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【No.6】解像度を上げる

Before

なぜこの本を読んだのか。

上司と会話する時に「これってこういうことだよね」とまとめられる事がよくある。本当にまとめた方が綺麗に見える→悔しい。
自分自身の力で明確に伝えれるようになりたい。

どういった目的意識で読んだのか。

物事を説明する時に、明確に答えるために情報を構造化して捉える力を身に着けるために読む。

得た事/気づき(客観・事実)

解像度が高い状態とは

例)「健康になりたい」という要望があるとする。
この要望は漠然としすぎている。解像度が低い
【健康】の定義は1人1人によって全く異なる
ある人の「健康になりたい」というのは「筋肉を付けたい」であった。
さらに「上腕二頭筋と上腕三頭筋を鍛えたい」と分かってきた。
すると「その為にはこの筋トレ」「筋トレと一緒にこのプロテインを飲む」など具体的なアクションプランを立てる事ができる。

解像度が高い状態とは
【相手の持つ課題を時間軸を考慮に入れながら、深く、広く、構造的に捉えて、その課題に最も効果的な解決策を提供できる状態】である。

【深さ】【広さ】【構造】【時間】の4つの視点とは

  • 【深さ】の視点
    「原因や要因、方法を細かく具体的に掘り下げる」
    筋肉の大まかな位置だけでなく、種類まできちんと特定できていて、それぞれがどのような特徴を持つのかまで把握できている状態

  • 【広さ】の視点
    「考慮する原因や要因、アプローチの多様性を確保する」
    単に筋トレを提案するだけでなく、食事や休息へのアドバイスなど直接的にトレーニングに関わる事以外の要素も含んだ広い視野で検討できる状態

  • 【構造】の視点
    「深さや広さの視点で見えてきた要素を意味のある形で分け、要素間の関係性やそれぞれの相対的な重要性を把握する」
    筋肉を増やすという目的に対して、どのような要素が関係しているか、その繋がり強弱も把握できている状態
    様々な選択肢を認識したうえで、状況や課題に応じて提案からあえて省けるかなども重要である。

  • 【時間】の視点
    「経時変化や因果関係、物事のプロセスや流れを捉える」
    筋肉がまだついていない時期にはどういったトレーニングメニューが良く、徐々についてきた時はどのトレーニングメニューが良いかなど、時間的な変化やプロセスを考えながら提案できる状態


解像度を上げる余地あり

  • So What?と問われる
    自分では自信があっても実際に人に話してみて「それってどういう意味?」「筋が通っていないんじゃない?」「で、何なの?」「それって何の価値があるの?」という反応があれば、明確さや構造化が足りない。

  • 6W3H
    【Why,What,Who,When,Where,Whom,How,How much,How often】
    課題に対してどこまで細かく具体的に言えるかどうか。重要である。

行動なくして、解像度は上がらない。

解像度は「情報」「思考」「行動」の量と質で決まる。
思考の材料となる情報が間違っていれば、どんなに思考能力が高くても正しい答えは出ない。どんなに素晴らしい情報をもっていても思考が下手であればよい判断はできない。そして、いい情報、いい思考を持っていても行動しなければ何も起こらない。
情報や思考が荒い状態でもとにかく行動量を増やすことが重要である。
行動量が増えることで、質の高い情報と思考を獲得するサイクルが周り始める!!

Why so?の重要性

深い原因があるからこそ、課題が課題として残っている。なぜそうなっているかもっと掘り下げなければ解決はできない。具体的には【Why so?why now soを5回繰り返す】なぜそうなのか?なぜそうではないのか?なぜその課題はこれまで解決されなかったのか?何度も問いを立てることが重要である。

Why so?を行う時の2つの注意点。

  • 課題の仮説を十分に具体化してからWhy so?を始める事
    抽象的な課題
    「顧客は何かを習慣化したいけれど出来ていない」
    →「やる気が続かないから」「目的意識が不足しているから」
    など一般的な理由しかでてこない。
    具体的な課題
    「都会で働く社会人3年目の顧客は、運動を習慣化したいけどできない」
    →「早朝や深夜にジムに行ける時間が少ない」「運動イベントが定期的に開催されないから」などより具体的な理由が出てくる。

  • Why so?は相当ストレスフルであることを認識する
    Why soは回答に至るまで何時間とかかる可能性がある問いだと覚悟する。何度も何度も自問自答し、そのたびに答えが出なくて行き詰まりを感じても、再び立ち上がって問いを続けるような知的体力が必要。

前提を疑う 10×の問い

「物事の前提を疑い、より多くの選択肢を考えてみる」「そもそもを問う」
→「そもそも何のためにあるのか?」
→「そもそも必要なのか?」
→「そもそもどうやって作ればいいのか?」
「10×の問い」
→「今の10倍の性能を出せる手段はないのか」
→「今の10分の1の価格で作る方法はないのか」
1桁違う改善策を考える事は、課題への視点を無理やり変える効果を持つためこれまでと異なる課題や着眼点に強制的に目を向ける事ができる。

その課題のプロフェッショナルになれ!

課題の解像度を上げるためには、その課題の研究者、マニア、プロになる事
業界の顧客のことならなんでも知っている。それを自信をもって言えるようになれ。それが解像度が高い状態だ。

After

まとめ(主観・意見)

まず感じた事は「起業家向け」の本であった。
非常に良書だと思うが、まだ私が読むべき本ではなかった。
今の私が受け取れたこととしては2点ある。
①「努力をしろ。行動することで情報と思考がついて来る」
どうすればいいだろう、この情報もいるかななど考えて何もやらない事になるのであれば、まずは行動する。思考も結局は努力である。
②「CHROのプロフェッショナルになれ」
日本で一番のCHROになる。人的資本についての本はすべて読む。
業界の人的資本経営の動向や政策を常にチェックする。



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