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おおそうじこわい

こんにちは!
年の瀬とともに大寒波が到来しておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
わたしはというと、家の廊下で吐く息が白いことに、東北の冬をなめてたと反省しています。中窪です。

せっかく年末ということで、本日のテーマは2日間に渡った大掃除です。
大掃除の息抜きにでも、ちょっと見疲れた紅白の合間にでも読んで頂ければ幸いです。


誰かに、いいたくなる。

12月28日から二日間かけて、結のはじまりでも大掃除を行いました。

キッチン、倉庫、玄関、窓、床。。。。お店のあらゆるところに潜んでいたり、もはや潜んですらいなかったりする汚れやほこり。
小奴らを片っ端からひたすらに綺麗にしていく作業は、地味でありながらも目に見えて成果が現れて、かなり気分が良いですよね。

女将と市川さんと三人で、それぞれの場所を掃除しては綺麗になった場所を見て「オーッ!!!」と感嘆の声を上げて。。。という一連の流れを繰り返しておりました。
中でも今回、おそらく20年近く本格的には磨いていなかったと思われる玄関タイルは、会心の出来になったのですが、

「でもこれ、こんなに嬉しいのは市川さんとチノちゃんと私だけなんだよね・・・。」

と、綺麗になって嬉しそうだけど残念そうでもある女将がポツリ。
そうなんですよね。大掃除って。
嬉しいのは掃除している本人たちだけという、当たり前の真実。でもせっかく綺麗になったので、before & afterを。
ほんの少しばかりですが、スッキリ感をお届けします。

これが…

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こう!↓

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大掃除から見えるもの。

この2日間、丸々大掃除に時間を充てていたのですが、ず〜〜っと掃除をしていると、"日頃なんとなく思っていたこと"が徐々にクリアになってきました。
例えばそれは、前々回に女将も書かれていたような、とんでもない市川さんの細やかさだったり、スイッチの入った女将の優先順位付けの速さだったり。
もちろん日頃の営業でも感じられることではあるんですが、目的が「掃除」ひとつに絞られることで、「そのひと」がより顕著に滲み出てくる様を目の当たりにしておりました。
自己紹介するよりも他己紹介されるよりも、一緒に大掃除したほうがその人が一体どんな人なのかを垣間見るのに手っ取り早いような気すらしてしまうくらいには、です。
今回はお店の大掃除だったので、段取り良くお仕事として一定の水準を目指すのは当然なわけですが、「自分の存在する空間をどこまで・どのように綺麗にしたいか」ということは、その人を構成する一つの重要な要素だな〜なんて思い始めています。

蜘蛛よりも、怖い。

そして、たった二日間の大掃除でそんなことを思っちゃうということは逆に言うと「自分のこともバレる」ということ。
すなわち他者と一緒に片付けやら掃除をしていると、自分の至らなさであったり手を抜きそうになってしまう部分にも、自然と目が向きます。
(例えば、重たい荷物を運んだは良いけど、最後の最後で耐えきれずに結構な音を立てて置いちゃったりする瞬間とか。。。)

それは、普段の積み重ねであるホコリや汚れに気がついていながらも目を背けてきたことに気がついた瞬間と似て、「自分て、こんなだったのか。。。」と改めて思わされる、怖いことでもあるなあ、なんて。
店の外に張り付く蜘蛛の巣を片付けようとすると大量に降ってくる、蜘蛛の糸よりも遥かに怖いですね。
…いや、アレも相当怖いですが。

タイルの汚れとは違って、残念ながら自分の足りないところは簡単には落ちてはくれないので、来年の一年をかけてちょっとずつ磨いていきたい、なんて思っております。

ので、来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。
皆様も良いお年をお過ごしください。


【本日のいちまい】
一人でもちょっとでもお正月準備を、と思って頂いたさつまいもと林檎できんとんをつくりました。
綺麗に色づいた黄金色に、クチナシって凄い、と感動しています。

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浜通りの魚をいただきます