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うまく書けないほど空っぽ

2023年11月2日。
オリジナル曲を全出しして歌い切るイベントを企画した。

ぜんぶ出し切れた。
歌い切った。
ぜんぶ出し切ると何にも残らないことを知った。
余韻に浸りながら感じたものは身体や細胞に刻まれて言葉にならなかった。今も言葉にして詳細なレポートにする自信はない。だけど、この感覚を忘れない内に言葉にしておきたい。

とにかくたくさんの写真をいただいた。写真集ができそうなくらいたくさん。いきなりストレージがいっぱいになってスマホがバグって焦った。


いろんなアングルで

写真を見ながら、しみじみ幸せを感じた。

企画した時、お客さん来てくれるんかなぁ?と思ってた。最悪出演者だけだったとしても、全出しで喜んで歌い切ろうと思っていた。だって私がしたかったのは、自分から生まれたオリジナルソングを隠さずに全出しして人前で思い切り歌うことだったから。目的はそれなので、そこにお客さんが来てくれるかどうかは結果でしかない。そう思っていたけど想像以上に来てくれた。ど平日の木曜の夜だというのに。


薔薇の花束をもらった
うたのお誕生日カードも

一緒にステージを共にしてくれたサトコリンとsarisariの2組のライブはまるで花束のようだった。

人の笑顔を思い浮かべて、心を込めて歌という花を選び、その花の美しさを伝えるように大切に歌う。その花束はお客様だけでなく私に手渡してくれていた。

私は自分のうたを歌うことでいっぱいいっぱいで、そんなサトコリンとsarisariに対してや聴きに来てくださったお客様やこずみっくのゴンさんやあいこさんに感謝の気持ちを伝えられてただろうか? できてない気がする。

私ができたのは、ただただ歓喜して自分のうたを歌うことだった。

見せたことのない深い心の部分の歌を思い切り歌い、聴いてもらうだけでいっぱいいっぱい。

私の奥深くにある柔らかい部分は誰にも見せずに触らせずに守ってきた。それを晒して歌うというのはとても恐くて、だからこそ自主企画でイベントを組んだ。

競い合うのが好きな人やマウントを取りたがる人と一緒だと私のうたの花は萎んでしまう。認められたい訳でも勝負したい訳でもない。ただただ自分を出し切って歌ってみたかった。その初めての体験を大切に扱いたかった。初めての経験がその後の活動を左右することは大きい。人に安心して受け入れられるという体験が少なめな私だからこそ、その初めてを大切にしようと自分で企画して責任を取ることにした。

どうせ伝わらない。どうせ理解してもらえない。笑われたりバカにされるかも知れない。そう思って伝えることを諦めてしまうことが多かった。でもそれは相手を信用して無いだけでなく、自分のことを信じて無いこと。本当はそれが一番寂しかったはず。自分の願いや望みを尊重せずに自分を軽く扱っている私自身に傷ついてた。「どうせ私なんて…」と拗ねていじけて人を羨んでばかりいた。

そんな私がオリジナル曲を歌う。最初は緊張したし怖かったけど、今の私を全出しできたと思う。そんな風にできたのは、私のどんなうたも、どんな話も、あたたかく見守って聴いてくれた人たちが居たからこそ。

歌を聴いてくださったお客さん、一緒にステージに上がってくださったサトコリン、sarisari、素敵な音響と照明を担当してくださったこずみっくのゴンさん、自主企画イベントの質問や相談ひとつひとつに丁寧に答えてアドバイスくださったあいこさん、本当に本当にありがとうございました。

sarisariと
サトコリン+sarisari+吉田峰子
ありがとう


私が歌っているようで、この日集まってくれた人たちからその倍以上のものをいただいた。形あるものだけでなく、応援して見守ってくれるエネルギー。ひとつひとつ大切に聴いてくれる力。言うなれば、それは愛。

受け取ったものを胸に、これからは溢れる感謝の気持ちでオリジナル曲歌っていきたい。

ライブを終えた翌朝の夢うつつの時、「どんな私も受け入れてほしかった」という想いと言葉が浮かんだ。私の中にあったそんな想いが昇華というか成仏したような気がする。

書いても書いても伝え切れない。こんなにうまくレポートが書けないほど、空っぽになれたことが嬉しい。そんな体験ができたことが、ただただ嬉しかった。




↑11月2日の私のステージ動画。

サトコリンとsarisariの動画を撮ったら、私のところで充電切れて動画が途切れてしまった。YouTubeにアップしようか、アップしても限定公開にしようか迷ったけれど、この不完全さが私だと信じて全体公開にしました。興味ある方はぜひ聴いてみてください。



sarisari+吉田峰子の中島らもカバー「いいんだぜ」

差別用語がいっぱいの歌詞に最初は驚くかもしれませんが、歌の内容はそんな差別用語で差別される人たちを全肯定する愛の歌です。真意がわかれば言葉の意味が変わる。私の中では、ジョン・レノンの「イマジン」を超える愛の歌です。以前sarisariもカバーしてることを知りリクエストして歌っていただいた経緯から一緒に歌いました。


サトコリン+sarisari+吉田峰子 「ありがとう ありがとう」作詞作曲弁天太朗 ニライカナイカバー

サトコリンも私もファンだったニライカナイの名曲をsarisariにも入ってもらいセッションしました。みんなで合わせる為にキーを下げてますが、嬉しく歌えました。

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