで、OJT形式で密にやりとりをさせていただき、広報担当者さんがご自身で自社の広報を十分に回せる力をつけていただくことを目的としたサポートです。

スキルやナレッジ、思考方法や感覚を一定期間でお伝えし、それを全て自社の資産として持っていっていただきたいと考えています。

こうしたスタイルは、「自社に広報担当者がいるけれども、広報で目指す姿を実現するためには、まだ少し力が足りない」という時にフィットします。

しかし、「広報担当者がいない!誰か実務も含めてまるっとやってほしい!」という企業さんや、広報担当者さんが頻繁にかわる企業さんとは相性が良くありません。

そのような場合は、フリーのPRで長期契約が可能な方や、PR会社で包括的に引き受けられるような形フィットすると思います。

こんな具合に、企業さんの状況によって、そもそも合わないという場合もあるので、まずは自社に必要なサポートのスタイルはどのようなものなのかを整理していただけると良いと思います。

まとめると、外部の広報サポートは
◇ PR会社
◇ PRコンサルタント
◇ 実務もこなすフリーのPR
この3種類が主

サポートのスタイルは大きく分けると
◇ 広報機能を全て引き受けるスタイル
◇ 広報機能は自社中にあり、そのサポートだけをする
◇ アイデアが欲しい、イベントだけ手伝って欲しいなど短期で目的が明確化している場合のサポート
この3つに分かれます。

そして、このサポートスタイルはさらに下記のように細分化されます。

【広報機能を引き受ける】
①すべて引き受けるケース
外部サポートがまるっと企業の広報機能を引き受けるケースです。
戦略や方向性などを打ち合わせで決めて、実務は全てお任せする方式です。

◎メリット 
・手間がない!
▲デメリット 
・自社にノウハウ、スキルが貯まらないので、いつまでも外部の力が必要になる。

②一部引き受けるケース
メディアリレーションだけ、プレスリリース作成だけなど、一部実務を外部が担うケースです。
広報担当者はいるけれど、手が回りきらない、スキル的に不足している要素を直ちに補いたい場合などに適しています。

◎メリット 
・不足している要素だけすぐに補える。
▲デメリット 
・委託した業務のノウハウ、スキルが貯まらない。

【広報機能は企業内】
①アドバイスベース
完全なコンサル型の場合です。
戦略をたてるだけのケースや、アウトプットのフィードバックだけするケースがあります。
広報は自社で回っているものの、もっと高いレベルにひきあげたい、新しい知見がほしいなどの場合に適しています。

◎メリット 
・ノウハウ、スキルをコンサルタントから盗める。
▲デメリット 
・質の高いコンサルタントでないと成果が出にくい。(その場合フィーも相応にかかる)

②伴走型
企業の広報さんと一緒に課題を乗り越えていくタイプです。広報担当者さんが経験が浅い場合、未経験の場合などに適しています。

◎メリット 
・ノウハウ、スキルをコンサルタントから盗める。未経験者の採用ができるので、採用しやすくなる
▲デメリット 
・相性が合わない場合がある

この中で、自社に必要なのはどれなのかをまず見極めていただき、それが叶うのかどうかを外部サポート選びの基準の1つにしてみてはいかがでしょうか。

2、自社のビジョンに共感してくれるか

これは結構大切なポイントです。
外部のサポートを入れるときは、自社のサービスや商材に近いもので広報経験があり、成功させた実績がある会社や人を選びたくなると思います。

もちろん、そういった経験は無いよりあった方が良いですし、頼りになります。しかし、それだけだとうまくいきません。

広報を上手くいかせるためには、情熱や思い入れが結構重要になります。

外部の場合は、クライアントさん自体への思い入れや、クライアントさんの商材やサービスへの思い入れ、こういった要素があって初めてクライアントさんの広報が自分事になります。

なので、いくら経験があってもこの思い入れや情熱に欠けていると、前に上手くいった方法を再現しようとだけしたり、今までの経験から導き出す方法だけで広報活動をすることになります。

そうすると、「本当は押し出したい新しいクライアントさんの魅力」の発見や、「そのクライアントさんに一番フィットする発信の仕方」など、クライアントさんにとっての一番が何かを追及しなくなってしまいます。

これでは、広報効果が半減してしまうので、経験だけでなく情熱や思い入れを持ってくれるというのは大切な要素になります。

みなさんの企業で、新しく人材を採用をするときと同じです。
面接で、「スキル的には問題ないけれど、この人うちの会社に本当に興味あるのかなぁ?」と感じる候補者に会ったことはないでしょうか?

その場合、興味が無さそうでもオファーを出しますか?
通常は出さないと思います。

一方、求めるスキルは少し足りないけれど、自社のことを良く調べて来てくれていて、「一緒に働きたい!こんな風に貢献したい!」という気持ちがひしひしと伝わってくる候補者はどうでしょうか?

オファーを出したくなりますよね?

基本的に、この採用の際の考え方と一緒だと思っていただくと良いです。

検討している外部サポートをこんな要素で分析してみてください。

①広報の基本的なスキル、経験
②自社商材、サービス分野での広報経験
③自社への興味関心、共感

①と③はマストで、②はあれば良いけれど重要度は下がるというイメージです。

本来、①から③まですべて当てはまって、さらに料金も予算内!というのが理想ですが、なかなかすべて当てはまる外部のサポートを見つけられない、もしくは予算が合わないというときは、①と③は妥協せず、②の部分を検討してみてください。

細かくお伝えすると、まだまだ「こんなところを見ていくと良いと思います!」という要素はあります。

しかし、細かすぎるとキリがないので今回は大切な2つをお伝えしました。
ぜひご検討の参考にしていただけると嬉しいです。


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