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神様について

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一言主(ひとことぬし)

一言主(ひとことぬし)

神話に出てくる神様で好きな神様は?と聞かれたら迷わず「一言主!」と言います。
一言主は古事記の下巻に出てくる神様で、雄略天皇が狩りに行った時に一言主一行に出会い、天皇が名を聞いた所「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり」と言い、「ははー、一言主さまでしたか!」と天皇が弓矢と着ているものを差し出したのです。

天皇がひれ伏すってヤバない!?!?!?

「悪事も一言、善事も一

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扇

神社の神事でも茶道でも、女性は必ず扇を手に持ちます。
しかし、舞を舞うときや、意匠として描かれる時は必ず開いた形になる。
扇ってどちらの形が正式なんだろう?という疑問をずっと持っていました。
そんな時に、吉野裕子さんの「扇」を読んで改めて扇について考えさせられました。

今でこそ扇はあおぐ為の道具に過ぎませんが、元は風を表す呪具でした。そこからあおいだ風で魔を祓ったり、広げた形が数字の八になること

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女は戦のさきがけ

女は戦のさきがけ

奉務神社のご祭神である宗像三女神は日本書紀では天照大御神から「玄界灘を守れ」という神勅を賜っています。神勅というのは命令のことです。

福岡県の玄界灘は昔は海上交通の要所であり、それぞれの女神がお祀りされている島は船の目印でもありました。つまり、宗像三女神は日本と外国の境である玄界灘で、わが国と行き交う船を守る女神です。

海の道を守る最高神として、道主貴(みちぬしのむち)とも呼ばれます。神様の中

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