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体調管理

「え?この人だけ往診ないんですか。
で、看護師さんにも診てもらえないんですか。」
認知症グループホームに入居している人全員が、往診や訪問看護のサービスを受けられると思っていた私。
実はそうではないことを、つい最近知った。

かかりつけ医は選べる

認知症グループホームに入所する時、施設と連携している医療機関を「かかりつけ医」として契約をする提案がある。
でも、中には今までかかっていた病院がいい人や、かかりつけの病院がない人もいる。
そういう人は、往診や訪問看護のサービスを受けることができない。
サービスを受けるには、医療機関との契約が必要。

薬も同じくで、施設と連携をしている薬局と契約しないと、処方されても受け取れない。

訪問医療のえぇとこ

「明日は病院の先生が来てくれはるんやね。」
「そうやけど、どないしたん?」
「足首のところがちょっと痛いねん。」
「湿疹みたいなんあるなぁ。
先生に伝えてみるね。」

契約をしていると、毎月2回の往診と週1回の訪問看護で健康相談ができる。
で、自分の部屋で診察してもらうことができる。

訪問医療の残念なとこ

「ちょっとお腹が痛いわぁ。」
「便秘?」
「どうやろ?」
「今日出た?」
「まだやと思う。」
「出たら教えてなぁ。」

介護職員に排便があったかを、頻繫に聞かれる。
いつ排便あったかなんて、私でも覚えてないし、聞かれるのも恥ずかしい。
ましてやトイレに行った後に便器を確認されるなんて、とってもイヤ。
なので、話せる人は自己申告してくれることも。

食事に睡眠、トイレまで。
職員に色々と干渉される。
で、ビタミン剤1つ自分で決められない。
利用していない人は、家族に相談したら決められるのに。

過剰サービス

認知症グループホームでは、医療と連携することで各自治体から施設にお金が入ってくる。
でも、原則24時間看護師と連絡がつけばいいだけのこと。

「健康管理」という名のもとに、行動を規制する。
例えば、むせ込むからと本人の了承も得ないで、医師に相談して食事をドロドロの流動食みたいなのにする。
本人が「嫌や」って食べるの拒否して、また変更。

介護職員は「健康管理」をする人ではない、と。
それ、過剰サービスちゃうかなって。

もし、認知症グループホームに「家」という役割があるのなら、その人が歩ける内に外出したり、食べられる内に食べたい物が食べられるように。
そんな生活をサポートする方を、私は選びたい。



#未来のためにできること