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朝一杯の珈琲。

まだ付けたばかりのテレビから
聞こえてくる音はぼんやり聞こえる程度。
お湯を沸かし、豆を適当にミルヘ。
ミルでガリガリしていると眠ってしまいそう。

眠たい目をこすりながら
挽いた豆をペーパーフィルターへ移し、沸いたお湯を静かに落とし込む。
ぷくぷくと膨れ上がる豆に満足しながら
あー、今日も変わらず良い香り。

どたどたと階段を降りてくる音。

出来上がった一杯をそっと飲む頃には
いつものおはよう。

朝一杯の珈琲。
あと何年続くものか。

どたどたと降りてくる階段の音も。
あと何年続くものか。

どちらもずっと続けばいいのに。

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