料理ライバーの未来。農家さん応援プロジェクト
少し前のこと、小田原に住んでいる友達からグループメッセージが届いた。
内容はこんな感じ。
近所のタマネギ農家さんが、コロナの影響で困っているらしい。学校給食や飲食店に出荷予定だった大きなタマネギが30トンも行き場を失っているらしい。別に親しいわけではないけれど、何か力になりたいって思ったのだけど、買ってくれそうな人はいないか?
彼女は農家さんに直接相談されたわけではなく、FBの投稿や知人づてに「困っている状況」を知り、自主的にメッセージをくれた。
「まあ、どうせそんなに反応はにだろうな。」と思いつつも、
なんとなく、「もしかしたら力になれるかも」という希望もあって、わたしも同級生(カフェの専門学校)のグループLINE、仲良しの布団屋さん、義兄のお兄さんのラーメン屋さん、家族に声をかけてみた。
すると、思いの外「あ、買ってもいいかも」という声が多かった。
そのタマネギはかなりの大玉で上等な出来栄え。普通に買ったら、絶対高いはずだ。それが10kg1000円で買える!というのだから確かにお得。購買意欲をそそったとは思う。
でも、一般家庭で10kg(25個くらい)は正直ちょっと多すぎるイメージだと思う。(我が家は、割と豪快に買ってしまうタイプだけど笑)
その関係で、「自分のうちで食べよう」という動機で返信をくれた人は誰もいなかった。
代わりに、別のリアクションが返ってきた。
「あの人に贈りたい」
誰かにプレゼントするのにちょうどいいじゃないか、という反応が返ってきた。
▶︎お世話になっているのになかなかお礼ができていなかった人へのお礼がしたい。
▶︎単純に、親しい人に喜んでもらいたい。
▶︎お店のお客さんにサービスしたい。
▶︎お店で大量にタマネギを使うし農家さんの役に立てるなら、こういう時は助け合わなきゃ!
▶︎そんなに安く、しかも喜ばれそうなお礼ができるなんて...むしろ嬉しい!」
面白いよね。普通に、スーパーや八百屋に行ったときには、タマネギを見て誰かにプレゼントしようなんて思わないもん。
たとえ、それが上等なものでもそんなに想像力が広がらない。
ところが販売経路を変え、オンライン上だけのやり取りに変わると、こんな脳内変換が起きた。
[困っている農家さんがいるらしい→安いのに甘くて大きくて美味しいタマネギらしい→10kg単位でネット販売もしているらしい]→→→[でも、うちでは買っても一箱だよな。使い切れないもん。
→→→あ、そうだ!“せっかくだから”あの人にもあげよう!]
「〇〇らしい」。伝言ゲームの影響力
伝言ゲームみたいに曖昧ながらも次の人に伝わっていく様はすごい影響力だ。
自分の目でみて触って体験できるスーパーでは、起きない展開に繋がるんだから...だいぶミラクルな時代だよね。
しかも、実はネット販売では送料が結構な値段になってしまい、買うのは諦めかけた。
ところが、なんと友達が代表してトラックで受け取りに行ってくれた。運転が苦手なわたしは片道1時間とはいえ、取りに行くという発想はなかったので有難い限りだった。
最初は3箱の注文だったラーメン屋さんも、その後トラックで直接買いに行ってくれた。
お客さんの一人に相当男気のある人がいて、「1トン買って仲間に配るわ!」と宣言していたらしいけれど、こちらの真相はわからず(笑)
とにかく、めっちゃ夢がある。
意気込んで宣伝したわけでもなく、なんとなく声をかけてみただけで、わかっている範囲だと630kg(63箱)のタマネギが売れた。
個数にすると恐らく1300個以上のタマネギが誰かに食べてもらえたことになる。
農家さんから、ありがとうのメッセージもいただいて、なんだかすごく嬉しくなった。
この話は3週間前の出来事だけど、今振り返るとすごいことだなって、ちょっと感動してnoteを書いている。
「誰かのために」が「自分の力」に変わる
こうして振り返るうちに、「わたしも誰かの役に立てたんだ!」と、嬉しくなってきた。
コロナのこともあって、イベントでフードアートを提供することができていないことで、実は相当ダメージを食らっていたのだ。
今まで、クライアントさんやそのお客さんを楽しませることが、やりがいや自己肯定感に繋がっていたので、その機会がない日々に「ダメな自分」ばかりを見出してしまっていた。
ところが今回の出来事は、自分の力が友人たちに伝染し、誰かの役に立てたんだ!と思えた。
久しぶりに誰かの役に立てた感覚。大げさにいうと、自分にも価値があるって思える出来事になった。
もしかしたら、〇〇支援の品物を買う人もまた、単純に安くいいものを買いたいだけでなく、「誰かの役に立てた!」というヒーロー精神があるのかもしれない。
農家さん応援プロジェクトをやってみよう!
そんなわけで、農家さん応援プロジェクトをやってみたいと思う。
大げさなことではなく、自分にできる範囲のこと。
今わたしが専属契約しているライブ配信アプリではeコマース機能がつていて、ライブ配信をしながら販売ができる。
ハンドメイド作家さんは作りながら販売ができるし、農家さんは、畑の様子を配信しながらこだわりを伝えられる。
わたしはそこで、料理やフードアートの制作を配信している。
と言っても、
本当いうと、5月は頑張って配信していたのだけれど、自分の料理を“ただ見て欲しい”わけでもないのに配信する意味がわからなくなって配信から遠のいていた。
「なりたいのはフードクリエイターで、ライバーになりたいんじゃない」、人気のあるライバーさんたちのようにせっかくのチャンスに乗りきれない悔しさや妬ましさもあった。
アーティストとしてカッコつけていたいっていうプライドがどうしても邪魔をしてた。
なにより、誰も見てもらえない時が寂しくて怖くて、こんなの価値ないじゃんって悲しくなって、6月は幽霊ライバーだった。
ライブ配信の中で料理しても食べてもらえないんだから意味ないじゃん。。。と拗ねてた。
せっかく良いアプリに出会えたのに。
でももしも、料理の力が「食べる」以外の使い道があるなら?と考えてみた。
それが、実演販売だ。
農家さんの食材を使って料理をすることで、配信の中で食材が売れたら全国に直送ができるし料理ライバーも見てもらいやすくなる。
特にわたしは「クライアント様の伝えたい想いを料理に変えて代弁するフードクリエイター」だ。
これならライブ配信でもちゃんと使命感を感じられるじゃないか。
時代の波に乗りながら、自分にも「料理の力」でひとの役に立てるんじゃないか?
それにわたしがやり始めたら、他の料理ライバーさんだってきっとやってみたくなる。そうすれば販売経路はさらに拡大。
色んな人から口コミが広がれば、ライブ配信内で買い物ができる。
もし可能ならば、同じ料理がつくれるキットを販売して、料理教室だってできるかもしれない。
もしかしたら
そんな小さな希望が湧いてきた。
今後のミッション
夢のある企画に、思いついて心はワクワク。
ただ、わたしはまだまだ人見知りライバー。画面に向かって独り語りというのはなんともドギマギする。
いざ配信!と思うと、まだまだ緊張してしまうし、誰も見ていない時は心が潰れそうになる。
沈黙が続いたらどうしよう、、、っていう気まづさを感じてしまう。
だからまだあまり配信の経験がなく、フォロワーさんが少ない。そんなライバーが実演販売をしたところで、すぐに食材は売れないかもしれない。
それじゃあ農家さんに無駄な期待をさせちゃって、「なんだよ、売れねーじゃねーか!こいつ全然ダメじゃねーか」って思われちゃうかもって思うと正直怖い。
(かなり怖がりの緊張しぃだからね笑)
だから、わたし自身が免疫力を上げなきゃいけない。
でも、もし自分が本当にライバーに不向きだったら、ライバーと農家さんを結ぶプロデューサーにはなれるかもしれない。
どちらにせよ、やってみたい!
わたしだってあの人たちみたいに堂々と楽しい配信を届けたい!成長してみたい!
そんな気持ちだけは、うごめいている。
果たしてこんなわたしでも、信じてくれる農家さんはいるだろうか?
きっと信じてもらうには、乗り越えるべきことがある。
・まず愛してくれるフォロワーさんを増やすこと
・怖気付いても殻に閉じこもらないこと
・楽しんでもらえる配信をすること
・そもそも、楽しんで配信すること
今のわたしが乗り越えるべきことは兎にも角にも、「楽しんでみる」ことだろう。
途中で怖気付いたとしても、いつもみたいに殻にとじこもろうとしないようになりたいんだ。
7月は、もう少し気楽にやってみよう。
力み頑張るんじゃなく、「誰かの力」も借りて、一緒に「料理の力」を楽しもう。
力を合わせたら、誰かの役に立てる喜びは何倍にも膨れ上がる。
そして、喜びは伝言ゲームのように伝わって、次の誰かの力に変わる。
もしも、興味を持っていただけたら一緒にトライしてみませんか⁇
ちなみに、大人買いしたタマネギでつくったフードアートはこれ。
【農家さん応援プロジェクト📣】
行き場を失って困ってる食材や新しい販売経路を試してみたい方、料理の実演販売を請け負います!
ニーズに合わせて、フードアートまたはお家で作りやすいレシピをご紹介しながらライブ配信内で食材を販売❣️
何度か実践して上手くいったら、想いや美味しいこだわりと一緒に全国に直送ができます。
面白そうだと思ったらメッセージください😁
ライブ配信アプリ、LIVE812はこちらからダウンロードできます。チェックしてみてくださいねっ。
実際にハンドメイド作家さんや農家ライバーさんも頑張っていますよ!
https://app.adjust.com/ythv4li?campaign=s0836046_BL
Live, Love, Laugh, and Be...HAPPY.
Mineko Koyama
2020.06.29
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