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春は「具合が悪い」への考察

アディクションやADHDの傾向に苦しむ皆様、春は具合悪くありませんか?

「具合が悪い」についての私的理解を説明しよう。気分に上がり下がりがあり、落ち着かず、安定していない状態。囚われがあったり、鬱だったり、ハイテンションだったり、日常生活のアディクション行動(過食、プチ買い物)をとりやすい。

当事者の皆さんも、「具合が悪い」と言っている印象が強い春。

具合が悪い一言で済ませてしまうのは、マインドフル講師的にいかがなものかと思い、具合の悪さを要素に分解して、描写・表現しよう思う。

そういえば、年末もホリデーストレスが!と解説した記憶がある(笑)


(1)テンションがあがりADHD的症状が強まる「落ち着かない」「散漫」

そわそわするし、落ち着かない春。

まず、春の具合の悪さの一つに、そわそわして落ち着かない。というものがある。冬の間は停滞していたエネルギーが春の木の芽を感じると、少しずつ元気になってくる。少しずつ、元気もでてくるのだが、同時になんだか不安と悲しみと焦りも恐れとセットで、一緒にでてくる感じで、それはそれで複雑な感情である。

ADHDの症状は、春に悪化するという報告もある。

エネルギーが高まり、高いエネルギーに適応するまで、「無駄に動きたいエネルギー」に振り回される。そんなイメージだ。

同じような落ち着かなさに苦しむあなたにおすすめなのは、「歩行瞑想」です。春になってから毎日散歩に出かけ歩行瞑想をしている。歩行瞑想というより、早歩きしている。


(2)買い物や過食など衝動性がやや増す

ときめきとアディクションの微妙な関係 

春服にときめき、桜関係の食べ物に踊らされ、ときめきが増す。敬愛するスタイリストの金子綾さんも「春めく」服はテンションがあがると述べていたので、ファッション好きにはたまらないシーズンなのだとは思う。

重たい黒っぽいコートから解放されて、ピンクや、黄色などのパステルな洋服、軽やかなサンダルやスカートの登場、桜の開花、桜グッズ、桜餅、花屋さんのチューリップや、ミモザなどの色とりどりの花。ときめき放題である。

結果として、予定したより、少し多く買ってしまい。「もう買いません」と誓う羽目になる・・

買い物をしたい衝動を抑えるための瞑想を作りたいが、その最後には、「それ本当に必要?」「そして、お金あるの?」を追加しようと思う。つらい現実をしっかり見つめないといけない。

基本のSOBER呼吸法は、こちら。効きますよ、私は毎日やってます。


(3)花粉症で身体の調子がよくない、眠い

花粉症・・マインドフルが高まるにつれ、すごくしんどい。体がなにかと戦っている。だるいし、眠いし、ぼんやりする。

そして、花粉症の薬は食欲を亢進させるのか?食欲も増える傾向にある。

そして、年度末は、確定申告、年度末締めの書類、4月からの新しい企画の立案など、なにかと気忙しい。しかし眠いのだ。

この本の中で、スリープコーチの角谷さんは、「春は無理せずなるべく休んだほうがいい」と述べていて、「やっぱりそうなんだ!」と目から鱗であった。

休みたいのに、春は、仕事がたくさんあるのが辛いところだ。

(4)思い通りにいかない人生をつい思い出してしまう。トラウマメモリー。

なぜ春は具合悪いのか?このテーマを数年抱え続けていた私は、夫にも意見を聞いてみたところ、もしかすると、春にまつわる喪失、失敗の経験が多いのではないか?と分析された。

思い返してみれば、そうかもしれない。期待いっぱいの春もあったが、苦い思いを噛み締めながら迎える春も多かった。そして、思い出すことが辛い過去もある。

逆境体験の多いアディクトの仲間たちもそういう経験が多いだろうことも容易に想像はつくし、たくさんそういうしんどい経験の話も聞いことがある。

まとめ

「春の具合悪い問題」は、要素に分解すると、ADHD症状の一時的な悪化、テンションと衝動性の高まりからの過食・衝動買いの一時的悪化、花粉症の身体不調とだるさ、トラウマティックメモリーの想起という合わせ技ではないか?という結論に達した。

しかし、これだけあっても、春は結構好きだ。「やらかしてしまう」ことが増えると心配しているアディクトも多いが、「今何が必要?」「本当に大切なことは何?」と常に確認することで、大きく外れることはなく、逆にこのエネルギーを創造性に転化していくことができるのではないかと思っている。

注意とは、私たちを巡るエネルギーの流れです(Daniel Siegel)

エネルギーの高まる春は、それに気づき、うまくエネルギーの流れを滞ることのないようなるべく効果的に流していく必要がある気がしている。

SOBER呼吸法のようなミニ瞑想に本当に助けられている。

今年は、とても「春めく」気持ちで、ファッションも楽しめるとても充実した春だとも見方によっては思う。思い切ってクローゼットも整理したのですっきりした。

「具合が悪い」を受け入れて、楽しめることは楽しもうと思う。

追伸:ここで、セルフ・コンパッション。

マインドフル・セルフ・コンパッシッションの3要素にそって、春の具合悪さを描写していく。

マインドフルネス:春は、いろいろな要素が混じり合って、嬉しい気持ちと、複雑な気持ちが混じり合っていることに気づいている

共通の人間性:しかし、自助グループにいけば、同様の分かち合いを聞くことができ自分だけではないと笑うことができる。春めくファッションにときめく友人もたくさんいる。

自分への優しさ:こんな時だからこそ、自分に優しく。何度もお風呂に入り、ゆったりして、休みもとりながら、忙しい自分にも優しい声かけを、自分に何が必要なのか周囲とのバランスを見ながら確認すること。

お読みくださりありがとうございました。







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