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他者の言動でイラっとした時は、自分を知る最高のチャンス

人から言われたことで嫌な気分になった時、私たちは「あの人は何であんなことを言うんだろう」、「なんて、大人気ない人なんだ」と相手の方に意識を向けがちです。そして、そのことが繰り返し頭の中で浮かび、なにやらいろいろと想像してイライラの気持ちを募らせていきます。しかし、こういう時は、自分の内側に意識を向けて自分を知るチャンスと捉えると貴重な学びとなります。

自分の気分の変化は自分の問題

自分が気分が悪くなったのは、実は相手には全く関係ないことなのです。あからさまな差別やいじめは全く違う問題ですが、他人の言動によって気分が悪くなった時、私は自分を知るチャンスとして生かしています。今まで読んだ本や人から学んだことをフル活用して、自分を知る作業に入ります(笑)。

そもそも同じことをされても、同じような嫌な気分にならない人もいます。ということは、これは相手の問題ではなく、自分の問題なのです。

イライラした時は何故なのか自分に問いかけてみる

以前は、あの人は何であんなことを言うんだろう。なんであんなことをするんだろうと相手を分析したり、あんなことを言うなんて大人気ない人だと心の中で相手を批判したり、責めたりしていました。しかし今は、「私は何で気分を悪くしたのだろう」と自分に問いかけています。

「あんなことを言われてイラっとした。ムカついた」と言う答えが出てきたら、「何でイラっとしたの?」 とまた問いかけます。どんどん深く問いかけていきます。そうすると最終的には、実は何かバカにされたようで悲しくなった等、自分の中の奥の奥の感情が相手への嫌悪感に変わったことがわかります。なので、「そんなこと言われて悲しかったんだね。わかってるよ~」と自分に優しくし、こういう機会を与えてくれた相手には感謝をします。そうすると、すーっと気持ちが落ち着いてきます。

感情は思考になり気分になり、最終的に人格になる

感情は思考になり(あの人は性格が悪いからあんなことを言うんだ等々の思考)、思考は新たな感情を生み、その感情は気分になり、その気分がしばらく続くと人格になるとアメリカのカイロプラクティック博士のジョー・ディスペンザ氏は著書の「あなたという習慣を断つ」で語っています。すぐ気分が悪くなってムスっとする人にはなりたくないですよね。なので、嫌な気分になったことに気づいた時は、なるべく早めに自分を知る作業に入ります。

マインドフルネスで養う「気づきの力」

瞑想、特にマインドフルネスは自分の思考、気分に気づくことができるようになる唯一の練習方法だと思っています。長く続ければ続けるほど、気づく時間が短くなっていきます。自分を変えることは、まずは自分の状態に気づくこと。マインドフルネスで気づきの力を養いましょう!

*写真は池間島の海です。