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不登校の親と娘と

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いよいよ娘たちが義務教育を卒業します。特に中学校生活は不登校で過ごした娘たちと、その環境、親として思うことなどを書いていきます。楽しい話ではありませんが、未来にはいじめのない学校…
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2020年3月の記事一覧

001★不登校を振り返る

001★不登校を振り返る

わたしの中のダメさと良さと娘たちは中学三年のほとんどは不登校だった。

娘たちいわく、小学生のころから時々学校に行きたくなくて行きたくなくてたまらなかったという。

理由はいくつかあると思うけれど、実はほとんどの原因はわたしにあるし、学校からもそうみられていたと思う。加えて言うなら娘たちは繊細で、わたしの子どものころは、わたし自身の感性も周囲ももっとゆるかったという違いは大きいと思う。

娘たちは

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004★いじめ検討委員会に見学に行く

004★いじめ検討委員会に見学に行く

娘たちが不登校になる直前、体育祭の練習があった。

そこで二人は腰痛を訴える。整形外科で調べたところ、長女は腰椎分離性があることがわかった。次女は腰痛に加えて呼吸困難を訴えていた。

二人はその他に、保育園の頃からの大きな特徴があった。それは「勝負事に全然興味がない」ということ。一応負けず嫌いで、負けず嫌いすぎて避けているところもあるのかもしれないが、家ではじゃんけんすらできなかった。

みんなが

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003★子どもの居場所をめぐる法改正

003★子どもの居場所をめぐる法改正

それは学校の商業化を懸念する声が消せない改正だった。

わたしもそれは懸念している。懸念していたし、今はもっと懸念している。

一方で法改正で助かったこともある。

学校が「学校に来させることに執着しなくなった」ことだ。

またこれもいい面と悪い面がある。

一つにはなぜ、いじめやパワハラの被害者である娘たちが、学校にいけなくなったのに、加害者側は「変わらない日常をおくれるのか」という素朴な疑問だ

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002★あの日不登校がはじまった

002★あの日不登校がはじまった

一本の電話わたしは電車でアルバイトに通っている。当時は週休二日で10時~17もしくは18時まで通っていた。今は手術後の養生のため、満員電車をさけて11時出勤になっているが。

帰りの電車で娘たちが通う学校から電話があったので、いったん電車を降りてかけなおした。学年主任からだった。

「実はちょっと担任の先生と次女さんが行き違いがあって、お嬢さんをカウンセリングルームにご案内しました。まだご存じない

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