解像度

人の志向性を”解像度高く”炙り出す質問とは? ~「社会貢献したい」を”対象”と”座標ベクトル”に分解する~

面接において目の前にいる方が、自社が求める志向性の持ち主か判断しなければならない。

ただ候補者の過去の経験からそれを紐解くのは至難の業。

何故なら、その過去の経験を「網羅的に」「臨場感をもって」見ることは出来ない。もっと細かくいうと、

「どんな場所で」「どの位の期間を」「どの位の温度で」「どんな利害関係がその場に存在している中で」「その人が何を思い」「何を感じたのか」は、網羅的に、リアリティもって感じることは出来ないため。

そうすると、どうやって炙りだすか?

「クローズドな質問をし、選択肢をぶつけながら、相手に相手の脳内を探してもらう」

が現時点での答えかなと思っています。
わかりづらいですね。

例えば、「社会貢献したい」とよく候補者がおっしゃります。

対して、弊社は「社会にインパクトを与え」「社会を変革していく」というミッションドリブンの会社であるので、一見あっていそうです。

でも、ここで簡単に「あっているからOK」としてしまうと、
入社後ミスマッチリスクを残ってしまった状態だと思います。

そこで質問するのは、例えば、

・「顧客1社に踏み込んで変革する仕事だけど、広域展開できない事業/仕事モデル」
・「社会広域にプラットフォームを展開している事業で、顧客から『このプラットフォームだけでなく、追加Feeを払うから、もっと深くコンサルティングしてほしい』と言われても、断ることをルールにしている事業/仕事モデル」
・「どちらがやりたいですか?」

というイメージです。ここで、

「社会貢献したい」を1段階、解像度をあげて掘り出します。

どういうことか?

「社会貢献したい」という志向性を解像度高く見ていくと、

「対象」×「座標ベクトル」

に分解できると考えています
(分かりづらいですね。。。まだいい言葉が見つかっていません)。

それぞれ分解すると、

「対象」
・対人
・対企業(団体や組織)
・対社会

「座標ベクトル」
・マイナスの状態→±0の状態
・±0や+の状態→++の状態

に分解でき、3×2のマトリクスができます。

例えばマトリクスにイメージのビジネスを入れ込んでみると、
こんな感じ。

図1

このマトリクス別の例を相手にぶつけながら質問します。


そうすることで、相手も解像度高く自分をとらえることができていなくても、その例に対する心的反応を

・”その候補者自身に”見てもらい、
・自分で確認してもらうことで、
・どこがその方の志向性の”心を食っているか”が分かります。

言い換えると、

・答えてもらいたい粒度の選択肢を、
・相手もイメージしやすい例示形式で挙げ、
・それを鏡に候補者に自分に問うてもらい、
・候補者の心的反応がどちらによるか?

でその方の志向性を判断する、ということになります。

今日は以上です。

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