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教育プロジェクト 2022年度活動報告

活動の背景

MINDSは、社員一人一人の自分らしい働き方を通して企業アセットをより多面的に活用する機会を創出することで、日本社会をより豊かにできると考えています。

「自分らしい働き方」を叶えるため自律的にキャリアをデザインしていくことが必要となる中、就業前の大学時代、高校時代に自分自身を見つめ、キャリアと結びつける時間や機会が不足していたと多くのメンバーが実感していました。
学生・生徒が自身の興味や好奇心を見つけ、深堀りする機会が充分とは言えない現状を踏まえ、自治体や企業を含む社会全体が教育現場へ参画し、その機会を拡充していく必要があると考えています。

そこでMINDSは2020年に「教育×企業のイノベーションプロジェクト」(以下:MINDS教育プロジェクト)を発足し、次世代を担う学生・生徒が自らの未来を創るための自走を支援することを目的として、MINDS参画企業が持つ知見やアセットを活用することによる学生・生徒の「自己効力感」醸成の支援に取り組んでいます。

※MINDSが考える「自己効力感」を持つということ
■ 自分自身が、社会にとって必要な存在である、社会に影響を与えられる存在であると感じること
■ “興味がある、やりたい”と感じることに向かって自発的に行動することに意義を感じること
■ 自分自身のキャリアを自律的にデザインすることや、社会課題の解決に向けて自分なりの行動を起こす気概を持つこと

2022年度の取り組みゴール

2022年度が3年目となるMINDS教育プロジェクトでは、今年度を「Phase3」と位置づけ「社会全体による興味発見・深掘サポートの誘発」を目標として、さまざまな活動を展開してきました。
(これまでの取り組みについてはこちら

教育プロジェクト3年間の変遷

これまでの2年間の取り組みを踏まえ、次世代を担う学生・生徒が自らの興味に基づき地域や社会の課題を捉えるとともに、その解決に向けて自分のキャリアを自律的に設計し実行することをより強くサポートするためには、企業・教育機関・自治体が「三位一体」となり、こうした次世代の自走を支援するコミュニティとなっていくことが重要だと考えました。

「三位一体」コミュニティによる次世代の自走支援

企業・教育機関・自治体の支援のもとで、自らの興味の発見と探究を実際の社会課題や自らのキャリアと結び付けて行うことで、学生・生徒の「自己効力感」醸成につながり、それが若者の自走力の根源となると考えています。

また、企業・教育機関・自治体と学生・生徒という異なる属性の人々が一つの社会課題解決に向かって取り組む中でお互いに学び合う機会を創出することで、こうした次世代の自走を支援するコミュニティの型を作り、広げていくための原動力となると考えています。

2022年度の取り組み

2022年は、上記のような目標のもと、2020年より続く島根県松江市・島根県立松江南高等学校との連携に加え、新たな取り組みも含めて活動を展開してきました。

教育プロジェクト 2022年の主な取り組み

① 自治体・高校との連携ワークショップ

発足当初から続く島根県松江市・島根県立松江南高等学校との連携を活かし、松江市・松江南高校・MINDSメンバーにて、合同ワークショップを実施しました。

■実施日:2022年9月10日(土)

■参加者:
 ・松江市職員 5名
 ・松江南高校1年生・2年生 6名
 ・MINDSメンバー 10名

■ディスカッションテーマ:「松江市新庁舎の有効活用案」
 高校生の持ち寄ったアイディアを社会人が一緒に考えブラッシュアップ

■取り組みの意義:
・自分の意見で松江市新庁舎の活用方法に影響を与えられると高校生に実感してもらうこと
・異なる属性のメンバー同士で議論し、新たな視点や意見をお互いに学ぶこと

松江市・松江南高校との合同ワークショップ

②高校と連携した科目横断型授業

やはり松江南高校との連携の中で、松江南高校の生徒60名を対象に、「Society5.0/スマートシティ/5G」をテーマに、複数教科によるリレー授業を実施しました。
一つのテーマを元に、MINDS→物理・情報→英語と授業を行い、まとめとして松江市に住んで自らが感じる課題を元にスマートシティをデザインするというワークショップをMINDSにて実施しました。

■実施日:2023年2月2日(木)

■対象:松江南高校 探究科学科2年生 約60名

■授業概要:
1限目 MINDS 「スマートシティの基礎となる5G/6G」
2限目 物理・情報 「波が情報を伝えるしくみ」
3限目 英語 「世界のスマートシティへの取り組み状況」
4限目 MINDSワークショップ 「スマートシティMatsueを自分でデザインしてみよう」

■取り組みの意義:
・一つの社会課題を色々な視点からとらえ、知識を組み合わせて解決することを高校生に体感してもらうこと
・MINDSメンバーと先生方のコラボにより授業計画を立てることで、お互いの知見を学び合うこと

科目横断型授業

③ MINDS企業講演

昨年度から続く取り組みとして、MINDS参画企業の所属社員による高校生向けの講義を今年も行いました。今年は「XR(VR/AR/MR)技術とメタバースの世界」および「Web3.0」をテーマに2回に分けて実施しました。

■実施日:
XR:2022年9月8日(火)
Web3.0:2022年12月3日(土)

■昨年からのパワーアップポイント
初のオンサイト開催を実現、オンサイトならではの体感型コンテンツを提供
高校生企画による回(Web3.0)も実現、MINDS企業(電通デジタル)に加え、地域でWeb3.0に取り組む講師とも連携

■取り組みの意義:
高校生が新たな技術や社会課題と出会うことで、自分の興味が向く方向を知り、キャリアの選択肢を増やすこと
・地域向けイベントを高校生と社会人が連携して企画するという、イベントの新たな型を作れたこと

④キャリアトークイベント

MINDSメンバーの多様なバックグラウンドを活かし、大学生および高校生向けに、多様なキャリアを知り、自分のキャリアや働くということを考えるためのトークイベントを実施しました。

■実施日:
・大学生向け:2023年2月28日(火)
・高校生向け:2023年3月22日(水)予定

■概要(大学生向け):
・大学生とMINDSメンバーにてトークセッションを複数回実施
・乃村工藝社のオシャレなオフィスを見て働くモチベーションを上げる(大人も)

■取り組みの意義:
・社会に出る前に見えづらい様々な職種を一度に知ることで、視野を広げ、視座を高める機会を提供すること
・学生・生徒の働くイメージの具体化とモチベーション向上をサポートすること(利害関係の無いMINDSだからできる情報提供)
・(特に高校の先生にとって)生徒の進路指導への幅を持たせられるようになること

大学生向けキャリアトークイベントの様子

今後に向けて

教育プロジェクトでは、今年度までに実施した取り組みを「ひな型」として、より多くの世代や地域に対して広げていけるように取り組んでいきます。
この記事をご覧いただき興味を持っていただいた自治体・教育機関の皆様は、ぜひお気軽にご連絡ください!
来年度もMINDS教育プロジェクトをよろしくお願いいたします!


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