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バックパッカー魂で挑んだ「海外ワーケーション」岡本樹(みっつ)さん

新しい働き方LABの指定企画「海外ワーケーション」とライター部のコラボインタビュー企画の最終回(みねとも担当分)。
お話を伺ったのは、新しい働き方LABの研究員制度に、1期から参加している岡本樹(みっつ)さん。
2023年6月から始まった3期では、「海外ワーケーション」と「Gariben(ガリベン)」と自主企画に参加されていました。
まずは、岡本さんのプロフィールをご覧ください!

【プロフィール】
デザイナー・ライター 岡本樹(みっつ)さん

岡本樹さん

企業の広報部などで働いた後、2022年にフリーランスとして独立。
Kindle書籍のカバーデザインなど、デザイナー・イラストレーターとして活動中。
また、自著アラフィフ女子二人M-1挑戦したってよ !: 199日のM-1挑戦奮闘記のほか、ライターとしてもご活躍されています。

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Standfm「みっつチャンネル」

岡本さんと筆者は、あたらぼ2期の指定企画「Udemy:SNSマーケティング」で一緒に学んだ同窓生です。
インタビュアーとして注目したのが、岡本さんの実行力の高さ。
アマチュアの落語家としても素晴らしい腕前の持ち主なのですが、ライター・イラスト・デザインにスタエフでトークまでこなす、その行動力のモチベーションが何なのか聞いてみたいと思い、インタビューさせていただきました!

バックパッカー魂を思い出した海外ワーケーション

海外ワーケーションのPMえりたかさん(左)と岡本樹さん(右)

ーー海外 ワーケーションに参加したきっかけは?

元々旅行が好きなのですが、ここ数年全然行けてなくて。「仕事しながら旅行できたらいいな」っていうのは、若い頃から思ってたんです。

20代の頃は、バックパッカーだったんですよ。時間の融通がきく仕事をしていたので、休みを取っては旅行に行くのを繰り返していました。荷物ひとつでヨーロッパ、インド、韓国などを回ってました。

でも、ここ数年全然旅行に行けてなくて。5、6年海外旅行してない中で、いきなり海外に行くのもちょっとハードルが自分の中で高くて。これはいい機会だと思って応募しました。

ーーベトナムでのワーケーションはどんなことをしたのですか?

8月にダナンに9日間行ってきたのですが、昼間は仕事してましたね。パソコンを持っていったので、平日はホテルとかコワーキングで仕事してた感じです。

ーーあえてベトナムに行って仕事をしてみてどうでしたか?

仕事を終わらせてからベトナムに行かなくてもいいというのが、すごくラクでした。私の場合、夜に移動をしていたので、旅行先でも仕事には全然支障がなかったんですよ。

旅行で行くとなると、「明日から連絡取れません」って皆さんに連絡して回らないといけないですが、パソコンを持っていけば、その連絡の必要がないんですよね。

でも、朝ご飯をお店で食べたりして、海外の雰囲気は満喫できて、だけど仕事を休まなくていいというのが、私には良かったです。フリーランスなので、自分で仕事量も調節できますしね。

「ちょっと気晴らしに」という感じで、長期の休みを取らなくても環境が変えられるのは、フリーランスになって良かったことだったと思います。

ーーバックパッカーだった時代と、現在のワーケーションの違いってありますか?

バックパッカーのときは、時代も時代でしたし、仕事を持っていけるような感じではなかったと思うんですよね。メールも海外から打つのは、インターネットカフェに行かないとできなかったし、何なら日本語で打てないとかあったので。

これだけネット環境が整ってるからこそのワーケーションな感じがします。パソコンだけで済んでしまうっていうのが。

ーー ベトナムでの一日のスケジュールはどのようなものでしたか?

ダナンの海を見ながらビール

ダナンという街は、海側と山側とが、川を挟んで二つにわかれてるんですけど、海側のホテルに泊まってました。ダナンのPMのUCさんのおすすめのコワーキングスペースに行って毎日仕事をしていました。UCさんは、「Danang Holic」というブログサイトを運営していて、コワーキングスペースの取材をして記事を書いてほしいと言われていたので、いくつか回ってきました。

■岡本樹さんが執筆した記事■
アラフィフフリーランスの海外ワーケーション in ダナン
https://danang-holic.com/other/workation_okamoto/

ーーダナンはどんな場所でしたか?

想像以上に都会でした。ダナンは、ホーチミンとハノイに次ぐ第3の都市みたいな感じなんですけど、海があって山もあって、食事も美味しいし、過ごしやすい街でした。穏やかな感じで人もみんないい人でしたし。

タイ(バンコク)でのワーケーションで落語を披露

岡本樹さん(左)と、海外ワーケーションのPMアヤトレイさん(右)

ーー11月に行ったタイでは3泊という短い滞在でしたが、どんな目的があったのですか?

指定企画の期間中にタイとベトナムの両方に行きたかったっていうのもありますし。PMのアヤトレイさんにも会ってみたくて。あと、タイで落語をやってみたいというのがありました。

10年ぶりぐらいにタイにいったのですが、以前と全然違ってびっくりしました。地下鉄道が発達していて、すごく都会になっていました。昔、訪れたときは、本当にカオスな感じのイメージだったんですけども。

ーー落語をタイでやってみたいという思いがあったのですか?

そうなんです。6年前にハワイに行ったんですけど、そのときも落語をさせてもらう機会があったんですよ。それがすごく楽しかったんです。日本でやるのと全然お客さんの反応も違うし、そもそも落語を見慣れてない人もいるし、久しぶりに聞いたっていう人もいるし、なんだか文化交流をしてる感じがして楽しかったんです。だから、また海外でやりたいなと思ってました。

今回は、バンコク育ちの子どもたちの前で落語をしたのですが、思っていたのと違う反応が返ってきたりして、やっぱり面白いなと思いました。子どもたちも楽しんでくれたようで、やってよかったです。

ーーちなみに演目は?

「動物園」と、「裏皿屋敷」(皿屋敷自改作)をやりました。
「動物園」は、バンコク行きに合わせて覚えたんですが、日本の文化を知らなくても通じる内容だから、「世界のどこでもウケるよ」と教えてもらったので、覚えたんです。

ーー落語って、自分の身ひとつがあれば、どこにでも持って行けるのでいいですよね!

そうなんですよね。落語は英語でもできるので、覚えさえすれば海外でも披露できますし。

ーー英語で落語をやる分野があるんですか?

あります。故・桂枝雀さんも英語落語をされていましたし、今でも日本や海外で積極的に活動しているプロやアマの落語家さんがいらっしゃいます。

ーー岡本さんが落語をやりたいと思ったきっかけを教えてください

11年前に始めたんですけど、きっかけは、「赤めだか」という立川談春さんの本を読んだことです。それも、たまたま会社の食堂にあったビジネスの雑誌で紹介されていて、読んでみたら感動しちゃって。

立川談春さんが破天荒な師匠立川談志の弟子になって、修行しながら真打ちになるまでの話なんです。常識を打ち破る部分や、教えに真摯に向き合っている姿が、生き様を見せてもらった感じがしました。ぜひ機会があれば、読んでもらいたいです。

それで、落語が好きになって落語会に行ったり、DVDを見たりしていたんですが、「これ以上落語に近づくには自分でやるしかない」と思って始めました。

バンコクで落語を見に来られたお客様に配布した自己紹介

ーーそもそも、10分くらいある落語を覚えて、人前で披露できることが、もう尊敬しかないし、異次元の人という感じです。

あれは、慣れです(笑)
1個覚えれば、次はラクになりますし、緊張も毎回することはしますが、だんだん慣れてきます。やってみたら慣れますよ。

働くことのモチベーションは「楽しいことをやる」

バンコクのワットパクナム(岡本さん撮影)

新しい働き方LABの研究員制度第3期の半年間では、「海外ワーケーション」でベトナムとタイを訪れ、「Gariben(ガリベン)」では、英語力アップに挑戦し、ハードなカリキュラムを終え、TOIECの点数アップも達成した実行力の高い岡本さん。

働くときにどんなことを大切にしているのか、お聞きしました。

ーー働くときに大事にしたいことは何ですか?

海外ワーケーションPMのアヤトレイさんが企画した「収入アップチャレンジ」に参加したのですが、自分自身、実はそんなに収入アップにこだわっていないと気づきました。
収入はたくさん欲しいというわけじゃなくて、生活していける分があればいいみたいな感じで。でも、やりたいことはやっていきたいなというか。

ーー岡本さんの働くモチベーションは、お金ではないということになりますか?

お金は、ないと困るんですが、生きていけるだけのお金があったらそれでいいかとは思ってます。あとは、楽しいことや人に喜ばれることをしたいなと思ってます。

わたし、掃除と片づけがものすごく好きなんですよ。それで、整理収納アドバイザー2級の資格も取りました。でも、それを仕事にするのは大変かなと思っていて。

だけど、この間「ご近所ワーク」というサイトを教えてもらったんです。近所のお掃除とかお手伝いなどをするバイトに応募できるんです。「自分の好きなお掃除や片付けができて、お小遣いがもらえるのがいい!」とテンションがあがりました。

掃除は、きれいになれば自分も嬉しいし、人も喜んでくれて、しかもお小遣いがもらえるなんて「最高!」です。

2024年は、自分のやりたいことや、自分が楽しいと思えることをやっていきたいです。

インタビュー後記 BYみねとも

岡本さん撮影のダナンのコワーキングスペース Space A

「バックパッカーで世界をひとりで旅していた」とお聞きして、岡本さんの度胸のよさの理由に少し触れられた気がしました。実際、落語を暗記して人前で披露することも、ものすごく勇気がいることだと思うんです。

だけど、岡本さんは、サラリとやってのけてしまう。もちろん、その過程でご苦労されていると思うのですが、「慣れてしまえば、なんとかなりますよ」というスタンスがカッコよすぎです。

こういうふうに書くと、ご本人は、「度胸なんかよくないですよ」と否定されると思います。そのアンバランスさというか、圧倒的な才能をお持ちなのに、ものすごく遠慮深いというのが、岡本さんの個性だなぁと感じました。
実行力が高いと人が感じていても、「いやいや慣れですよ」とおっしゃるその謙虚さ。もしかしたら、「やると決めたことはやる」というのは、岡本さんにとっては普通のことなのかもしれません。

「思慮深い賢者」というイメージですが、これもまだ岡本さんの一面でしかないと感じていて、その引き出しの多さに、わたしはわくわくしてしまうのです。

このインタビュー企画は、新しい働き方LABの研究員制度第3期の指定企画「海外ワーケーション」と、あたらぼライター部のコラボ企画として研究員のノダミヤコさんがスタートしました。海外に渡航した海外ワーケーションの研究員に、あたらぼライター部のライターがインタビューをして、活動内容をご紹介していきます!

新しい働き方LAB / by Lancers


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